日本<汽水>紀行―「森は海の恋人」の世界を尋ねて

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163652801

作品紹介・あらすじ

漁民が見つけた恵み豊かなふるさと。

感想・レビュー・書評

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  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA63613201

  • 汽水域は、川が海に淡水を注ぎ入れている河口部あたりのこと。

    畠山さんの言葉を借りると、森と川と海が一つになるところに、人間にとって大切なものがある-。

    漁師の植林活動に端を発して、生命と鉄の関わり、森・川・海のつながり、文化や民俗学あたりまでフィールドが広がっている気がします。敬服します。なんとかついていきたいとこですが。

    著書は、全国の汽水域を訪ねたエッセーですが、一番興味をそそったのは、北大松永先生の「深層大循環」講演の下り。

    冬にグリーンランド付近の北大西洋で沈んだで冷やされた海水は太平洋の北緯50度あたり(樺太とか?)で、温かい海水と混合しながら湧昇(深層の海水が上昇して表層が発散する現象)してくるらしい。その周期、なんと2000年!

    まさに鮭もびっくりの大紀行。水が旅するとは考えていなかった。地球は偉大です。私たちは邪魔したらいけません。

  • 分類=自然・海・森林。03年9月。

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著者プロフィール

畠山凪の祖父。1943年中国・上海生まれ。漁師。気仙沼市舞根湾で牡蠣・帆立貝の養殖業(水山養殖場)を営む。1989年、「森は海の恋人」を合言葉に漁民による植林活動を始める。2005年より京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授。2012年に国連「フォレストヒーローズ」を受賞。著書に『日本〈汽水〉紀行』(文藝春秋/日本エッセイスト・クラブ賞)、『漁師さんの森づくり』(講談社/小学館児童出版文化賞及び産経児童出版文化賞)他多数。

「2022年 『ととのはたけと、うたれちゃったしか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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