- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163916606
作品紹介・あらすじ
片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。
一緒に過ごす、夏の特別な四日間。
めえめえ(瀬戸洋平)は下宿仲間でクラスメイトの女子サブレ(鳩代司)に片想いをしている。
告白もしていないし、夏休みでしばらく会えないと思っていた。そのサブレが目の前にいる。
サブレは夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家に行くのだが、それはある〝不謹慎な〟目的のためだった。
「じゃあ一緒に行く?」
「うん」
思いがけず誘われためえめえは、部活の休みを利用してサブレと共にじいちゃんの家を目指す。
夜行バスに乗って、二人の〝不謹慎な〟そして特別な旅が始まる――。
恋という気持ちが存在する、この世界に生まれてしまった全てのあなたへ。
感想・レビュー・書評
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読み始めてから、あっしまったなぁ…と少し思った。
これは、いかにも中高生向けだわと。
中高年じゃないわと。
だけど、どういう展開になるのか気になるので最後までしっかり読んだわけで。
めえめえ(瀬戸洋平)とサブレ(鳩代司)は、高校のクラスメイトであり、下宿仲間でもある。
めえめえは、サブレに片想い中でひょんなことから夏休みにおじいちゃんの家へ行くと言うサブレに一緒に着いて行くことになる。
おじいちゃんの家で過ごす4日間は、2人にとってもお互いをよく知るきっかけにもなる。
めんどくさいサブレと上手く自分を見せているめえめえ。
彼らが、どんな大人になっていくのか…将来を見たい。
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高校生のめえめえとサブレ。ひょんなことから、一緒にサブレの祖母の家へ行くことに。夏休み+片思い+旅行。もう青春の要素しかありません。若いな、、というのが1番の感想でした。
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一気に通読しました。爽やかな一作。またこの作者の本を読んでみたくなりました。
「言い直していい?」 -
ストーリーとしては淡い恋のモヤモヤや駆け引きを描いたような作品で、刺さる人には刺さるのかなぁという印象を受けました。かく言う私は、大人になってしまったからなのか、捻くれた青春時代をおくったからなのか、あまり刺さらなかったかなと。
ストーリーとしては、主人公の男子「めえめえ」と主人公が思いを寄せる「サブレ」がとある目的のために、一緒に4日間を過ごすというお話。
この目的に関しては、住野よるさんらしい独創性が感じられたのですが、主軸が恋愛なので設定の割には展開もどこかで見たような感じになってしまったのかなぁと思いました。 -
瀬戸洋平は下宿仲間の鳩代司に恋していた。
夏休み、瀬戸は鳩代に帰省に一緒に来るかと誘われる。そこから始まる青春物語。
感想としましては、いつもミステリばかり読んでいましたので、青春小説は新鮮でとても心地よかったです♪ -
青空と雲の表紙も然ることながら、内容として青春が眩しく感じたのは私だけでしょうか?
甘酸っぱい高校生の記憶がよみがえり、焦れったさにむず痒くなります。
生きづらさを抱えながら、グラデーションに輪郭を付けてしまう。自由ってなんなんだ。と
さらっと読める内容だか、会話の部分で私の先読みする感覚と異なり読みにくさがあった。
サブレのじいちゃんがイケオジっぽくて、悟ってる感があり、いい味を出してるなぁと。
そういう風になりたいな✨
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うん、好きだなぁと素直に思えた本。
だから一応記録しておこうと思って感想を残すことにした。
心の揺れ動きが共感できたからかな、面白かった。
最近見た映画『傷物語』の中で主人公の暦くんが
「次生まれ変わるなら、要領の良い、誰かのせいに出来る人間に」って言って命を差し出すシーンがあるけど、自分はそういうのが刺さるみたいだ。他責思考の人間を見下してる一方で羨ましいとも思う。どちらが要領の良い、上手い生き方かと聞かれればそれはそうだろう。だけど、自分は多分そんなことを聞いてくる人間とは仲良くなれないし、自分の弱さに、無責任さに、"悪"に目をつぶる人間になりたくないと思う。だから、サブレやめえめえがきちんとそれを自覚して、しかも、それだけじゃなくちゃんとお互いに伝え合うことが出来たことにまず最初に安心した。
死を恐れるのは生きることに真剣な証だと思うことにする。
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面倒くさいと思われがちな女子高生と、その彼女に片想いの男子高校生が夏休み旅行を一緒にする。だが、目的は自殺したおじの家族に話を聞くため。
恋愛小説感は控えめであるが、真剣に向き合い、信頼し合っている友情の先にある、ほのぼのと温かさを感じた。
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やっぱり住野よるさんの描く物語が好き。人の感情が丁寧に描かれているし、綺麗。恋っていいな。
ちなみに、たまたまサイン本をゲットできました。一生の宝物だ。
著者プロフィール
住野よるの作品





