- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166607501
感想・レビュー・書評
-
日本型組織の失敗の本質を問う
日露戦争の勝利で頂点に立った陸軍は、なぜ昭和に入ると派閥抗争と下克上をくりかえし、ついには無謀な戦争に突入したのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い! 戦争・軍事だけでなく「組織論」が科学的理論的
戦略単位の概念の違い 軍団と師団
日本の師団は特殊兵科を中央に集め東京一極集中体制
士官学校 砲工学校 軍医学校 憲兵学校
参謀本部 日本は作戦中心 ドイツは戦争計画
昭和の陸軍は官僚化 自分の栄達が第一 人事権の争い
明治の教育は人材を作れなくなった 現代も同じ
軍人が国防に興味がなく、人事に関心
社会主義=官僚主義の失敗
→現代は? -
読みやすく、わかりやすい
-
明治期から太平洋戦争に到る陸軍の内情と動きを追った一冊。太平洋戦争の部分は相当端折られているのが残念なところ。興味深い1冊。
-
最近、著者の著書に対する評価が低いものもあると聞いているが、著者の着眼は、これまでに無いもので、とても斬新。興味が持てる。
今回も、日本陸軍をこれまでに無い着眼で評価している。
昭和期に入り、陸軍軍人がどんどん官僚化していき、国家の大系よりも己の人事を大事にするに堕してしまう。
官僚主義の弊害が身にしみて感じる。
翻って、現在の行政機関はどうなのか。
また、よく顧みる必要がある。 -
山県有朋に対する見方が多少変わりました。