藁を手に旅に出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163912646

作品紹介・あらすじ

「よくわからないまま働き始めた君へ。」キャリア、転職、学び方、業界変化、働く意味――「働き方のモヤモヤ」に答えを出す!『ビジネス書図鑑』『世界「倒産」図鑑』著者が物語で贈る、「幸せ」と「仕事」を巡る12の講義News Picks取締役 佐々木紀彦氏推薦「すべての20代、30代に読んでほしい」新人社員サカモトは自分が働く意味を見出せずにいた。「このまま今の会社にいていいのか?」「自分の価値とは何なのか?」そんなサカモトや同期たち、新人社員の前に伝説の人事部長「石川さん」が姿を現した――。寓話から仕事や働き方に光を見出す新感覚ビジネス小説!

感想・レビュー・書評

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  • 誰でも知っている寓話を題材に、女性人事部長が新入社員研修、3年目研修の中で、彼らがこれから遭遇する様々なビジネスシーンでのものごとの捉え方が多面的視点になるように案内していく。
    とても面白い。

  • ビジネス書なのですが、入社間際の主人公が研修を通じて自らのキャリアを考えながら、成長していく物語なので、小説を読むかの如く読み進められます。
    そして、誰もが聞いたことがある寓話から導き出される、キャリアプラン、戦略的思考、社内の空気、同調圧力などへの対処法、などなど、ビジネスマンとして必ず遭遇するさまざまな壁にどう向き合っていくべきなのかというヒントが得られます。

    多くの人に勧めたくなる一冊でした。

  • 学ぶものが多い本。

    まだ学生の身だけど、就活の時にお世話になった方からの強いおすすめで購入。

    これから社会人として生きていく上で大切な価値観を学ぶことができた。
    特に「野党思考」の話や、自分の意見を大事に持って自分の人生を生きることについての部分が印象的だった。

  • 社会人一年目の新人研修、3年目の研修の二つの時期の研修を通してどういうメンタルで働くべきかを学べるビジネス書。

    研修の講師は、人事部の40代の女の人。12回の研修では毎回「寓話」をどう解釈するのかを切り口に生き方の指針を示していく。

    良かったと思った章は

    5、北風と太陽
    相手に憑依するくらいの姿勢で考え抜く事が重要

    6、わらしべ長者
    マイクロスキルは誰にでもあり、自分にとって当たり前でも相手にとっては特別なスキルであることは多々ある。付加価値は相手が決めるので、自分で限界を作らない。組み合わせとタイミング次第で価値が変わる。

    7、浦島太郎
    普段から自分が責任者だったらどうするかと言う与党思考で考えるトレーニングをする。

    9、花咲か爺さん
    尺度が単一で上位に行ったものが偉い、と言う価値基準を「偏差値教」と呼ぶ。偏差値教に入信すると、全ての事が単一の記号に変換された見方になってしまう。まずは、自分の人生を測る尺度は何かを自分で考えるべき。他人が決めた尺度の中で、多少の差に一喜一憂する必要はない。

    この偏差値教って言う単語はなかなか良かった。

    世の中、偏差値教は相当はびこってると思う。
    より上の会社。より上の役職…
    人の価値…って…もちろんそれだけじゃあない

    より人の役に立つとか、心からやりたいとかあればもちろんキャリアアップも良しだろうし、満足もする面はある。とは思う。

    多角的に多角的に
    多面的に多面的に

    自分の心が、琴線が何に惹かれるのか…
    熟考し、目的を決めて、段階も考えて。
    段階も楽しみつつ生きる。

    働き方は生き方に通じる。

    参考にはなります。

  • 戦略的=時間軸の長さx論点の多さ
    自分のフィールドは?

    空気的な判断基準と論理的な判断基準
    難しい意思決定ほど空気に流されないように離れた場所で決断する

    未来予想とオオカミ少年
    起きたことのない事象はインパクトを小さく見積もりがち

    働く意味=衛生要因+動機づけ要因
    この2つは分けて考える必要がある。
    最も共感できる世界観のある組織で働きたい

    プレゼンは供給ではなく需要に着目
    プレゼンは目的と相手との間のGAPをうめる手段

    マイクロスキルの積み重ねが強み
    付加価値を決めるのは相手
    自分の人生は自分で決めるという覚悟をもつ

    野党思考は断片的で短期的な視点でしか見ていない。
    当事者意識=与党思考をとるべし
    野党思考は完ぺきな世界があると考えがち(現実にはあり得ない)

    仕事はどうしたいのか、一人称で考える

    偏差値教=尺度が単一で上位が偉いという考え方。すべてが単一の記号に返還されて見える
    まずは自分の人生を測る尺度が何なのかを考えるべし。

    成長=経験数xストック数
    勝負のポイントを3~5点くらいに絞ってストックしていく

    リーダーは自分にしか見えていない世界に向けて歩んでいる人。本質的な哲学的な問いに向き合わなければならない。

    自分だけの目的ピラミッドをつくる
    自分にとって何が最上位なのかが分かればその他は全て手段になる。

  • 【キャリアに悩むすべての人に】「このまま今の会社にいていいのか」。悩む若手社員サカモト。伝説の人事部長・石川による研修が「職場のモヤモヤ」を解消していく。


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    ■評価の基準 ※小説以外
    5:発見が多く、内容に対しての納得感も高かった
    4:何かしらの新たな発見、学びがあった
    3:概ね共感しつつも、発見が多くはなかった
    2:発見が少なく、内容にも納得感を持てなかった
    1:自分の性格、状況に合わず、ささらなかった

  • 寓話を通じて、働き方について書かれた本。
    とても読みやすく、考えさせられるので、再読のために購入予定。

  • 面白い。為になる。
    また読む。

  • 読後メモ
    ・『自分の人生の責任は自分で取る』
    ・『手段』を意識したまま『相手』、つまり顧客を見ても、まともに見ることはできません。
    ・時間の確保が全て

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著者プロフィール

荒木 博行(アラキ ヒロユキ)
株式会社学びデザイン 代表取締役社長
住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。 株式会社フライヤーなどスタートアップのアドバイザーとして関わる他、株式会社絵本ナビの社外取締役、武蔵野大学、金沢工業大学大学院、グロービス経営大学院などで教員活動も行う。 音声メディアVoicy「荒木博行のbook cafe」、Podcast「超相対性理論」のパーソナリティを務めるとともに、株式会社COASにおけるホースコーチング・プログラムディレクターも務める。著書に『自分の頭で考える読書』(日本実業出版社)、『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)、『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』『世界「失敗」製品図鑑』(ともに日経BP)など多数。

「2023年 『独学の地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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