- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163720104
作品紹介・あらすじ
世界金融危機と農民・暴動・少数民族の反乱・食品汚染・ネット世論とナショナリズム…激動の大国の深部で何が起こっているのか?これからどこに向うのか?建国60年を迎えた「革命国家」の変貌を、気鋭の研究者が現地情報を駆使して読み解く。
感想・レビュー・書評
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多岐にわたる現代中国分析本。書きぶりは取り立てて過激でもなく、至極穏当なものと思われます。それにしても、中国という国は、図体がでかいので何をやっても大問題になってしまうモノだとつくづく思いました。
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2010.02.28 日本経済新聞で紹介されました。
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①権貴資本主義
②中国もインドネシアの二の舞(スハルト体制崩壊)
③中国工商銀行の融資の伸長額の内、60%は国家重点PJ(インフラ系)
④四兆元の内中央は1兆、残りは地方。
⑤格差が広がる貧富間で衝突する場合、政府が無力であれば、富めるものは暴力団を雇う。
⑥そもそも民衆の正当な抗議活動を、すぐさま『陰謀』とみなす思考回路
⑦ウイグル暴動時、大量の武装警察を一般機で輸送したため、一般フライトが遅延
⑧50年代中頃、辺境支援・祖国防衛のスローガンの下、上海等の人口密集地から大量の若者をウイグルに送る。都市部の就職難問題もあった。
⑨四川地震の際、無くなった児童には、戸籍制度によって、出稼ぎに出ている親に同行できなかったものもいる。
⑩地震後、openになったメディアも、また報道規制が厳しくなった
⑪倒壊した学校の多くは“普九”(9年の義務教育)普及時に建設。但し、地元政府は資金が不足しており手抜き工事に繋がる。
⑫倒壊現場の写真をネットに掲載しただけで逮捕
⑬日本人のスローガンは、牛乳一日一杯、民族振興、中国人は民族驚愕
⑭各地の裁判所は、被害者からの訴訟を受け付けるなと命令
⑮開会式にはスピルバーグは参加せず。理由はスーダンへの武器輸出
⑯リレーに来る中国人学生は大使館の手配の可能性
⑲アルジェリアでは、中国人商人の不正行為への不満
⑳中国のアフリカ進出が加速したのは、欧米諸国がやってきたような民主主義や人権を援助の条件にするような事がなかったから。
21資源価格が下落すると中国のアフリカへの姿勢は変化
22アフリカのエリート達は欧米の影響を受けており、中国にはそもそも偏見がある
23中国共産党は世界最大の政党であり、1921年設立当初は50数名だったが、現在は76百万人。党の規約には、最終目標は共産主義の実現、となったままである。
24儲けるだけ儲けて、海外に逃げる
25中国当局は顔色革命(カラーレボリューション、グルジアのバラ革命、ウクライナのオレンジ革命、キルギスのチューリップ革命)に警戒感を強める