- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163675008
作品紹介・あらすじ
戦後を代表するシナリオ作家、橋本忍はどのようにつくられたか。本書は、盟友・黒澤明との交友、葛藤を通じて描いた、すべての映画ファンに捧げる真に個性的な自伝である。
感想・レビュー・書評
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<さすが!>の一言である。褒めるべきことは褒め、けなすべきことはけなす姿勢が一貫しているので、メリハリの利いた作品論、映画論となっている。とくに橋本忍の名を知らしめた<羅生門><七人の侍>等についての回想は、これら黒澤作品の核となるイメージが立ちあがる制作プロセスを窺わせてくれるもので、まことに興味深い。
世界をうならせた初期の黒澤作品と退屈きわまりない後期の黒澤作品の違いをシナリオ段階での執筆手法の変化、及び黒澤の職人意識と芸術家意識との差に帰したところは、身近でともに苦しんだ橋本忍ならではの観点だろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
記憶にある中で、黒澤映画を観たということもなければ、黒澤明に興味があるわけでもなく、タイトルに惹かれて読んだ。
映画脚本なんて所詮、原作の焼き直し程度にしか思ってなかったが、
何人もの脚本家が関わりあい、ストイックに練られ、作られていることを知ると、とてもとても、そんな失礼なことは言えない。
ものを作るということは魂を削ることなんだろう。
今度「七人の侍」を観てみよう。 -
黄金期の黒澤作品に関わったシナリオ共著者の貴重な証言。
「生きる」や「七人の侍」の制作過程での息詰まる葛藤。
「生きる」での公園建設を思いたってから、主人公の葬式場面に変わる省略シナリオ的には凄いと思います。 -
脚本の書き方とかいう教則本を読むよりこれを読んだ方が百倍勉強になる!
おもしろい。知らないことをたくさん知った。 -
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4163675000
── 橋本 忍《複眼の映像 私と黒澤 明 20051025 文藝春秋 201003‥ 文春文庫》
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黒澤明監督「七人の侍」の脚本家の一人。
もう
説明はいらない。 -
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橋本忍氏の作品は『私は貝になりたい』や『切腹」を観たが、尊敬する黒澤明のかかわりを書いた一冊。