102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方

  • 文藝春秋
4.09
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163916460

作品紹介・あらすじ

よく寝てよく食べよくしゃべる。
こんなかわいいおばあちゃんになりたい!
「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気! 
102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。
自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。

尾道市の山あいの町で畑仕事をしながら一人暮らしを続ける哲代おばあちゃんの日常を追いながら、「長生きできる八つの習慣」「生き方上手になる五つの心得」「私らしくいるための五カ条」などを紹介。
哲代おばあちゃんの名言やチャーミングな写真がてんこ盛りで、読めば「うまいこと老いる」極意がわかり、元気がもらえます。
哲代おばあちゃんの「おいしい長生きレシピ」もカラーで掲載!

「老いるとできないことは増えるし、心がふさぐ日もあります。でもね、嘆いてもしょうがない。私は自分を励ます名人になって、心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、自分のことは操作できますけえな。そんなおばあさんのひとり言を集めたような本でございます。あの世で夫も大笑いして読んでくれとることでしょう」(はじめに より)

石井哲代(いしい・てつよ)
1920年、広島県の府中市上下町生まれ。20歳で小学校 教員になり、56歳で退職してからは畑仕事に勤しむ。近所の人からは、いまも「先生」と呼ばれている。26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えられながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題に。

感想・レビュー・書評

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  • 自分はよく心理学の本をよく読むけどそれに照らし合わせても著者の気持ちの持ちようは理にかなっていて見習うところがあった。
    歳をとって活躍されてる方は肉食が多いけどこの人はどちらかと言うと菜食派だったな。

  • 102歳で元気いっぱいですごい。
    死なないんじゃないだろうか。
    とにかく考え方は参考にしたい。ポジティブシンキングがすごい。前向きに生きることが大切。足るを知ろう。
    自分の身の回り全てに感謝し、幸福を得ている。素晴らしい。

  • 102歳で一人暮らしの哲代さんの生き方が書かれた本。
    あまり長生きしたいと思っていないが、哲代さんみたいに上手に歳を重ねていけるのなら長生きもいいかもと、ちょっと思いました。でも自分を褒めるの苦手なので、やっぱり難しそうw
    75Pの跡継ぎに恵まれなかった事に対して、亡くなった良英さんやご先祖にノートにびっしり謝罪の言葉を書いている所は、胸が苦しくなりました。子だくさんが当たり前の時代。辛かっただろうな。

    できなくなったことを追わずに、くよくよしない。
    できることをいとをしんで、自分を褒めて、
    まだまだやれると自信にかえる。

    哲代さんが言うからこの言葉も深く刺さるのだとおもいます。哲代さんの生き方すべてマネできるとは思えませんが、出来そうな所からコツコツやってみようかなと思いました。読んで少し元気になれました。

  • 1年前に図書館に予約した本がようやく回ってきた

    にこやかに手を挙げ微笑みかける福々しいおばあちゃん
    この方が102歳の哲代さん

    本の中にはチャーミングな哲代さんの笑顔がいっぱい

    この本を読んでいると、ひしひしと哲代さんの「心意気」 「気概」が伝わってくる
    102歳で一人暮らしを続けるなど、並大抵のことではない
    まず、元気であることが必須条件ではあるが、近所の人や姪御さんの助けを上手に借りながら、
    自分に問いかけハッパをかけながら暮らしておられる姿には頭が下がる

    時に子供がいない心細さや最後に迷惑をかけてしまうのではないかという不安が押し寄せてくるとおっしゃる
    それも無理からぬことで、老いていく者には避けられないことだが、哲代さんはいつも忙しくして自分を慰めておられる

    物事は表裏一体、良い方に考える

    マイナス感情は笑いに変換
    お金がナイチンゲール (笑)

    同じ一生なら機嫌よう生きていかんと損じゃ

    不機嫌になることは捉え方を変えて受け流す

    情けないことも、しんどい思いも全部自分の心。引きずるのも打ち切るのも自分次第、自分の心は自分で育てるしかない。いくつになっても切磋琢磨

    〔哲代おばあちゃん流 私らしくいるための五ヵ条]
    1 自分を丸ごと好きになる
    2 自分のテンポを守る
    3 ひとり時間も大切
    4 口癖は「 上等、上等」
    5 何気ないことをいとおしむ

    心に留め置き、これからの生き方の糧にしたいことがいっぱいだった

    ただ、子供に恵まれなかったことが度々出てきて、読んでいてとても辛かった
    当時、農家の旧家に嫁いできて跡取りを産めなかっだ辛さは如何ばかりだったかと想像に余りある
    女性のせいばかりではないだろうに、その重荷を一身に背負い、教職と田畑の仕事・家事とがむしゃらに働いたとある

    仕事があるということが自分の心を守ってくれたとも
    「嫁という立場だけならこの家にはようおらなんだ」
    の言葉に、どうして女だけがこんな思いをしなければならないのかと胸が詰まった

    一日でも長くお元気で長生きして欲しい



  • 明るく健やかに人を大切に生きる姿に頭が下がる。
    あの時代に農家に嫁ぎ、子供を授からなかったということは想像を絶するくらい辛かっただろうと思う。
    「あの家には子どもがおらんけん」と陰口を言われたくないという思いから小学校の教員の仕事、仕事から帰ったら農家の仕事や家事を一生懸命にやるというのはどんなに大変だったことだろう。
    教員の仕事という自分の生きる場所がちゃんとあったから家でも頑張れたというのは心に残った。

    99歳の時に書かれた文章に夫へ子供ができなかったことを謝る箇所がある。
    当時は不妊治療などがなかったので分からないが、もしかしたら哲代さんが原因ではなかったかもしれないのに、99歳になってもなお心に影を落とすということは胸が張り裂ける思いだ。

    ないをナイチンゲールと言い換えるのが面白くて笑ってしまった。
    自分も使おうと思う。

    あと、哲代さんの作った柏餅食べたいなぁ。

  • 一人で元気に畑仕事までされているのに元気をもらえる.
    周りの人たちもいい人たちで,何より哲代さんの笑顔がいい.

  • こんなおばあちゃんになりたい!!!
    明るく元気に健気に生きている。でもその背景にはたくさんたくさんの苦労があった。
    てつよおばあちゃんみたいな心意気で人生歩みたい。

  • 159ページ
    1400円
    1月13日〜1月13日

    102歳で一人暮らしをしている哲代さん。畑仕事やご近所さんとのおしゃべりをしながら、日々懸命に過ごす哲代さん。老いるとできないことが増えて、心がふさぐ日もあるけれど、心をご機嫌にして、心も体もさびない哲代さんのありのままの生き方が描かれている。

    嫁いでから、子どもができずに悩んだこと、夫を亡くして寂しいことなど、辛くて悲しいこともある中で、くよくよ考えずに毎日自分のペースで生きている哲代さん。そのありのままの哲代さんに、憧れを抱く。「できなくなったことは追わずに、くよくよしない。できることをいとおしんで、自分を褒めて、まだまだやれると自信に変える。」

  • 一旦寝たら朝まで一度も起きないとは、凄い。本当に健康な方なんだろうなと思う。
    前向きな中にも寂しさが垣間見えるが、上手にコントロールされていてまさに見本となる方だなと思った。

  • 歳を取ることが怖くなくなる?

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