- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163218106
作品紹介・あらすじ
公園で遊んでいた四人の男児。その一人が見知らぬ女から貰った乳酸飲料(プルミン)を飲んで死んだ。
感想・レビュー・書評
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子供の持つ残酷さ、母親達のエグい関係がとてもよく描かれてる。
面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絶対音感がキーになる話。でも、それって読んだことある。
絶対音感が普通の人には分からない苦痛をもたらすという、描写の仕方も似ている気がするけど・・・どの本でみたんだったかなあ。
全体的には、登場人物が似ているのと、くどい言い方(同じことを同じ言い方で何度も繰り返す)が気になった。 -
ヤクルトレディならぬ、プルミンレディが毒を盛って子供を殺す話。読みやすい!
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読んだ時は中学生だったので、子供による子供への陰湿な行為にびびりまくった。乳酸菌飲料を使った殺人、ありそうな話に思えて怖い。この方は子供と母親をよく題材にされていますね。
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小学生のいじめっ子が、公園で怪しいオバサンに貰った乳酸飲料「プルミン」を飲んで中毒死。
母親たちの闇を交えて、犯人は誰か、動機は何か。
身近な背景なので入りやすく、謎の引っ張り方も上手で、ミステリーとして面白かった。
でも、たくさんの伏線があって、それ自体が興味深い・・・のはいいんだけど、
中にはぜんぜん本筋と関係のないフェイクもあって、軽く拍子抜けも。
オチも、悪くはないんだけどちょっと苦しいかなあ。動機はともかく、謎解きが。
B級の題材で人を寄せておいて、どこか「上から目線」に感じるのは何故かしら。
良いものを読んだという満足感までには行きませんが、まぁまずまず、程度かな。
読みづらくはなく、時間つぶしには役立つから及第。63点くらい。 -
乳酸菌飲料「プルミン」を飲んで子供が死んだ。犯人は誰だ。動機は?いじめの報復か、無差別犯罪か・・・。事件の背後に見えてくる複雑な人間関係。そしてもう一つの殺人事件と結ばれたとき、犯人が姿を現す。
「プルミン」てなに?という素朴な気持から読み始めたのですが、その名をきけばみんなが知っている有名宅配乳酸飲料。一目で分かる制服を着た女性の方が配達しているそうで。それって「あれ」ですよね。昔はおばちゃん、今はレディさんが配ってる、家にも親戚にいますが。苦情は無いのだろうか?などという無用な心配が湧きました。
本題に戻って、内容としては、いじめや、PTA、不倫に絶対音感まで盛りだくさんで、肝心な動機が薄れてしまったのが少々残念です。犯人探しより私としては、親目線で読んだら凄く怖いと思います。特に今の世の中。制服を着てれば誰でも知っている人、ゆえに不審者にはあたらない。
海月さんの本はほかに「子盗り」「十四番目の月」をよみましたが、すべて母子が軸ですよね。他は書かれてるのかな? -
やられた~。そういえば伏線はきっちりあったんだよなあ……。事件の本質がこういうものだったとは思いもつかず。見事に騙されたかも。
しかしこの話何が怖いって、やっぱり子供の残酷さというやつだな。まさに「天罰」かも、と本気で思えてしまう(というか、明らかに「天罰」以外のなにものでもないだろうなあ)ほどに怖い。 -
公園で遊んでいた4人の男児が、乳酸飲料プルミンを配達するプルミンレディーからプルミンをもらって飲んだ。そのうちの一人が、その夜血を吐き、もだえ苦しみながら死んだ。公園でプルミンを配った女はいったい誰だったのか。そしてその狙いは何だったのか。
お、おもしろかった……。これしか言えない。語りたいことはたくさんあれど、何か書こうとするとネタバレになってしまう可能性があるからだ。
とにかく、この小説では、小学生の子を持つ母親たちが大活躍する。PTAの役員をやっていたりして、それぞれの母親の性格が見事に書き分けられている。絶対一人くらいこういうやついるよね、っていう母親が出てくるから、学校での会議の様子や母親同士の会話がすごくリアルなのだ。母親同士、子供同士、夫婦の関係など、主婦の日常がここにある。でも一方でとんでもないことが起こっていたりする。
うーん、お見事。思わずうなってしまう。海月ルイは好きな作家の一人になった。本書は、とくに小学生の子を持つお母さんにお勧め。(2005.4.26) -
2007年読了。
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プルミンってヤク●ト・・・