負動産地獄 その相続は重荷です (文春新書 1398)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166613984

作品紹介・あらすじ

資産を巡るバトルでも相続税対策でもない。
親が遺した「いらない不動産」に悩まされる新・相続問題が多発!

戦後三世代が経過していく中、不動産に対する価値観が激変。
これまでは相続財産の中でも価値が高いはずだった不動産が、
誰も住む予定がなく、借り手も買い手も現れない「負動産」に。

団塊世代が後期高齢者に突入した今、「いらない相続」は他人事ではないのです。

戸建て住宅やマンション、別荘、都市農地、山林など、
不動産のプロが、「負の相続」にならないための解決策を提言!

感想・レビュー・書評

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  • さーと流し読み。今は負動産だけでなく腐動産とも言うんだねー。

  • 不動産、負動産、腐動産などいろいろ言われる物件等。誰しも相続は起こり得るのだから、読んでおくといいかもしれない。

  • ・住宅、教育、結婚・子育て、には、贈与について、非課税枠が設けられている。
    ・住宅は、省エネ住宅であれば最大1000万円まで。
    ・教育は、ひとりにつき最大1500万円まで。
    ・結婚・子育ては、ひとりにつき最大1000万円まで。
    ・価格が付かない不動産の相続は重荷になるだけ。

  • 気軽な相続を受けるのはやめましょうという一言に尽きるのだが、結局具体的な対応策についてはほとんど書かれていないし、実際対応策もほとんどないのだろう。「負動産」の闇の深さについて伺い知れる本。
    とはいえ、絶対にやってはいけない事例として、評価額を極端に圧縮するためのタワマン節税が税務署に否認された件や、愛着がない実家を高い費用をかけてリノベしたが買い手がつかなかったという件が紹介されている。

  • 不動産が資産として安泰だったのは人口増加があったから。縮小撤退の局面での資産移動はなかなか大変。ババ抜き化する。ゴーストタウンの風景を予想して生きていく。どうやって流動化するか。デフレとは別の形で通貨が強い時代が来るのかなあ。

  • 現状分析と近未来の予測は身の毛がよ立つ!
    実際に姉を亡くして築40年の不動産を相続し、その手続きのややこしさや売却の苦労(捨てねで不動産屋に買い取ってもらった)を経験しているので、実感を持って読んだ。
    筆者の相続税100%と土地所有権の国家帰属の提案は、大変興味深い!正に政治家に読んで貰って日本が滅びる前に手を打って貰いたいものである。

  • 大変なのは「二次相続」。人事ではない。
    マイナンバーを使えばスムーズな相続ができると思う。

  • 相続税対策の落とし穴、空き家の活用失敗、生産緑地の売却不可、シャッター街、マンション投資や別荘が重荷に。誰もがおこりうる問題。
    解決策として早期の生前贈与をあげているが、現金だけもらって不動産管理はしらんふりや、親の老後が困窮する可能性もある。
    いちばんいいのは地方の人口流出に歯止めをかけていくことではなかろうか?

  • 相続税の免除を受けるために、不動産に投資する。一見、だれでも手を出してしまいがちだが、返ってそれが、重荷になることもあるということ。
    日本は相続税が高い、しかしそれを良しとみるか、悪しとみるかは、視点次第。
    社会福祉と平等性が重んじられる日本の良さであり、悪さでもある。

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著者プロフィール

不動産プロデューサー。1959年生まれ。東京大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストン コンサルティング グループ、三井不動産などを経て、オラガ総研代表取締役兼全国渡り鳥生活倶楽部代表取締役。著書に『空き家問題』『不動産激変』『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』など。

「2022年 『2030年の東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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