ブルーベリー・ソースの季節 (ハリネズミの本箱)

  • 早川書房
4.13
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152500328

作品紹介・あらすじ

13歳の少女ラチェットは夏休み、遠縁の双子のおばあさん、ティリーとペンペンの家を訪れた。2人は次々に嘘みたいな昔話を語る。ちょん切れた首の話、8センチ長くなった片腕の話、世にも奇妙な結婚式の話…おまけに、実際の生活でもへんてこな事件の連続!全米図書賞受賞のちょっと変わった成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • 暗く重く描くこともできるような内容を、からっと描いているのが良かった。
    物事をそのままの重さで受け止めている感じ。
    登場人物たちは皆タフだな〜

  • ラチェット(出産時に母親が入院していた病室に置き忘れてあった大工道具から命名)は上流階級の集うクラブに入会する夢に夢中で娘のことなどほったらかしな母親と二人暮らし。
    13歳の夏、ラチェットはメイン州の田舎に暮らす遠縁の風変りな老姉妹の元に預けられる。
    途中成り行きで一緒に暮らすことになった年上の少女ハーパーや、突然母親と共に訪ねてきた母親のボーイフレンド(元エアロビクスのチャンピオンで好人物)との交流から母親のものとは違う考え方に触れることで引っ込み思案で自信のなかったラチェットは自分の生き方を見出していくのであった。


    多分思っているの自分だけと思うのですが、これ主人公を男の子にして老姉妹を老兄弟にすると映画「ウォルター少年と夏の休日」に似てるんですよね。
    ちなみに両方とも2003年発表なのでアニメ映画「インサイドヘッド」と邦画「脳内ポイズンべリー」みたいにたまたま被っただけみたいです。

  • 表紙の軽い漫画タッチの絵とユーモアのある語り口に楽しい夏休みのお話を期待したら「!」まず主人公の名前が大工道具の名前なんです。そしてメイン州の森の中の古いお屋敷ときたらスティーブン・キングの作品世界そのもの。でも、双子のおばあさんたちはタフに生き抜いています。こういう生活があるのだったら銃の規制が出来ない訳よねぇ。銃と車が自立した生活には欠かせないということです。そして「教育」お祖母さん達がやってこられたのも財産があったことと、若い頃の教育と経験があったからだと思います。それを巧く使って人生を切り開いて行くにはやはり一人では駄目なんです。 う〜ん
    ラストがいいです。親に放置された女の子たちが自立できるハッピーエンドです。

  • 少女ラチェットは、おばあさんのティリーとペンペンの家を訪れた。2人は次々に嘘みたいな昔話を語る。おまけに、実際の生活でもへんてこな事件の連続…。ちょっと変わった成長物語。全米図書賞受賞作。

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