少年時代 下 (文春文庫 マ-6-5)

  • 文藝春秋 (1999年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167254377

みんなの感想まとめ

物語は、少年たちの冒険を通して成長や試練を描き出します。特に最後の章は感動的で、多くの読者が涙を流すほどのインパクトがあります。舞台となるゼファーの情景は緻密に描写され、まるで自身の記憶に浸透してくる...

感想・レビュー・書評

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  • 最後の章がよかった あーとてもよかった
    それまでは良質で すこし不気味な少年冒険記といったところ もちろんそれでも極上でしたが 
    やっぱり最後の章ですね 鼻水たれました

    いつか私の子供が 棚にあるこの本を見つけ 夢中になって読み 色々考え また大人になって読むだろうと思う そんな事を考えてしまう本でした

  • 泣きたくなるような懐かしくて瑞々しい気持ちになる世界観の中に、自分の子供の心がワクワクハラハラするようなサスペンスもあって、飽きない上に感動で涙が出てくる。夏の終わり辺りから一気に面白くなった……!
    善悪観とか死生観とか、物凄く深いテーマまでがストンと自分の物になる。
    デイヴィー・レイが死ぬシーンや、医師が主人公を「ブロンコ」って呼ぶシーンなどが特に好き。というか、そのシーンに関わった前後の話とかも含めて……?伏線が精緻すぎて、だから死生観のテーマとかがちょうどよく「自分で気付けた」って感じになるから、自分の価値観に溶け込んだのかなあ。
    デイヴィー・レイのシーンで、忘れてた死神の事をはっきり思い出して、私も悲しくて怖くなった。
    最後の大人になってゼファーに戻ってくるところもあったの本当に良い。自分もあの頃の気持ちをふとしたところで大人になっても取り戻せるんだなって思うと嬉しい。少年時代の宝物の大切さが分かるのと同時に、大人になるのも悪くないなって思えるのがすごく良い。

  • なんと芳醇な世界であることか。
    個人的趣味とドンピシャだった幸福感。
    根気よく緻密に描写されるゼファー(※舞台となる町の名)の情景は、もはや自分の記憶なんじゃないかと錯覚するくらいに浸透してくる。
    名前がついた登場人物は160人にものぼるらしく、三国志かよと突っ込みたくなる。
    個性的なキャラが多く、神秘的な力を持つザ・レディ、老いぼれガンマン、全裸の大富豪、はたまた恐竜までが登場する、不可思議でスリリング、かつ懐かしい傑作であった。

  • 相変わらず楽しい物語が続くのかと思ったら、前半に比べると深刻な要素が増えてきたような印象が。今まででもさまざまな試練と呼べるような出来事はあったけれど。ここにきてのこれは読んでいてもつらいなあ……いずれは避けては通れない試練であるのは間違いないけど。できればこんなことは、子供の時代に経験したくはないことです。でもだからこそ、成長できるという面もあるのかもしれないけれど。
    そして例の殺人事件に関する謎もそろそろと解きほぐされてきます。最後の大団円(は予測されるので、ネタバレじゃありませんよね)へ向けてあれやこれやの要素が一気に繋がってくるのが圧巻。いやー素晴らしい!というほかありません。
    読み終わった後、少し切ないような、寂しいような、でも温かいものが残るような印象でした。

  • 独身時代に一回、結婚して子供が随分大きくなってから、もう一回読みました。
    一回目は少年の目線、二回目はそれに加え父親の目線で読めた気がしました。
    どちらもとても楽しめ、読み終わっちゃうのが惜しいと思いました。
    いつまでも少年のこころを持っていたいものです。何年かあとに、もう一回読みます。

  • 何度か読み返したはずでしたが、今回読んだらエピソードをびたいち覚えていなくて驚愕しました。重要な部分も一切覚えていなくて漠然と「面白かった」という状態でしたので、今回読んでみたらばこんなに盛り沢山だったかと驚きました。このままで大丈夫か脳細胞。

    主人公コーリーは、心配性の母、正直者の父、そして愛犬と暮らす12歳。友達も多いわけでは無いけれども熱い友情で繋がった友人が何人も居る。そして何よりも物語を作り出す才能に長けている。(これがスタンドバイミーのパクリと言われる所以か?)
    コーリーはある日父の牛乳配達の仕事を手伝うが、その時に目の前で車が湖に飛び込み沈んでいった。父は運転手を助けようと飛び込むが、運転席の男は顔を酷く潰され、首をワイヤーで絞められ、手も縛られていた。車は湖の深くまで沈み引き上げる事が出来なかった。
    この小さな町では悪意にさらされる事は無いと信じていた父は、その日から心に深い傷を負ってしまう。
    誰にも言わなかったが、コーリーは車が飛び込んだ時にそばでたたずむ人影を見ていた。顔は見なかったがその跡に落ちていた緑色の羽根を手掛かりに犯人捜しを密かに始めるのであった。

    そんな彼の前に事件が勃発するのですが、それが殆ど超常現象で下手すると恐怖新聞並です。どれもこれもあり得ない話なのですが、これがまた12歳という多感な時期とマッチしてとても楽しいのです。
    登場人物も魅力満点なんですよ。みんな大好き。

    鼻くそを食べるのを見せつける「デーモン」というあだ名の少女
    顔半分の色が違っている「ムーンマン」
    呪術を使うとあだ名される老女「ザ・レディー」
    川に住む伝説の生物「オールドモーゼス」
    移動遊園地から脱走して車を攻撃してくる巨獣「ロストワールド」、OK牧場でワイアットアープを助けたという伝説を持つ老人「キャンディースティックキッド」

    ちょっと抜き出しただけでもワクワクします。盛り沢山のエピソードですが僕はこの本終わらないように丁寧に丁寧に読みました。読み終わった時はちょっぴり寂しい気持ちになりました。また忘れたころにまた読みたいです。その頃にはすっかり忘れていたいものです。忘却万歳。

  • 上巻・下巻をまとめて。

    「少年時代」というライトなタイトルとは反して上下巻の読み応え十分の大作。

    内容はまさに「少年時代」。
    子供の頃の僕たちは愛、希望、夢、冒険、後悔、、、様々な彩り豊かな感情を抱いて毎日を生きていたと思う。この本にはそれがそのまま詰まっている。

  • 読後哀愁。アメリカの町なのにほんと哀愁。大好きな作品。

  • 1960年代前半、アメリカ南部の小さな町に暮らす12歳の少年の日々を綴った物語。とはいえマキャモンの作品なわけですから、ストレートな回想譚というわけではありません。ところどころに幻想的なテーマが挿入されていきます。春の朝、牛乳配達を生業とする父親と見た奇妙な殺人事件の解明を縦軸にして、魅力的な少年の日々が不可思議な魔法に彩られていることを実感できます。物語中にはいろいろと実在する、あるいはかつて実在した雑誌などの小道具がふんだんに出てくるのですが、このあたりは自分がアメリカ人ではないことが悔やまれますね。どれかに具体的な懐かしさを感じることができれば、この物語をもっと自分自身のものとして読むことができるのでしょうから。まあ、それぬきでもすばらしい物語であることはまちがいありませんが。とりわけ、夏のエピソードの冒頭で空を飛ぶシーンはよいです。感涙もの。「ふたたび飛ぶのは次の夏だ」か。考えさせられる台詞です。人間はいつのまに飛ぶのをやめてしまうのでしょうか?

  • ・感想
    こんなに良い本だったなんて忘れてた…エピローグのカタルシスと満足感がすごい、何回も泣いた。
    変わっていくもの、変わらないもの、生きていくこと、出逢いと別れと喪失と成長の物語。
    小さな田舎町に住む12歳の少年、コーリーの1年間を一緒にはらはらドキドキ、切なく感じながら読んでた。

    上下巻でどっちも500ページくらいあるので合わせて1000ページのくらいあるけど読みやすいし、後半の展開に読む手が止まらなかった(再読時は後半の展開忘れてたので新鮮な気持ちで最後の展開まで楽しめた)

    時代の流れそれに伴う社会の変化、かわることで喪うものも沢山あるけどそれを嘆くのではなく未来は繋がってるという希望あふれる物語だった。

  • スピルバーグの映画を思い起こさせるものがありますね…

  • 2022/09/05

  • 1960年代アメリカ南部の小さな町で、12歳の少年コーリーが目撃した殺人事件。それをきっかけに始まる数々の冒険と恋や勇気の意味を学んで大人になっていく成長の物語。信じるものにしか見えない魔法や怪物が続々現れ、見事に交錯していく。世界幻想文学大賞やブラムストーカー賞を受賞してるが、幻想小説としてよりも成長物語であり自分探しの物語の傑作なのだと思う

  • 素晴らしい。自分も12歳の少年たちの夏に存在したみたいだった。

  • 12歳の子には重すぎることばかり起こる。『診療番号三四三二』のレベルの話たまらん…今はカールと笑ってるといいな。幽霊と真昼の決闘の話は痛快で、トリケラトプスの話は切なくて、『冬の冷酷な真実』は胸が詰まる。頑なだった父親が行動を起こし、全ての謎が解けて、いろんな今までの話が繋がって、冒険は終わり。家族は平穏な日々を取り戻した。
    ちょっぴりほろ苦いけど、とてつもなく懐かしいラスト、素敵だなぁ。

  • 少年時代って言うとね、まぁ下らんことしかしてなかったよなぁ、と思いますよ。それも誰か他の人に、いやー、下らん事ばっかしてましたよ、とか武勇談的に話せるようなやつじゃなくて、マジ下らないんだけど、お前、とか真顔で言われてへこむ的な。そうやって思うとこの少年もなかなかなんだかんだ言っても素晴らしい少年時代ではないか、って感じでちょっとムカつかないでもないけども、まぁそこは小説ですからな、楽しんだもん勝ちですわな。ちゅうわけで少々出木杉君的なところもあるんだけども、こういう良くできた少年時代の話をいっぱい読んで、自分のつまらん少年時代の思い出とさりげなくすり替えていってしまえば、暗い過去も洗い流されるのではないか。てかマジに老人になったら区別つかなくなってそう。それもまた良し。

  • 7/15 読了。
    また来年の夏も読みたい

  • 面白かった!最後はハラハラだった。

  • 夢なのか現実なのか分からんような、少年の日々を克明に捉えられてる傑作。あの頃のアメリカを肌に感じさせてくれた。

  • ブラッドベリが好きな人にはおすすめ。

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