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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784163915371
作品紹介・あらすじ
英雄とは、天に臆せず胸を張って生きる者。
彼らの義は、天に通じるのか――。
唐・玄宗皇帝の時代。皇帝は政治を疎かにし、宮廷では佞臣が暗躍していた。身体を欠損し失意のうちに従軍した崔子龍は、権勢を振るう宦官・辺令誠の非道に憤り、天童と謳われた真智は、義父の遺志を継いで皇帝を糺そうとしていた。そこへ、安禄山挙兵の報が届く。彼らの闘いは、この国をどこへ導くのか――。
大注目の清張賞作家が描く、胸を熱くする圧巻の中国歴史長編
みんなの感想まとめ
大きな権力に翻弄されながらも、立ち上がり続ける人々の物語が描かれています。唐・玄宗皇帝の時代を背景に、安史の乱を巡る緊迫した状況の中で、登場人物たちの個々のストーリーが深く掘り下げられています。特に主...
感想・レビュー・書評
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実際にあった安史の乱をベースにした中国の歴史小説でした。
この時代は玄宗皇帝と楊貴妃しか知らなかったのですが、それでも十分に楽しめました。
最初は慣れない地名や名前に苦戦しましたが…笑
歴史の話というよりも大きな力(権力や時代の流れとか)に押しつぶされそうになりながらも、負けないぞって立ち上がり続けた人達のお話だと思います。
登場人物1人1人のストーリーがしっかりあるので、推しができるかも。
私の推しは主人公の部下の羊暗です。
後半、羊暗の語りについ涙が…。羊暗…涙
裏切られたり取り引きが次々と舞い込むのでハラハラして最後は一気読みでした。
大切なのは自分だけが勝つのではなく相手を思いやること、そしていつも胸を張って勇気を持つことということを作者の千葉さんは伝えてくれます。
千葉さんの2作目の作品ということで実は3部作らしいです。
1作目を読まなくても大丈夫でした。 -
名前が覚えられなくて何度も戻りながら読みました。
色んな意味で良かった。 -
唐、玄宗帝の時代。
安禄山の乱前後の話。
時代のうねりと共に、人々もうねる。
この作品での敵役は、玄宗帝に仕えた宦官の辺令誠になると思う。この人がとことん嫌な奴で、これほど非道なことをよく考えつくなあと呆れるほど。
しかしこの人もまたしんどい過去があって、酷い言動の中に凄みがある。
権力やその周辺とは、英雄とは?
一面では英雄だが、他の視点でみれば、ただの掠奪者にもなる。
その辺の複雑な感覚が折り重なって、描かれる。
うーん、と唸って読み進めていくと、不意にとても単純な人助けの場面が現れて、ころっと強い感動を覚えた。
作品の半ばまでが少し読みにくかったが、人々の関連性がわかってきてからは、怒涛のように動く事態に流されてどんどん読み進めてしまった。
結果…。
感動をありがとう!
途中まで読んで挫折するのはとてももったいないので、がんばって最後まで読むべき。
「わたくしはあなたと一緒に走れます」
この言葉と、それを発する人物が、たまらなくかっこいい。
義侠心とはこういうことか、などと感じ入った。 -
デビュー作の『震雷の人』で松本清張賞を受賞した千葉ともこさんの新作は、玄宗皇帝時代の唐を舞台にした英雄譚だ。
名家の嫡男・崔子龍と幼馴染みの王勇傑、杜夏娘の3人に加え、“天童”と呼ばれる若僧・真智の運命が複雑に絡み合う。玄宗は楊貴妃にうつつを抜かし、権力を握った辺令誠や楊国忠に好きにされている。そんな折、安禄山が挙兵し唐は窮地に陥る。
崔子龍はその名前から三国志の趙雲を連想させ、そんな描写もあるが、むしろ劉備のように優柔不断で苛々する。真智は切れ者だが武力はない。裏切りや絶望の果てに彼らを待つものは……。 -
子に対する愛著は、枝の茂った竹が互いに相絡むようなものである
筍がいかなるものにも纏わりつかぬように、犀の角のようにただ独り歩め
P,354
孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように。
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情景描写があまり多くなく、セリフを中心に展開する物語にはじめの方は置いていかれかけた
ラストの流れるような展開はとても良かった -
唐の末期頃の話かな。楊貴妃も出てくるのである程度史実に基づく話なんだろうけど、教科書の単語を点で覚えてるだけでイメージをもてないのがもどかしい。それぞれの主要人物が最終的に交錯してそうだったのか!という驚きもあり予定調和な気もした。宦官のなんとなくは知っていたが、ここまで生理的な変化や実態というかその後の暮らしについて知ったのは初めてかもしれない。
また奴婢や宦官への仕打ちや処刑の描写が生々しくて人間は本来残虐な生き物なのかと感じた。
古代中国は壮大でロマンがあるなぁと感じる一方で現代中国には好印象を持てない自分がいて、昨今の日中問題の影響は少なくないと思う。 -
安禄山の変、玄宗皇帝の逃走などの時代、3人の幼なじみが成長して波乱万丈の戦いをする。裏切りや陰謀、そして信頼、血湧き肉躍る世界が広がる。主人公を始め魅力的な人物がずらりとそろって、黒幕悪役である宦官の辺令誠ですらそれなりの魅力があった。
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中国の歴史物は残酷な事をさらっと書く。
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宦官の隊長と若僧と婢が「天」に挑む――。前作と同様、「熱い」作品。さまざまな制約のなか、己をどう貫き通すか、という物語として読んだ。凄かった。
舞台は唐・玄宗皇帝の時代。楊貴妃、安禄山といった著名な人物も出てくるが、物語の軸にあるのは「宦官」達の闘い。
華々しい闘いとはまた別に、歴史上悪しき存在として扱われがちな宦官たちが、存在意義を賭けて闘いに身を投じていく。独特でありながらも、読み手の心を揺さぶる煌めきがあった。凄い作品だ。 -
SL 2024.7.9-2024.7.12
玄宗皇帝、楊貴妃、安史の乱の時代、中華歴史物語。
けっこう残酷な場面も多いが、主人公はじめ主要な登場人物たちがラストに向けて収束していく過程が小気味いい。 -
ダヴィンチの特集と、クロワッサン・ブックガイドから。唐の時代とか、漫画も含めてほとんど触れたことないな、と思って。中国史となると、つい三国志とか水滸伝を思い浮かべてしまうから、スケール感の点では物足りなさを覚える。一方で、魅力的な登場人物が織り成すドラマの観点で見ると、色んな感情が揺さぶられる。
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皆がそれぞれの天を戴いている。
良き作品であった。二作目とは思えない。人物もしっかりと描かれているし、張り巡らされた伏線もラストでキチンと回収されている。
安史の乱を考えると、安禄山は唐王朝に対する失望や自らの理想もあって、乱を起こしたのではないかは感じる。その辺りの本も少し読んでみたい。 -
中国の歴史モノ、あえて遠ざけてきたが、千葉さんではまってしまいそう。理不尽極まりない、おぞましい出だしに幾分引いたが、途中から引き込まれてしまった。「人は収められている箱の秩序を作るために、自身を箱に適した容に変えていく」国土が広いうえに、悠久の歴史。物語もスケール大きい。
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皆死んでしまうのかと思ったら、結構最後まで生き残ってる人多い。
続編ある? -
物語は始まっている
最初の一行を読んだ瞬間からからではなく、ずっと続いていて、わたしたちは史実の目撃者になる
研ぎ澄まされた文脈は際限まで無駄なく、情報量の多さは看過することもできず、読み手に隙を与えない
皇帝が都を捨て去っても、唐は150年ほどあったというから驚く
時を超え、こうして届くメッセージは、とてつもなく重たい
千葉ともこの作品
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