魂がふるえるとき 心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2004年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167348175

みんなの感想まとめ

深いテーマと感情が詰まった短編小説16篇が収められており、選者である宮本輝の視点が光る一冊です。彼は「おとなでなければその深さがわからない」と述べており、読者はその言葉に挑戦しながら物語に向き合います...

感想・レビュー・書評

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  •  この本には、宮本輝さんが選んだ短編16話が収められています。これらを選んだ尺度として、輝さんは「おとなでなければその深さがわからないもの」にしたと、あとがきに書かれていました。
     一通り読み終えた今、果たして私は、その深さが理解出来ただろうか?と自問自答し、まだまだ駄目だったという結論に至りました。文豪たちが綴る物語は、旧仮名遣いで書かれていて、ところどころに見慣れない漢字や言葉が出てくるので、国語辞典で意味や読み方を調べながらの読書となってしまいました。
     一息ついて、いつかまた再読しようと思います。何度でも読み返し、その深さがわかる「おとなの読書家」を目指したいと思いました。

    ✦収録作品✦
     玉、砕ける 開高健
     太市 水上勉
     不意の出来事 吉行淳之介
     片腕 川端康成
     蜜柑 永井龍男
     鶴のいた庭 堀田善衛
     サアカスの馬 安岡章太郎
     人妻 井上靖
     もの喰う女 武田泰淳
     虫のいろいろ 尾崎一雄
     幻談 幸田露伴
     ひかげの花 永井荷風
     有難う 川端康成
     忘れえぬ人々 国木田独歩
     わかれ道 樋口一葉
     外科室 泉鏡花

    • mamesibori76さん
      こういうアンソロジーいいですね。私はオーディブルで聴こうと思いましたが、ラインナップにありませんでした。図書館で借ります。
      「外科室」は映...
      こういうアンソロジーいいですね。私はオーディブルで聴こうと思いましたが、ラインナップにありませんでした。図書館で借ります。
      「外科室」は映画で観ました。吉永小百合と加藤雅也の主演で、貞淑な妻の秘めた恋心を、しっとり描いた短編メロドラマでした。
      「サアカスの馬」(安岡章太郎)は、先入観というものを良い意味で真っ向から裏切った小説です。
      取り柄も存在感もない怠け者の少年と、サーカス小屋の隅っこに繋がれた 1 頭のやせ馬。少年は馬と自分を重ねて親近感を抱きます。
      ところがある日の興行で、安岡少年は(この小説は作者の自伝だったのです)、その馬が一座の花形であることを知ります。我知らず一生懸命に手を叩く少年。その心に灯った小さな希望が、確かに感じられるラストの清々しさは忘れがたいものでした。
      国語教科書によく取り上げられるのも納得、中学生にこそ読んでほしいバイブルのような名作です。
      みいこさんのおかげで楽しみができました。読書と聴書の参考になるレビューをいつもありがとうございます。
      2026/01/04
    • みいこさん
      mamesibori76さん、ありがとうございます。
      さすが、読書の幅が広くて深くて、頭が下がりますm(__)m
      サアカスの馬、どこかで聞い...
      mamesibori76さん、ありがとうございます。
      さすが、読書の幅が広くて深くて、頭が下がりますm(__)m
      サアカスの馬、どこかで聞いたことあるなあと思っていましたが、確かに教科書にありましたね。内容はすっかり忘れていました。
      mamesibori76さんは、きっと、おとなの読書が出来るかたですね(^^)/
      2026/01/04
  • 作家 宮本輝氏のお勧めの小説は?と、若い人に訊かれることがあるそうです。

    宮本氏が勧める本のなかには、絶版され、古書店にも置いていないものがある。

    それならばと、短編小説をチョイスして、一冊にまとめられました。

    優れた小説を、自分で探す指標になるのではないでしょうか。

    短編小説16篇、すべてが感動したわけではないのですが、お気に入りは見つかりました。
    指標となったわけです。

  • さすがに宮本輝が選りすぐった作品群、こころの機微を哀歓とペーソスで包んだ(いやそれもそれぞれだが)良いものばかりだった。

  • 少々固いかなとは思ったが、大好きな宮本輝さんご推薦の小説ならば、たまにはお勉強にと読んでみたが、やはりたいくつしてしまった。昔の仮名遣いで読みにくいこともあったが、書かれていること?気持ち?言わんとしていること?(あれま、それではすべてではないか)がよくわからない、理解できなかった。読解力がない、バカだ、やっぱり私。ガクッ。

    懲りずに読書に勤しむ所存。

  • 武田泰淳の「もの喰う女」と安岡章太郎の「サーカスの馬」が心に残る。何とも言い切れない寂しさが残る。

  • 堀田善衛「鶴のいた庭」を読みたくて図書館で借りた。
     今年(2016年)の始めに「堀田善衛のエッセイ風のものに生家の廻船問屋の話があったはずだよ」と人に教えていただいたのに、なんとなくそのままになっていた。11月に入り、ようやく探す気になって図書館で見つけた。
     北国の廻船問屋を知る資料としてもすばらしいが、小説としてもまさに「魂がふるえる」。
     よい小説を教えていただいて、ほんとうによかった!

     堀田善衛は大正七年(1918)富山県高岡の生まれという。「鶴のいた庭」は、銭屋五兵衛とも張り合った由緒ある廻船問屋、「山一鶴屋」(「山一」は「

  • 宮本輝氏がお勧めする日本の短編16話。
    中でも永井荷風の『ひかげの花』は売春する女たちと、それを取り巻く社会、男たち。決して卑屈になることなく、いきいきと生きているそれぞれの人生の形。
    一見現代では受け入れ難い内容かもしれないけれども、その根底にあるものは今も何ら変わりが無いように思えてならない。

  • 文春文庫30周年を記念して編まれたアンソロジーです。
    (2004年に発売、随分積んでました)
    どの短編も面白い!さすが作家が選んだだけある!
    作家も多岐にわたっていて、読み応えあります。
    ただ、読書家の方なら読んだことある作品が多いかもしれません。
    話の筋も面白いのですが、どこと無く余韻の残る作品ばかりだったと思います。宮本輝の好みなのでしょうか。

  • 蜜柑、幻談、ひかげの花、わかれ道が良かったです。

    ひかげの花の重吉のダメさ加減

    わかれ道のラストの吉の切なさ

    蜜柑の蜜柑を拾ってるさま

    幸田露伴のテンポ

    など、純文学もたまには良いなと思いました!

    【魂が洗われる時】と言ったところでしょう!

  • 宮本輝最高

  • 難しかった

  • 坂野
    短編小説初めて読みましたが、すべてよかった訳ではないのですが
    色々なストーリーがあって面白いなと思いました。
    しかし読むのがちょっと疲れますね。

  • 決して派手じゃない、けれど内側からにじみ出る味わい深い読後感をどの作品も持っている。絶妙な人情の機微がさらに深く心に染み入る日がいつか来るのだろうか。それを楽しみに大切に手元に置いておきたい短編集。

  • 1 玉、砕ける 開高 健/著
    2 太市 水上 勉/著
    3 不意の出来事 吉行 淳之介/著
    4 片腕 川端 康成/著
    5 蜜柑 永井 竜男/著
    6 鶴のいた庭 堀田 善衛/著
    7 サアカスの馬 安岡 章太郎/著
    8 人妻 井上 靖/著★★★★★絶品!ご一読あれ!!
    9 もの喰う女 武田 泰淳/著
    10 虫のいろいろ 尾崎 一雄/著
    11 幻談 幸田 露伴/著
    12 ひかげの花 永井 荷風/著
    13 有難う 川端 康成/著
    14 忘れえぬ人々 国木田 独歩/著
    15 わかれ道 樋口 一葉/著
    16 外科室 泉 鏡花/著★★★

  • 宮本輝氏の選ぶ日本文学の名作選。短篇編小説16篇を収録。印象に残るのは、原稿用紙二枚で書かれた井上靖の「人妻」と耽美的な世界を漢語調の文章で描く泉鏡花の「外科室」。「外科室」は10年以上前に映画化されているのを思い出した。

  • 宮元輝が選んだ、文学作品の短編集。

    なかなか読み進められない作品もありましたが、丁寧な表現に、日本語の美しさを感じました。

  • 川端康成の「有難う」をよみ心の底からふるえてしまった。
    宮本輝さんが選ぶ作品はどれも極上の一品ばかり。

  • 読書会で使った。

  • 5/17

  • 読み応えがあってよかったです。川端康成の、女の子が片腕を渡す話の文章がすごく上手かった。

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