生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書)

  • 文藝春秋 (2012年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166608683

作品紹介・あらすじ

『ぼくんち』『毎日かあさん』で知られる人気漫画家・西原理恵子さんが、波瀾万丈な人生経験をふまえて、恋愛、家族関係から仕事、おカネの問題まで、あらゆる悩みに答える「人生相談」エッセイです。主な項目は以下の通りです。「70社受けてもダメ。出口の見えない就活に疲れ果てました」「苦手な上司に毎日のように飲みに誘われます」「結婚して5年。妻がブクブク太っています」「夫が浮気しているようです。追及すべきでしょうか」「息子の部屋からロリコン漫画が出てきました」「60代の父が30代の女性を同棲。妙にやつれてきました」「頼まれるとイヤと言えない性格を何とかしたい」「夫が痴漢で逮捕されました。無実を信じたいのですが」「小銭を借りて返さない同僚に困っています」など。表紙カバーに西原さんのイラストが使われるほか、重松清、角田光代、しりあがり寿といった著名人からの相談に漫画で答えるコーナーもあるなど、文章でも絵でも楽しめます。

感想・レビュー・書評

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  • この著者の漫画は読んだことはない、と思う。

    インパクトのあるタイトルに魅かれて読んだ。

    いや~、面白かった!

    悩める人の相談に、ドンピシャの回答。
    時には名回答、迷回答!

    悩みを持つ人は、大体真面目な人が多い。
    なので、吹き出してしまうくらいの楽しい回答だと、
    一気に肩の力が抜けて、はあっと息が付けそう。

    人生経験の厚さが、回答の重みに加わっている。
    関西ことばが、あったかい。

  • 著者、西原理恵子さん、どのような方かというと、
    ウィキペディアには、次のように書かれています。

    西原 理恵子(さいばら りえこ、1964年11月1日 - )は、日本の漫画家。一般財団法人高須克弥記念財団理事長。

    高知県高知市出身。1988年『ちくろ幼稚園』でデビュー。前夫はカメラマンの鴨志田穣、パートナーは高須クリニック創業者で東京院院長の高須克弥(事実婚)。代表作は『ぼくんち』、『毎日かあさん』など多数。

    1996年に企画された旅行体験ルポ漫画『鳥頭紀行』のアマゾン取材旅行で、カメラマンとして同行して知り合ったフォトジャーナリスト鴨志田穣と結婚。やがて一男一女をもうけるも、鴨志田のアルコール依存症やDV、西原の多忙によるすれ違いなどが原因で2003年に離婚。

    鴨志田譲さんと結婚されていたのですね。
    戦場カメラマンとしての鴨志田穣さん(1964年7月2日 - 2007年3月20日)は、私は高評価しています。
    しかし、アルコール依存症やDVがあり、妻としては辛いものがあったでしょうね。

    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    人気漫画家・西原理恵子さんが、波瀾万丈な人生経験をふまえて、恋愛、家族関係から仕事、おカネの問題まで、あらゆる悩みに答える「人生相談」エッセイです。
    表紙カバーに西原さんのイラストが使われるほか、重松清、角田光代、しりあがり寿といった著名人からの相談に漫画で答えるコーナーもあるなど、文章でも絵でも楽しめます。

  • 西原さんのエッセイ漫画を読んでいたので面白い人柄、キャラクターなのは知っていたのでこの本の質問への解答も面白かったです!
    西原さんの人の良いところを見つける能力、そして欠点を逆にプラスにできる考えが素敵だなと思いました。

  • 意外とまともだなあ~と思ったのは
    わたしがサイバラ寄りな考え方だからだろうか?
    けっこう正しいこと言ってると思ったんだけど(^_^;)
    もっとぶっ飛んでもいいくらいだわ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「サイバラ寄りな考え方」
      そう仰言る方が多いように思うのですが、世の中良くなりませんね。きっと似非サイバラなんでしょうね(私は俄かファンなの...
      「サイバラ寄りな考え方」
      そう仰言る方が多いように思うのですが、世の中良くなりませんね。きっと似非サイバラなんでしょうね(私は俄かファンなので、似非どころか偽者紛い者です)
      2013/05/07
  • こういう人生相談的なものは、回答者の話芸を楽しむものだと思うが、サイバラはまさに適任。相談者のこだわりを別の角度から割り切るようすすめる。そのまま使えるヒントも使えないヒントもあるが、悩んだ時の思考の転換法を学ぶ本として、けっこう役立つかもしれない。

  • いろいろと弱ってる時に読んだので、西原教の信者になりかけました(笑)

    世の中「正しいだけでは生きていけない」。時に正しさは人を傷つける刃物になり、自分の首を絞める弱さにもなる。西原さんが唱える「悪知恵」でもって、相手を傷つけない優しい嘘をついたり、自分の心を守る強さを身につけたいものです。

    中には手厳しいお言葉や、それはちょっと…とドン引きしてしまう解釈もありますが、人間味溢れる、深い愛が垣間見えて、懐の深さを感じました。

  • 『正直者はバカを見る』。生きる悪知恵とはすなわち「ウソをうまく使うこと」。悪知恵とまではいかないけど、悩みやお困りごとがスカッと解決しそうな回答はさすがです。著名人のことばなんかもうまく引用していてしながら説得力を上げているのもうまい。ちなみに高須先生から聞いた話も紹介されています。

    「女は生まれながらのホステス」なんて、まぁ違うけどそうかもなあ...と妙に納得してしまう強引な自論も楽しく読みました。
    それにしても「人のお悩み」というのは、どの『お悩み相談コーナー』にもだいたい同じような悩みが寄せられるものですが、回答に関しては回答者の個性がでて面白いなあ。

    ・どんなに潰されてもでてくるのが才能
    ・英語を身に付けたいならフィリピン人がおすすめ。ネイティブじゃない同士で英語を喋る時、フィリピン人はニコニコゆっくり喋ってくれるから一番わかりやすい
    ・君臨すれども統治せず。息子の部屋にはノータッチで。
    ・(彼氏と食の嗜好が合わないという相談に対し)いつでもどこでも彼氏といたがるのは女の悪い癖。飲む時ぐらい別々でいい。
    ・心の傷は家族であっても素人が対処しちゃいけない。医者やサバイバーに相談してアドバイスを聞くべき。
    ・正義感を貫きたいなら器を作り直せ。弱そうなやつは狩られる。

  • 【生き方】【Entertainment】生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント /西原 理恵子/20140223(16/191)
    ◆きっかけ
    ・日経新聞広告

    ◆感想
    ・課題解決というのは「問題を設定し直す」こと。「悩んでいる人」というのは、「悩み方」からしてそもそも間違っていることが多い。
    ・悪知恵というより、Surviveするためのヒント。

    ◆引用
    Q.就職できない。→A.横入りしろ。
    Q.向いてない部署に異動になった。→A.仕事のインナーマッスルを鍛えろ。
    Q.妻の飯がマズい。→A.焼いてポン酢をかければ何でもうまし。
    Q.義母から「早く子供を」という圧力が。→A.そのうち死ぬから放っておけ。
    Q.妻子ある人との関係をやめるべきか。→A.バックアップの用意を。
    Q.元彼と結婚した友達を祝福できない。→A.敵は己の中にあり。
    Q.空気が読めない。→A.空気読めなくても許される人間になれ。
    Q.隣に騒音おばさんが。→A.外に働きに出れば一石二鳥。
    Q.カネを貸さなかった友人が死んだ。→A.「10分の1の金額をあげる」作戦。

    どれも本質を突いている。

  • 激しい・・ここのところ、体調とか仕事とかいろいろ考えて悶々としていたけど、その悶々が吹き飛ばされた。
    亡くなったオバアチャンに叱咤されているようだわ。
    ところどころギョっとするところもあるけど、納得なご意見が多い。
    伊集院静ってろくでなしなのか・・。

    「ネジだと思えば腹も立たない」

    「ダイエットには時間とお金が必要なんです。」「とにかく貧乏は太るんです。」

    「大人のいない家に上がりこむのは泥棒のすること」

    「みんなに空気が読めないと言われるってことは、そこが一番目立ってるってこと。」

    「◯◯さんと××さんが嫌いになり始めたら、自分は疲れている」というふうにバロメーターにしている。

    途中、うっかり吹き出してしまう。
    家でよかった。
    なんか元気でた。

  • なかなか面白かったです。
    悩みに対して叱り飛ばしたり、励ましたり、言ってる事も的を得ています。

    痛い目見てる人は、肝がすわってますね。

    13.01.14

  • おもしろくて一気読み。サイバラの凄味満載だ。ここまでブレのない人も珍しかろう。

    サイバラが答えている人生相談を読んでいると、凡人はみんな中途半端なんだなあということがよくわかる。いい人にもなりきれず、でも悪い人にもなれない、ああどうしようと日々悩む。なかなかねえ、サイバラが言うようにはできないと思うが、「最後はケツをまくったらいいや!」と思えたら、中途半端なりに耐えていけるかも。そういう意味で、バシッ!と背中を押してくれる。

  •  サイバラ流「人生相談エッセイ」。
     すでにベストセラーになっているが、それもうなずけるバツグンの面白さ。インタビューの形で読者からの相談に答えたもののようだが、回答の多くが破天荒なユーモアに満ちていて、大いに笑える本なのだ。

     たとえば、「夫の前妻の子との距離感がつかめません」という相談に対しては、次のように答える。

    《こんなこと考えつくのはヒマだからじゃないの? 子供産みたい気持ちがあるなら、どんどん産んじゃいましょう。3人も4人も産んじゃったら、もう距離もクソもなくなるから。》

     また、「使えない部下にイライラします」という相談に対しては、次のように一刀両断する。

    《それは「ネジ」だと思ってください。人として扱うから腹が立つんです。
     あなたの前にいるのは人じゃなくてネジなんだから、「このネジは何に使えるのかな」ということを考えましょう。》

     「忘れ物や人との約束を忘れたりが多すぎる」という相談には、次のようにアドバイスする。

    《「これを忘れたらえらいことになる」状態にしておくといいかもしれない。携帯とかに、自分の恥ずかしい写真、ものすごいまぐわってるようなやつを入れといたら、死んでも忘れませんよ。「これを見られたら、もう終わりだ」みたいな。》

     いや、痛快痛快!
     このような快刀乱麻の回答が、60本ギッシリ詰まっている。笑いにくるまれた回答ではあるが、サイバラの波瀾万丈の半生で磨きぬかれた世間知は、端倪すべからざる鋭さを具えている。

     推察するに、本書の企画者は、サイバラのベストセラー『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を読んで、「彼女が人生相談に答える本を作りたい」と考えたのではないか。あの本のテイストが、カネの問題のみならず人生万般に広がったような、そんな印象の本なのだ。

     タイトルの印象から「偽悪的で突飛な回答が多いのでは」と思う向きもあろうが、そうではない。言っていることはまっとうな正論がほとんどだ。ただ、その正論の提示・展開の仕方にただならぬ「芸」があって、読んでいて楽しめるのである。

     思わず膝を打つ名言も多い。たとえば――。

    《女の人ってポイントカード制だから、ずーっと何も言わなくてもポイントは貯まってて、最後の何気ない一言でカードがいっぱいになって、激怒して別れたり刺したりするんだから。》

    《女の人って一途になりがちだけど、それって相手の悪いところが見えなくなる病気だから。でも、二股、三股かけておくと、それぞれのいいところと悪いところがよくわかる。》

     なお、「震災や原発のことを考えると無力感で落ち込みます」という相談に対する回答が、ほぼ唯一笑い抜きのシリアスなものなのだが、それがすごく胸を打つ。たとえば、次のような一節――。

    《震災後、よく「被災者の方を励ますひとことを」ってインタビューが来たんだけど、そんなの何も言えませんよ。家も仕事も子供も全部持ってる私が、全部なくした人に何を言えるのか。ふざけるな、と思って。それでテレビの人に言ったんですけど、世界には戦争や災害ですべてをなくした経験のある人が大勢いる。そこからどうやって立ち上がってきたのかという話を取材してきてもらえませんか、と。今、聞きたいのはそういう話だと思うんです。同じような体験をした人が、どうやって立ち上がって歩いてきたのか。この言葉はきっと宝石のようにきれいで太陽のように温かくて力強いと思う。そういう言葉が被災者の方たちにとっても一番の救いになるんじゃないでしょうか。》

     橋本治の『青空人生相談所』などと並んで、今後「人生相談の名著」に数えられてしかるべき本。

  • これは☆5
    新聞の人生相談が好きな人はぜひ!

    私このシリーズで別のものを手にしたことがあるのだけど、パラパラとめくって、「うーん…。」
    というわけであまりいい印象を持っていなかったけど、
    TSKで見かけてなんとなく予備として借りておいた…という感じ。

    それで案の定読む物がなくなり、予備軍からこの本を出し、読んでみたら。
    いやー素晴らしいです。本当に素晴らしい。サイバラさんの回答がお見事。

    バッサリ斬って、ズバズバ言って。
     きれいごと言っても仕方ないじゃん。
     生きていこうよ。
    ご飯食べれるように頑張ろうよ。
    心配なら動け。
    …とかね。

    根底に愛みたいなもんが見えちゃうというか、感じちゃうから。
    本気で考えてくれてる気がするから。
    ……響いちゃう。

    ……って気持ちになる。恐るべしサイバラ(^_^;)

  • 【悩める正直者はこれを読め!!】「正直者がバカをみる」って本当だよね。真面目な人はずる賢い人や自分勝手な人に振り回されて疲れちゃう。新聞の人生相談だと「○○な人に困ってる」って相談しても「そういう人は変えようとしても無理です。□□だと思って流しましょう」とか言われちゃうけどそれって結局悩んでる人がガマンさせられてるだけじゃね?みたいな。よく言われる「相手は変えられないけど自分は変えられる」っていうのは真面目な人がさらに真面目にがんばって自分を変えるって感じだけど「いいんだよ~もっとズルくなりなよ~」と言ってくれる本。

  • 素晴らしい!疲れた身体に元気注入‼「正しくないけど役に立つ」なんてご喧騒!正しい生きる知恵満載♪

  • 基本は1行で回答する相談アドバイスなのだが、バッサリ感がツボ。

  • 本屋の平積みでジャケ買い。白成分と黒成分がほどよくブレンドされたいつものサイバラ節なので、好きな人は買うといいんじゃないかな(-_-)

    一般人(章末にお友達)との人生相談Q&A方式な内容やけど、一番ウケたのは

    Q:モチベーション維持の秘訣を教えて(綾辻行人さん、51歳・男・小説家)
    A:借金があること(1億4千万円)

    オッサン何相談しとんねん w と最初は笑ってたけど、ふと思い出したのが日本一の自転車野郎孫正義のおじさん。そっか、あの人は勝負し続けへんと死んでまうサメのような性格なんや、と妙に納得。

  • 「正しさ」にこだわらずに「生きるために」という点に焦点をあてて書かれた人生相談だが、その内容から著者が「世の中の広さを自覚する」事が正しいと捉えているのが伝わってきた。
    どうしても価値観が合わない人などと出会った時、「相手と自分の価値観のどちらが正しいのか」と考えてしまいがちだけれど、そうではなく「価値観は人それぞれで、それぞれを受け入れてくれる場所や人がきっとあるはず」というメッセージは暖かい。

  • サイバラさんはやっぱり人生経験豊かだなと改めて感じた。それゆえに、いろんな人生相談に対して無理やりというか、無茶苦茶な回答なんだけど、妙に説得力ある。

  • タイトルどおりまさに「生きる悪知恵」集ですね。
    お悩み解決にお役立ち…はあんまりしないと思いますが、ちょっと楽になるかもしれません。
    「そんな考え方もあるか」とか「それでもいいんだな」という感じで。

    相談者に突っ込んでいるところとか、悩みによっては一刀両断している
    ところも面白い。気軽に読めてしまいます。
    お悩み解決の最後に、筆文字キーワード毎章でますがそれがまたいい味。
    それ読むだけでもちょっとすっきり?

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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