烏百花 蛍の章 八咫烏外伝

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1094
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163908359

作品紹介・あらすじ

八咫烏外伝 烏百花 蛍の章累計85万部に育ったヒットシリーズの番外作品集。第一部全6巻の壮大な歴史の流れの中、キャラクターたちは一方でどんな人間関係を結び、どんな風に育ち、事件の裏側でなにを思っていたのか。本編で描かれることがなかったそれぞれの物語には、著者ならではの深い人間観、切れ味鋭くキラキラした直球の感動と展開が満ちています。オール讀物に一編ずつ掲載され、電子書籍でも快調な売り上げを記録する4編「しのぶひと」「ふゆきにおもう」「すみのさくら」「まつばちりて」に加え、ファンの間でも熱い関心の的である二人の恋愛の萌芽を描く「わらうひと」、シリーズ人気沸騰の立役者・雪哉と若宮が軽妙なやりとりを展開する「ゆきやのせみ」の二編を書き下ろします。後に控える「第二部」の前に、ファンには喉から手が出るほど魅惑的な短編集となることはもちろん、本編を読んでいない人にも、異世界が舞台のリアルで鮮烈な人間ドラマ集として強くアピールできるはず。天才・阿部智里の世界を知る格好の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 978-4-16-390835-9
    c0093¥1400E

    烏百花 蛍の章 (からすひゃっか ほたるのしょう)
    八咫烏外伝 (やたがらすがいでん)
    八咫烏シリーズ 第2部外伝

    2018/05/10. 初版

    著者:阿部智里(あべ ちさと)
    発行所:株式会社文藝春秋

    ---------------
    しのぶひと
    すみのさくら
    まつばちりて
    ふゆきにおもう 以上四作品 オール読物に掲載
    ゆきやのせみ かきおろし
    わらうひと かきおろし
    -----------------------------

    手にした理由
    八咫烏シリーズのスピンオフ作品集。
    そのうち書下ろしの中に雪哉と若宮のネタに絡むお話があるようなので買ってみました。テレビのアニメでは1部の1巻ではなく1部の2巻「烏は主を選ばない」がアニメ化されるようで、雪哉と若宮が掲載されている外伝を求めました。---

  • 恋愛ものって言うレビューを見て読まないでおこうかとも思ってたけど、勇気を振り絞って読んでみたら存外面白かった。

    むしろ本編より軽いタッチでサクッと読めた。

  • 全部良かった
    なぜ若宮と浜木綿に面識があったのかの疑問解消。他にもキャラのルーツやら伏線やらが張られててにやにや。
    真赭とにかくかっこいい。澄尾と良い関係だと思う。他にも松韻の話の2人も男女を超越した関係だったなあと。
    茂丸が好きなので再び出てきてくれて嬉しかった。蝉描写うぇってなった。雪哉殴っていいよそれは。

  • とても素晴らしかった。
    まつばちりて、では主人公の想いがなめらかに描かれており心をつかまれた。
    ゆきやのせみ、では思わずくすりと笑ってしまった。
    最後のわらうひと、では心がときめいて少し顔が赤くなってしまった…。
    一冊で胸がいっぱいになる、短編集。

  • 一瞬で読み終わる。
    気になっていたキャラのあれこれがすっきりして気持ちいい。
    澄尾と真すほの薄、松韻の話がよかった。

  • 八咫烏シリーズの番外編。過去に、巻と巻の間の話に、少し先の話に、めっちゃくちゃ読み応えあったし、好きな子達のことがもっと知れて嬉しい。雪哉がね、好きでこの番外編も若くて可愛らしい頃の雪哉で懐かしさと共に、一部終わりがあれやったからこの先読むのが怖い。

  • 本編では語られなかった八咫烏たちの物語が6話。恋のお話が多め。切ない話が特に印象的でした。本編であまり分からなかった冬木の人物像が知れたのがよかったです。

  • 八咫烏シリーズのスピンアウト作品。

    登場する女性の周囲を中心の短編集。

    浜木錦(墨丸)、撫子、冬木、真すほの薄、結、とその周辺の男衆の物語。

    本編に描かれない裏話のような話が多く、コアなファンにはたまらないのだと思う。

    読み物としては本編の方が面白いと感じた。

  • キャラクターの背景や心情にフォーカスした短編集だったので、これまで気になっていたけどあまり掘り下げられていなかった部分がはっきりして、いっそうキャラクターへの愛着が湧くような作品になっている。
    澄尾と真赭の薄の掘り下げが多かったのがやはり嬉しい。前巻で澄尾が大怪我負っていて、今後どういう活躍をするかが分からなかったのでなおさら。
    雪哉の実母の冬木もどんなキャラクターかわからなかったけれど、今回ではっきりしたし、その分雪哉への愛着も増した。ずいぶん辛い印象はあったけど…。
    松韻の掘り下げがあったのは意外だった。
    浜木綿の過去話はあって納得。

  • 山内の世界観に、浸れて楽しいです。

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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