思い出し半笑い (文春文庫 よ 9-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167491017

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  • まるで判じ物めいたタイトル(「LSDと謎の石鹸の話」「平家の女官に蹴られた話」「入れ歯に噛まれた話」、、、)が並ぶエッセイ集だが、どれをとっても抱腹絶倒。語り口のうまさとそのユーモア性に驚くばかり。

    TV草創期の名演出家ならではの、スパイスの利いたエピソードの並べ方に味がある。よく飲み屋で友人同士がする与太話のような「まさか」とにわかには信じがたい話が続々と展開されていくのだ。

    一事が万事、それぞれの話の展開の鮮やかさと、エスプリの利いたオチが笑わせてくれる。他人には笑いごとでも、当事者としては涙なしには語れぬ体験であるところが一層のおかしみを誘う。

    煙に巻かれながら、ただ語り口の面白さに酔いしれればそれでいいのでは、、、、

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著者プロフィール

大阪府立大学 地域保健学域 教育福祉学類

「2020年 『子どもの保健』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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