心理学的にありえない 下

  • 文藝春秋
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163808703

作品紹介・あらすじ

政府の秘密機関が運営する「学校」に収容されたイライジャとウィンター。二人は人の心を読み取り、あやつる特殊能力の持ち主、エンパスだった。その能力を利用すべく、二人は徐々に洗脳されてゆく。かつて「学校」で何が起きたのか?いかなる悲劇が「学校」の子らを見舞ったのか-いま世界を襲おうとしている邪悪な計画の発端はそこにある。銀のネックレスの正体は?ヴァレンティヌスの究極の目的は?そして破滅は阻止できるのか?過去と現在の物語がひとつになるとき、いくつもの謎がつぎつぎに明かされてゆく。緻密な伏線と圧倒的なスピード感-『数学的にありえない』の興奮がここに。そして真相はラスト4行までわからない。

感想・レビュー・書評

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  • 持ち上げすぎ

  • エンパシス?が多すぎる?こんなにそんな人がいたら怖いなー。
    感情を相手に投射できるのも結構怖い。
    話は面白かった。

  • 前作も読まなきゃ・・
    タイトルで却下だったけど

    後半も突き進んで
    面白かったわ~

  • 前作の数学的にあり得ない、と比較してしまうけど、少し無理がある展開のような気もした。
    ただ、時間軸がさまざまな角度で展開して、最終地点に収斂していく様はさすがだな、と思いました。

    次回作に期待。

  • アメリカの作家アダム・ファウアー、2007年発表の小説。人の心に入り込み感情を操作することの出来る超能力者同士の熾烈な戦いを描いたエンタメ小説。それなりに面白いけれど・・・。

    著者前作の邦題「数学的にありえない」もあまり良いとは思わなかったけれど、それにあやかったこの作品の邦題はより意味不明。原題は「empath(y)」、直截簡明です。
    前作がわりと面白かったから読んでみたのですが、エンタメ的には正当な進化なのかもしれませんが、より低俗、通俗的になっていて正直がっかりでした。まあ前作も高尚な作品、とは言えませんでしたが・・・。

    2007年の年末の数日、封印されていた超能力に目覚めた若い男女が世界の終末を目論むカルトの教祖に挑む物語りと、その発端となった1990年、CIA崩れの秘密組織が超能力の素質のある子どもたちを攫って洗脳する、という二つの物語りが語られます。
    結局の所、被害者同士が血まみれの殺し合いをして、真の加害者は漁父の利を得るという物語り、胸くそが悪いです。それに、カルトの教祖の目的がカトリック教会をつぶすことだという、その哀れな程の小さな野望が悲しいです。しかもその阻止に命をかける超能力者たち・・・なんだかとても虚しい物語りです。

  • 第三章のバタバタぶりは感心しない。オチに固執しすぎ。落ちなくてもいいのに。オチのために、だから敵の書き方が雑になっていたのだな。でもページの軽さや、エンパシーというアイデア一発でここまで読ませるのは評価したし。自作は必ず買う、次が大事。

  • さすが…。楽しい。目の前にイメージされる迫力ある描写。

  • 他人の心を同調出来る、ありえない話。
    でも、ケイン出てきた。前作「数学的にありえない」の。
    そこは美味しい。

  • 『心理学的にありえない』下巻で、ラズロがたまたま立ち寄ったモーテルのバーで、4年ぶりにタバコに火をつけた瞬間に、すべてを悟る描写は読んでいてゾクゾクするな。

    『心理学的にありえない』を読了。第2部の盛り上がりに比して後半の第3部は物足りなさを感じた。最後のエピソードも効果的とは言えず、全体に構成がチグハグ。へなちょこイライジャの最後の覚醒ぶりに期待したがこれも肩透かし。年末の『このミス』でこれが5位以内に入るようだと今年は不作とみる。

    もっと面白くできたのにもったいないなぁというのが読後の率直な感想。『ジョジョの奇妙な冒険』に比されるのはバトルというよりはその描写にある。「興奮はピッチの高いソプラノ、期待は深いメロディアスなバリトン、エクスタシーは上向きなフーガ」など。ジョジョの「震えるぞビート」みたいなノリの表現が無数に出てくるのだ。

  • アダムファウアーの2作目の下巻。
    今回は、細かくグロい描写が描かれてたな!
    それにちょっと、細かく描きすぎてた気がした。でも、思いがけないラストに大満足。

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