- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166603626
作品紹介・あらすじ
新聞の浮沈のカギを握るスクープ記事。日経新聞の経済記者として20年以上のキャリアを誇り、かつ日経社長を内部告発した著者は、大スクープを数多くものにしてきた。なかでも「倒産」は企業の最期、そして日本経済全体をも揺るがしかねない大事件。ギリギリの決断を迫られた経営トップは何を思うか?その時、記者はどうする!三光汽船の倒産やイトマン事件等の具体例を挙げつつ語る、取材の最前線でしかわからない、画期的かつ体験的スクープ論。
感想・レビュー・書評
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取材手法などは参考に
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途中で読んだことある感に気づいた一冊。とはいえ過去のスクープ報道の背景であったり、新聞記者がどうやってすっぱ抜いているのか、について、日経の第一線にいた記者によるものなので非常に面白い。こうしてニュースが作られる、ということを理解するための本としては広報担当者のみならず経営に関わる人間には適しています。
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★話は古いが取材の裏側は分かる★三光汽船、リッカー、イトマン‥。これだけ古い話を詳述できるのは、当時の取材がいかにきめ細やかだったかを示しているのだろう。リークに頼らず自ら絵を描いて取材しスクープを勝ち取る、そしてそれは倒産取材にこそ端的に表れる、というのは納得できる。知識と歴史の蓄積以上に、やはり人としての魅力に左右されるのではないか。ただ、その結果30%は推測に頼らなければ仕方がないというのは、ニュースを受ける側からするとなんだか消化不良。1日早く報道する意味は何なのかを、改めて感じる。それから話題が古いのでピンときにくいのがもったいない。企業のガードの固さに違いはないのだろうか。
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いやはや、面白い。最近読んだ新書の中で一番か。面白いからバーッと読み進められる。そのうえある程度実践的でもある。何度か読み直してもいいかもしれない。ただ、この本のままやったんじゃ無理なんだろうなぁ。