PRIDE-プライド 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫 い 47-18)
- 文藝春秋 (2012年9月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167174217
作品紹介・あらすじ
IWGPファーストシーズン、完結編!
四人組の暴行魔を探してほしい--ちぎれたネックレスを下げた美女の依頼で、
マコトはあるホームレス自立支援組を調べ始めるが・・・
感想・レビュー・書評
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「鬼子母神ランダウン」は弟の悲運に立ち向かう姉の情深さや行動力にグッときた。
そして、意外とタカシはぽっちゃり系女子がタイプっぽいのが面白い。
そういえば、ドラマでもぽっちゃり女子を連れていたな笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズで涙がでそうになったのは、今回が初めてだ。
4編目の表題作で第一次シリーズが完結ということだ。ひとまずの締めくくりにふさわしい愛と友情の物語だ。
シリーズもここまで進むと物語が似てくるなどと無粋なことは言わない。彼らが池袋の街を走っているだけでもう十分なのだ。
この疾走感こそ、このシリーズの最大の魅力だ。
若い男の子だったら、マコトのように自由に生きたい!ときっと憧れていただろう。(今だって憧れているが)
「おれは単純なので、ムダな可能性は考えない。オッカムの剃刀だ。余計な心配は意味のない可能性に心を悩ますことがなくなれば、生きることはずいぶん楽になる」
まさしくそうなのだ。明るい先行きの見えない現代では、無駄に人生をシミュレーションすることばかりだ。そんなものがあるかどうかもわからない、人々の決めた物差しで、自分の人生を計ったところでそれが何になるのだろうか。
マコトとキングのように、責任を投げ出すことなく、しかし自由に飛び回ることを夢想しながら、ページを閉じた。 -
時代がマコトをおいていってしまった。いくら今の世の中に合わせても苦しいくらい合っていないでも、そんなマコトを好きでいる自分がいる。
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なんだかんだで真島誠というキャラクターに相当愛着がわいている自分。軽妙で友達みたいな語り口が好きなんです。ファーストシーズン完結とのことで今後どうなるのか気になるなあ。
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池袋ウエストゲートパーク10作目、シーズン1の完結篇ってことらしい。
連続レイプ事件とタカシ、マコトの恋愛で幕を閉じる。
レイプものってなんでこう、怒りが湧いてくるんだろう。男として。
ふたりの友情がだんだんと成熟してきたみたいで、ここまで読んだ身としては感慨深い一作。 -
第一期完結。マコトとタカシの普段見られないような心情、いつもは表に出さいないより人間くさい部分が描かれている。IWGPという作品が生まれるまでのジャンルの系譜やマコトの人物像を分析した杉江松恋氏の解説もおもしろい。
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シリーズの中でも好きな内容だった。ちょっと大人になったタカシもマコトも、これはこれで良い。最後のPRIDEは、衝撃的な内容(レイプの話し)で居たたまれない気持ちになった。どんどん、ストリートで起きる難事件に引き込まれていく。
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IWGPファーストシーズン完結
ラストの表題作「PRIDE」は、
IWGPならではの興奮が走り、駆け抜け続けてきたものが
ギュッと入っている気がしたし、個人的にマコトの逆鱗にふれて、
冷静かつ熱く判断、行動するマコトがやはりかっこよく、
完結にふさわしい感じがした。
完結と聞いて寂しい気がしたけど、ファーストシーズンと言っているし、
セカンドがあるのならまた期待できると思っていたら、
すでにセカンドが始動しているらしい。
とにかく今後も読み続けたいシリーズ。 -
久しぶりのIWGP
トレンドをすぐさまストーリー仕立てにできるところがやっぱ凄い。読物としてもキャラもストーリーも立ってるから当然面白い。
二十歳過ぎても
やっぱりマコトはかっこいい。こんな器のデカい男になりたいな、としみじみ。 -
IWGPシリーズ第一部完だそうですね。
毎度その時代の話題の事件を題材に上手いこと話を作っていますね。
事実とは違う部分があるのはわかりつつも、無くはないなぁと思わせる所は凄いと思います。
すこしマンネリ化してしまったかな。
また誠に会える事を楽しみにしています。