- Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163756905
作品紹介・あらすじ
熾烈な労使対立、経営トップの不協和音、怪文書、スキャンダルの捏造、社長の"詫び状"、労組幹部の裏切り…。その行き着く先が外資への身売りだった。そして復活。本書は「日産帝国衰亡史」である。
感想・レビュー・書評
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保身に走ると会社がどうなるか?という教訓
ドメスティック思考がグローバル戦略を学ばないとどうなるか?という教訓
事実は双方からのインタビューで構成したいところだった
歴史が石原氏の無能ぶりを語るものの、描写の偏りは否めない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石原=悪、塩路=善という図式は気になるなぁ。日産没落の一因となった高杉良と「FOCUS」の罪は重い。
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日産の石原社長↔︎塩路労働組合会長の確執を中心に日産の凋落→ルノー買収を描いたノンフィクション。
塩路会長寄りで書かれており、石原社長が無能者扱いになっているけど、結果を見ればその通りなんでしょう。でも理由はともあれ豪華ヨットを所有したり、料亭通いをするようでは「労働貴族」呼ばわりされるのはしょうがないよな、と。
労働組合の上層部はある程度清貧じゃないといかんし、清貧が嫌ならどこかの時点で経営側に鞍替えすべきなのかと。
日産経営側のあまりに悪辣というか低レベルな組合潰しと並べると瑕疵があるというのはオカシイんだろうけど、塩路天皇と呼ばれるのもしょうがない感じはする。
しかし、労働組合や労使協調のありかたというのは難しい。UAWのような既得権益団体化するリスクもあるし、日本のように正社員の既得権団体のケースもありつつ、経営の人事権に縛られないチェック機能として欠かすわけにはいかない訳で。大手メーカー社員としては必須存在なのですが、これでいい訳でもなく、困ったもんです。 -
どこまでが真実なのか、という点はあまり論点にせずに、こういう見方もできるという前提に立てば、外部情報と内部情報をリンクさせることで、日産の歴史を正しく認識するための良いツールであると思う。
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地元の図書館で読む。
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テレビドラマみたいな話。
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独裁者になる事を目的とし、邪魔者はどんな手を使ってでも消していくという人を本当にトップにまで登りつめさせてしまうという実例は、割合よくみられる。企業であれ、国家であれ、このような独裁者を生み出すメカニズムを解明してほせいと思う。
なお、文法や年号の間違いが目立つ。校正をしっかりやって欲しい。