- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167360054
感想・レビュー・書評
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終戦時中佐だった人の書いた本。
中の人しか知らない風土が知れて興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海軍の参謀職の育成と司令部での参謀の役割を解説
黒島亀人、宇垣纏、福島繁、富岡定俊、神重徳、草鹿龍之介、源田実、石川信吾、澤本頼雄、井上成美を代表的な参謀としてとりあげている
陸軍の参謀との比較もある
海軍の育成は戦術のみで戦争というのを教育せず、戦術も大艦巨砲主義を固執し戦術の新規開拓を怠り、日本より海軍という組織の為の一員でしかないように育てた
海軍を良識というが結局は閉ざされた世界で育成された視野の狭い人間ばかりであった
それにしても山本五十六の連合艦隊司令部というのは組織的に滅茶苦茶だったんだな。と痛感。 -
自らも海軍軍人であった著者が、海軍参謀の人物像を分析。如何にして戦争に敗れ、日本を破滅に導いたのか。
結局は、海軍大学校での画一的で、先人の知識を詰め込むだけの教育と、それをどれだけ正確に記憶出来たかで評価されたエリートが、自己保身だけを考え、硬直化して自己変革出来ない組織を作り上げてしまったということだろう。
兵隊を大量に養成するならいざ知らず、国家の命運を左右する将官の養成には全くの不向きであった。
現代の教育制度と官僚制度を見ているようで、薄ら寒い気分となった。杞憂であれば良いのだが。 -
4167360055 389p 1992・11・10 1刷