勉強する子になる100の習慣

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 109
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914442

作品紹介・あらすじ

4人の子ども(3人の息子、1人の娘)全員を東大理Ⅲに合格させ、TVにも「佐藤ママ」として引っ張りだこの佐藤さん。本書では「どうすれば自分で勉強をする子に育つのか」「自分のアタマで考えることができる子になるのか」といった悩める親からの「100の質問」に答えます。

「英才教育は受けさせた方がいいか」「子どもの叱り方が分からない」「中学受験はさせた方がいいのか」など、小学生~中高生の子どもとの接し方、寄り添い方のヒントが満載。

時代の変化が激しく、かつコロナ禍で思うような教育を受けさせられていないと悩む親も多い昨今、いつでも立ち返って参照できる子育て本です。

感想・レビュー・書評

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  • 一問一答で100問の問が載っていて佐藤ママがそれに対して答えている感じになる。しかし習慣という感じではないので、100の習慣というタイトルは語弊を招く気がする。
    中身は多くの親が抱える内容なので、参考になる。

  • Q&A形式で進む一冊。世の中の悩める母たちの質問に佐藤亮子ママが簡潔に答えていく。

    子供に漠然と勉強しなさいと言っても絶対にやらない。子供への指示は具体的であるべき。そのためには、1週間の学習計画を立てて、今日やるべきことを明確にしておくこと。これは、片付けなさい、手伝いなさいも一緒。
    幼少期から過分な英才教育をする必要はないが、読み書きはなるべく早い時期から身に付けさせるようにすべき。

    子供の思考力を伸ばすためには、親の経験や考えてることを、できるだけ子供に理解できる言葉で話してあげること。子供が小さいうちは親からの情報が全てだから、出来るだけたくさんの情報を与えてあげる。

    やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。

    塾や学校の先生と考え方や教え方が違くても否定する様なことは言わない。子供はどちらを信じれば良いのか分からなくなる。賢い子に育てるためには教育方針はシンプルがベスト。

    子供の教育方針は、3歳ごとで区切って考えるのが良い。日本の教育も3年ごとの区切りになっている。
    子供が何回も面白くない話をしてもできるだけ聞いてあげること。子供は母に話を聞いて欲しくてたまらない。

    子供に寝る部屋は必要だが、寝ること以外は一人にさせない方が健全に育つ。勉強も親の目が届くリビングでさせる。
    親がすべきしつけは、①挨拶②食事マナー③ドアなどの開け閉めに大きな音を立てない④鉛筆の持ち方⑤目上の人に対する話し方⑥敬語⑦遅刻をしないように時間厳守を守らせる。大人になってからではもう矯正はできないため、何度も何度も根気よくしつけないといけない。

    今の時代、スマホの扱いが子供の人生を決めると言っても過言ではない。子供の前で全くスマホを触らないというのは非現実的だから明確なルールを設けることが大切。親のスマホは絶対に貸さない。貸してもすぐに返してもらうなど。

    中学受験をするなら、小学校6年間の勉強はとても重要になる。もし可能なら母は仕事を辞めるか時短にして、子供の勉強を徹底的にサポートするのがベスト。
    中学、高校は子供が部活動をしたりする時間も増えるから、母の時間も増える。小学校就学前は保育園と幼児教育で足りる。そう考えると、働き方を最も考えなくてはならないのは、実は小学校に上がるタイミング。

    子供に片付けなさいと叱るよりも、親がさっさと片付けてしまった方が実は効率がよい。それでは片付けられない大人になるのではと思われるが、そうはならなかった。子供は親の姿勢を見て育つもの。片付けられない子供は実は親も片付けが苦手なことが多い。

    ママ友や子供同士の友達が増えてきたら、深入りしない、家の中の個人情報を話し過ぎない、受験における志望校、成績などを相談しない。に注意すること。女の子はとにかく「一生の友達でいようね」が好きだが、そんなことは相当確率が低いから、人間関係には深く悩まないことが快適に生きていくコツであることを教えてあげれば良い。

    子供が何かに夢中になっているときに強制的にお手伝いをさせるのは良くない。子供が積極的に手伝ってくれるなら良いがそうではないなら、お手伝いは期待しないこと。

    九九は先に丸暗記(CDなどで)させてから理屈を覚えさせる方が効率的。

    夫が家事育児について何もしない場合、その後変わることはほぼないと諦めるべし。どうしたら手伝ってくれるのかとそのことに思考力とエネルギーを使うことの方が無駄でストレスがたまる。

    子供が素行の良くない友達と遊び始めたら要注意。特に度を越してきたら(髪を染めたり夜遊びをしたり)、それがいかに自分の人生にとってマイナスかを教えること。この時、気を付けなければいけないのは、頭ごなしに否定すること、友達を悪く言うことは避けるべき。

  • 質疑応答形式で、他著の詳細が分かる
    他著を読んでいれば答えは大方わかる

    子育ては親子ともども笑顔が何より

    ゲームは0か100かで考えたほうが良い
    平日に適度にするというのは難しい

    よって月から土はどこかにしまっておくか親が預かる、その分勉強等に集中し、日曜日にまとめてやったほうが良いのではないか。なるほど。
    確かに平日中途半端なところでゲームを終えれば終えるほど他の物に手がつかなくなるからなぁ

  • やっぱりいいよね。佐藤ママ。
    今回久しぶりに読んで、佐藤ママの考え方や子どもとの接し方が身についてきたなと感じた。

    全てのことになんの免疫もない子どもを健やかに育て、子どもが自分の選んだ道を自ら歩む実力をつけるためには、何をどうするのか、何を利用して何を排除するのか、親の洞察力が必要。スマホ薬と毒。

    子育てはいつも親子が笑顔で。

    子育てでラクをすることを優先すると親も子もなかなか上手くはいかない。
    大人である親が、自分の経験や知見を話して子どもに必要なことを子どもがわかる言葉で説明すること。

    やはり何事も親が一手間かけることが大事ということですね。

  • 子供が4人とも東大理Ⅲに入られたということでその界隈では有名な著者らしい。自分は存じ上げておらず、著者の本に触れたのも本書が初めてだった。お受験ママとして幼少期から子供の教育に熱心に取り組んだのかなと思い、本書を読み始めたが、取り扱う範囲は広く、生活全般について著者の経験談を基に語られている。その中には、子育てに関して一般的に正しいやり方と思われていることと反対の主張もあり、新たな視点を得た気がする。
    例えば朝なかなか起きれない子がいた時、親の心情としてはある程度までは起こすが、それ以上は諦めて、一度子供に寝坊して遅刻した時の気まずさなどを身をもって知らせて今後そうならないように早く寝る、などのしつけを考えてしまうが、著者はあっさりと「起こしてあげてください」と言う。曰く、成長して大人になったら自分で必ず起きるから、と。子供は必ず成長して手がかからなくなる、親が手をかけたいと思っても子供の方から距離を置かれる時が必ず来る、というのが前提にあるようで、それならば求められている今のうちに精一杯手をかけてあげよう、ということだと大筋で理解した。
    もう一つ印象に残ったのは、子供の誕生日プレゼントは、誕生日を迎えた子供だけでなく、他の兄弟にも同じプレゼントを全員分に渡すということ。誕生日で主役の子だけがプレゼントを貰って喜んで、他の兄弟は羨ましそうに見てるというのより、皆が等しく喜んだ方が兄弟も含めて誕生日が楽しみなイベントになるからだそうだ。言われてみればそうかもしれない。自分もこれは取り入れてみようと思った。

  • 塾講師目線では得るものは少なめ。
    また、「親」という表現に出来るだけしようとしているのは伝わってくるものの、その「親」が「母親」を明らかに表していると分かってしまうものもあり…。
    専業主婦のお母さま方は、得るものが多いかもしれません。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00619859

    4人の子ども(3人の息子、1人の娘)全員を東大理Ⅲに合格させ、TVにも「佐藤ママ」として引っ張りだこの佐藤さん。本書では「どうすれば自分で勉強をする子に育つのか」「自分のアタマで考えることができる子になるのか」といった悩める親からの「100の質問」に答えます。

    「英才教育は受けさせた方がいいか」「子どもの叱り方が分からない」「中学受験はさせた方がいいのか」など、小学生~中高生の子どもとの接し方、寄り添い方のヒントが満載。

    時代の変化が激しく、かつコロナ禍で思うような教育を受けさせられていないと悩む親も多い昨今、いつでも立ち返って参照できる子育て本です。
    (出版社HPより)

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著者プロフィール

作曲科・ピアニスト。国立音楽大学作曲学科卒、同大学院作曲専攻音楽理論コース修了。

「2018年 『女声合唱とピアノによる日本の歌 郷愁に寄せて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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