- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166614141
作品紹介・あらすじ
家政婦と女中はどう違う?家政婦は歴史上、いつから家政婦と呼ばれるようになったのか?2022年9月、ある家政婦の過労死裁判をめぐって、日本の労働法制の根本に潜む大きな矛盾に気づいた労働政策研究者の著者は、その要因の一端を、市原悦子演じるドラマ『家政婦は見た!』に見出し、家政婦をめぐる歴史をひも解くことを決意した。戦後80年近くにわたって、労働法学者や労働関係者からまともに議論されることなく放置されてきた彼女たちのねじれた歴史を、戦前に遡って描き出す驚くべき歴史の旅程。
感想・レビュー・書評
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内容は濃いもので勉強にはなったんだが、いかんせん、くどくて私には文章がくどくて読みづらく、頭に入ってこなかった。
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家政婦労働に関するねじくれた歴史が暑く語られています。
女中と家政婦は違う。
女中は家族の一員なので規制をしない。いまだに労基法の範囲外。そして昔からずっと悲惨な状況。
家政婦はもともと派出婦というニュービジネスで派遣業だった。
しかし日雇い労務者(住居もない人々に前借させて閉じ込めて実質奴隷扱い)の労働者供給業と同じ枠で扱われて、GHQに違法扱い。派遣業ではやっていけないので紹介業の形態をまとって再出発。実態と建前がねじくれているのでとてもややこしい状況。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067235
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ふむ
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流石の濱ちゃん!
伝家の宝刀が冴えわたり、歴史の隙間に埋もれていた家政婦の歴史を時ほぐしてます。 -
366-H
閲覧新書 -
家政婦が労働基準法の枠外に置かれるまでの歴史的経緯を解説。
題材が狭い割に非常に詳細かつ難解にみえて、途中で断念してしまった。
収穫は、そもそも枠外ということを知らなかったこと。 -
とっても興味深いことが書かれているのだけれど、法律の文章もたくさん出てて、そういう脳みそのない私には読み辛かった・・・
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著者は、労働制度の専門家でこれまでも何冊か読んだことがありました。家政婦と労働制度がどうつながるのかがよくわからず、興味を持って読んでみました。
家政婦が、実際は労働者派遣のような形で始まり、戦後の制度の中で形を変えてしまったことが最近の判例での悲劇につながってしまったことは残念でした。労働法制が、世の中の仕組みや変化の影響を受けて変わっていくことを知ることができました。