静思のすすめ (文春新書 768)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166607686

作品紹介・あらすじ

強すぎる我と人間関係に悩んだ末に、お経の中にある「静思」という言葉に出会い、私は変った-。幸せへの鍵は「静思」にある。聞けば誰もが幸せになれる説法が大評判、薬師寺の人気僧侶による、生老病死さまざまな悩みへの処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • 奈良・薬師寺執事長の13年前の著作。

    前半は自伝的内容で、後半は説法で出会った印象深い人々の思い出が綴られる。

    そして、全編を通奏低音のように貫くテーマは、書名が示す通り、いわゆるアンガーコントロールだ。

    著者は高僧なのに聖人君子ぶったところがなく、自身の弱さや過去の失敗、迷いの思い出も赤裸々に明かしている。
    人間臭いところに好感が持てる。

  • 静思(じょうし)という言葉ははじめて聞きましたが良い言葉ですね。

    僧侶の赤裸々な人間臭い体験談は読む人に力を与えてくれるでしょう。

  • 思索

  • 一言にはむつかしいけれども、一つ立ち止まり客観視できることの大切さ、思いやりの心を持って行きたいと思った

  • ・「静思」・・・自分の損得や好き嫌いを一度横へ置いて、立ち止まってよく考える。
    ・幸せは得るものではなく、感じるもの。
    ・『よっぽどの縁』⇒「なんであんな上司の下で自分は働くなくちゃいけないいだ」と嘆きながら毎日会社で働くのと「出会ったのはご縁。この縁を大切にしよう。」
    ・「生老病死」・・・人は必ず死んでいく。
    ・生まれたからしぬまでの間を「生きている」
    ・「腹が立ったら立ち止まってよく考えろ。」・・・どんなにつらい困難なことに出会っても、腹をたてて嘆き、不平不満をあげつらう時間があったら、とにかくひとつずつ順を追って整理にするように考えてみること。起きた事象とのことと自分のことを。そうすれば自分は不幸せという結論は決してできません。
    ・「生まれた人は、必ず死ぬ。」・・・「そのたった一度の誰も代わってくれない自分を一生懸命生きるのは当たり前です。」
    ・「人生に辛いことや苦しいこと、悲しいことが起こるのが当たり前。それが現実。」
    ・「あせり」こそ、不幸せな条件の一つ。

  • 和田裕美さんのおすすめ。後日、再読したい一冊。

  • 幸せの形って目に見えないから、難しい。
    私はまだ何も見えてないのかもしれないなぁと思った。
    いろんな人が悩みを抱えてて、しかもそれは人それぞれ違う。

    まだ20年も生きてない身で「静思」できる余裕なんてないかもしれないけどいつかは、そうやって落ち着いて物事を考えられる人間になれたらなぁって思った!

    考え方・生き方をちょっとだけ見直すきっかけになる1冊。

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著者プロフィール

奈良・薬師寺執事。1963年、東京・深川生まれ。17歳で薬師寺の故・高田好胤管長に師事し、薬師寺僧侶となる。龍谷大学文学部仏教学科卒業後、同・大学院修士課程修了。日本全国を駆け回り、年間数百回の法話会をこなす。そのよく通る声と話の面白さとキャラクターで老若男女に親しまれ、薬師寺一番人気の僧侶。
著書:『自分で選んだ道なのに』、『こころの薬』(以上、イーストプレス)、『「愛情説法」走る!』(NHK新書)『愛蔵版「愛情説法」走る!』(NHK出版)など多数。

「2013年 『「修」しながら「行」むから修行という』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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