さまよう死生観 宗教の力 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603695

作品紹介・あらすじ

いのちの危機の時代である。民族紛争の現場に限らない。危機は私たちの日常にある。食物が溢れ、医療やインフラが整備され、死を忘れたかのような文明の只中に、不安が不気味な貌をのぞかせる。死生観が揺れている。永年、日本はじめアジア、欧州、中近東の多様な宗教圏を実際に歩み人々の生き死にへの思いを肌身で探ってきた宗教学者が、母の病変とその死に向きあい、改めて問う-人間とは何か、人は死をどう受けいれるのか、いま、宗教はどんな力を与えられるのか…。

感想・レビュー・書評

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  • 宗教における死生観を論じているのか?全体的に見て印象が薄い。インドの宗教について、語っているところが多いと感じた。
    脳死とは?臓器移植がはじまるとともに、移植を効果的に行うため、定義される。生命維持装置を付けていない患者には起こりえない、「特殊な死の現象」=「見えない死」である。
    「神の道具」と「神の器」(マックス・ウェーバー)
    人間が神の器となる=器型=神は人間の内奥に潜んでいる=インド宗教。
    人間が神の道具となる=道具型=神は俗なる人間とは異質の存在で「外在原理」としてある。人間はこの神の道具、その手足であるという認識にしたがって生きていくことになる=キリスト教の預定恩寵説。

  • 様々な宗教を研究した著者が自らの母親の死と向き合うところは、興味深い。

  • [ 内容 ]
    いのちの危機の時代である。
    民族紛争の現場に限らない。
    危機は私たちの日常にある。
    食物が溢れ、医療やインフラが整備され、死を忘れたかのような文明の只中に、不安が不気味な貌をのぞかせる。
    死生観が揺れている。
    永年、日本はじめアジア、欧州、中近東の多様な宗教圏を実際に歩み人々の生き死にへの思いを肌身で探ってきた宗教学者が、母の病変とその死に向きあい、改めて問う―人間とは何か、人は死をどう受けいれるのか、いま、宗教はどんな力を与えられるのか…。

    [ 目次 ]
    はじめに 巨樹の下で老人に出会う
    第1章 “いま”という時代
    第2章 曖昧な生と死
    第3章 多神教は生と死をどうとらえたか
    第4章 唯一神教世界における死と生
    第5章 インド・ベナレスの岸辺で
    第6章 日本人の生と死への思い
    終章 生から死へ、死から生へ

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