フクシマ戦記 下 10年後の「カウントダウン・メルトダウン」

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163913377

作品紹介・あらすじ

「日本は東日本を失うかもしれない」――
戦後最大の危機から10年、
衝撃的肉薄で明かされる「福島第一原発の真実」!

メルトダウンの最中、パニックに陥る日本政府中枢、
蔓延る官僚システムの陥った失敗、悲劇の数々、
そして問題解決に取り組んだ偉大な技術者たち……

今、改めてこの国の危機対応を問う
国民的ノンフィクションの金字塔。

日米同時発売、
第44回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作を大幅アップデート!

分刻みで描かれる「メルトダウン」、
そのとき日本政府は、日本国首相は、東電は、
そして現場の職員・技術者たちは何を考え、課題に取り組んでいたのか?

新史料で続々と明らかになる「フクシマ」の真相。

感想・レビュー・書評

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  • 「日本は国民安全保障国家をつくりあげるときである。」

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  • 「カウントダウン・メルトダウン」のアップデート版とのこと。確かに前作は読んだが改めて読んだ感じ。
    400ページ強の上下版で内容は多岐にわたる。政府の危機対応・東電という典型的な官僚的企業のお粗末さ、防衛省・自衛隊が機能した唯一の組織であることの頼もしさ、現場の個人の献身的・超人的な働き、いざとなれば国に丸投げし、国も米国に丸投げしそうな空恐ろしさ。
    ちょうど今は、新型コロナによる3度目となる緊急事態宣言のさなか。政府の危機対応能力の無さ、現場の頑張りだけが支えとなる現実はまるで瓜二つだ。一瞬の判断が死命を分ける原発事故とはスピード感こそ異なるものの、相互に思いを寄せながら、半ば絶望的な思いをもって読んだ。

  • 【大宅賞受賞作の続編的作品】東日本大震災から10年――取材により明らかになった新事実を基に、現場で起きたこと、失敗の要因を描く福島原発事故検証の決定版。

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著者プロフィール

一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長。1944年北京生まれ。法学博士。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。同社北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長等を経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(RJIF)設立。福島第一原発事故を独自に検証する「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」を設立。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)では大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

「2021年 『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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