生涯投資家vs生涯漫画家 世界で一番カンタンな投資とお金の話

  • 文藝春秋
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910321

作品紹介・あらすじ

村上世彰氏と西原理恵子氏といえば、ともに〝お金好き〟で知られています。しかし実態は正反対。村上ファンドをはじめ投資で財をなした村上氏に対し、西原氏は投資もバクチも麻雀も、実はこれまで負けっぱなしなのだそうです。そこで本書の前半では、村上氏が西原氏に、「買っていい株とダメな株の見分け方」「損切りのタイミング」「ビットコインの将来性」などについて、懇切丁寧にアドバイスします。そして後半は実践篇として、西原氏が1000万円を用意して、息子とともに日経225などの株に挑戦します。それまでゲームばかりしていた息子がCNNを見るようになったとか。さて、その結果はいかに?誰でも投資の極意をつかめるサイバラのイラスト付き!

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、投資とお金について、投資家の村上さんと漫画家の西原さんが対談している内容の本。
    詳しく投資とは・・・と語るというよりは、投資ってこんなもんなんだよーくらいで書かれている。
    西原さんは今までギャンブルとかFXで大損していて、だから何も知らない訳でなく、私よりはいろいろ投資の事について知ってる。
    それでも、今回の会談で投げかける質問は普段、素人の私が思うような事ばかりなので読んでいて分かりやすかった。

    まず、投資とはどういうものなのか、ギャンブルと株は違うという話、今話題のビットコインやFXとはどういうものか、という事が語られ、実際に村上さんにアドバイスを得て、西原さんと西原さんの息子さんが株を買っている。
    西原さんは日経225というやつ、息子さんは自分が好きなゲーム会社とラーメンチェーンの株。
    それを通してゲーム会社の株を買うことは・・・とか、ラーメン屋の株を買うことは・・・というのが具体的に見える。
    実際にやっているのを見ていると、ああ、そうなんだな・・・と分かりやすい。

    株をやっていると世の中の動向が気になったり、ニュースを見たり、それを家族で話題にしたりと、もし、儲からなくても利点もあるな・・・と思ったし、興味をもった。
    その反面、数字に強い人が株に向いていると言うのを見ると全く私には向いてないと思ったし、実際に西原さんが株の口座を開く時、書類がどうの、印鑑証明がどうのとすぐに作れなかったというのを見ると面倒だな・・・とも正直思った。

    村上さんという人はこの本で初めて知ったけど、元官僚で、小学生の頃に親から100万円もらって投資を始めたらしい。
    そんな子供の頃からお金に慣れ親しんで、自分で増やす事をしていたというのは筋金入りだと思うし、そういう人と全く投資なんて無縁な人間とではお金に対する考え方が違うのは仕方ない事だと思う。

    私がこれを読んで思ったのは、当たり前の事だけど、もし投資するなら上がっても下がっても笑える範囲でやるものだという事。
    した事もないのにいきなり投資で儲けようという気持ちでつぎ込むのは危険だと思う。
    それで言うと、指導された村上さんもいきなり投資家でなく、官僚になってから・・・という事で、多分、お金をある程度貯めて、余裕のある中でしたんだろうと思う。

    村上さんは年金をもらうのを辞退して、今はお金を放出する方に力を注いでいるらしい。
    お金がある程度以上ある人は皆、ボランティアや寄付をしたりしているけど、お金はもういらないって一度は言ってみたいな~と、ずんの飯尾さんみたいに寝っ転がって思った(^^;

  • まずは、投資とは何かの初心者向け。 投資への恐怖が少し和らぎました。

  • 村上ファンドを作った村上さんと西原さんの対談。
    投資の全体像なイメージと個人の関わり方がみえてくる。
    西原さんの率直な質問や意見と村上さんのわかりやすい解説が素晴らしく、掛け合いが面白かった。

    以下、メモ
    ■公営ギャンプル
    公営ギャンブルの期待値は0.75
    宝くじもリターン率は低い 45%

    ■FX
    FXはゼロサムゲーム
    売る人と買う人で奪い合ってる。ギャンブル。

    ■女の算数
    その服を何回着るか、どのくらいの金額か、それでどこに行けるか。

    ■村上氏の情報源
    財政関係のブルームバーグのニュース、ロイター
    それらはコメントよりも事実を明確に流す

    ■通貨
    円だけ持つのはやめたほうがいい
    世界の通貨流通量の割合 ドル45%
    ユーロ15%、円10%

    ■その他、印象に残った言葉
    西原さん「やっぱり家が狭いと荒むんですよ」

    高須院長「子供の脳みそに貯金しなさい。そしたら税務署も来ないし一番いいんだよ。」

    村上さん「子供への投資は社会貢献でもある」

  • 人から頂いたので読了。
    単純に面白い。そして対談形式なのでサクサク読める。(こういうの、文字もの横読みアプリでもいけそうだと思った)

    村上さんはもう単純に金を儲けるとかいったステージから上がった所にいる人なので、参考にするということは再現性が無いと思うけど読み物として面白い。

    村上家の子どもに対する教育も興味深いし、「一番ショックだったのは裁判官がずっと寝ていたこと」がなんとも、、。生の教育だよなあ。

    • 天パ太郎さん
      良いなぁ、これ読みたかったんだよなぁ。
      良いなぁ、これ読みたかったんだよなぁ。
      2019/08/24
    • nhr703さん
      面白かったですよー!ところで天パ太郎さん、浅川梨奈のグラビア復活にはどう思われますか?
      面白かったですよー!ところで天パ太郎さん、浅川梨奈のグラビア復活にはどう思われますか?
      2019/08/28
  • 投資とギャンブルの対比から始まり、家庭の身近な話から世界経済の動向まで、西原さんの漫画を取り入れられて、投資についてわかりやすく読むことができた。投資のいう題材を通じて、興味や疑問をそのままにするのではなく、何事も考える力を身につけることにより、結果的には物質的でなく、精神的に豊かになるのではないかと思った。

  • 読みやすい文章。投資について触れるだけならこの本でもいいかもしれないけど、もっと詳しく知りたいのであれば違う本を読むことをおすすめします。

  • 投資を始めるきっかけはこの本を読んだこと・・・でもいいかなぁ?

  • 投資とツボと言うか、これは押さえとこうみたいなところを村上氏が何度も本書で述べているで改めて勉強になった。
    それにしても西原氏って結構破天荒な生き方してるんだね。
    漫画家があんなに儲かるとは思わなかった。

  • 対話形式で投資に対するマインドが学べます。それにしても、宝くじの期待値よりも公営ギャンブルの期待値が高く、0.75もあるというのは驚いた。

  • そうか!
    投資をするほどの経済状況に自分はいないのか
    年金が便りだな

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著者プロフィール

村上 世彰(ムラカミ ヨシアキ)
投資家・N/S投資部特別顧問
1959年大阪府生まれ。東京大学法学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。日本経済の持続的な成長のためにはコーポレート・ガバナンスの普及が重要であることを実感し、40歳を目前にファンド会社を設立。現在はシンガポールに拠点を移して投資を行う。また、日本の社会的課題の解決に寄付を通じて貢献したいという想いが募り、村上財団を創設。働く女性の労働・生活環境のサポート、未来の日本を創る中高生の金融教育や社会支援に積極的に取り組んでいる。

「2021年 『読んだら一生お金に困らない N/S高投資部の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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