本田宗一郎からの手紙: 現代を生きるビジネスマンへ (文春文庫 か 19-1)
- 文藝春秋 (1998年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167596019
感想・レビュー・書評
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20150404-0407
•「色々失敗もしたが、こんな大きな仕事もしたじゃないか」といってもらえるような生き方。これが充実した人生だと思う。
•成功は99%の失敗に支えられた1%である。失敗というものは、永久に失敗ではない。なんで失敗したかということを追求して反省してみること、こうしたから失敗をした、だから今度はこうしたら成功するな。と積み重ねられて成功する為のプロセスになる。失敗を恐れず勇気ある行動をとれ。同じ失敗はしてならない。同じ失敗でも原因が違えばいい。原因の同じ失敗をする人は反省のない人。失敗を恐ることなく、しかし原因の同じ失敗を二度繰り返すな。
•社会に出ればカンニングは自由なんだ。知らないことを人から教えてもらう。謙虚に聞く。そういう姿勢の方が大切。
•行動には常に動機があり、目的がある。動機が正義であり目的が善であって、その行動だけが悪だと言うことは人間にはありえない。行動を生む動機とか目的は、その人間の思想が組み立てるものだ。思想が正しくなければ正しい行動は生まれない。何をするかより何を考えているかが重要である。行動という刃物が利器となるか凶器となるかは、その行動を支える思想、あるいは理論が正しいか正しくないかによって決まる。
•会社に使われるな。会社の看板がないと仕事ができないじゃダメ。仮に会社がつぶれる時があっても、自分というものを本当に磨いてあるなら、どこへいっても高く評価される。結局は自分の為に働きなさい。
•人間の知恵は見たり、聞いたり、試したり、この三つでだいたいこうやるべきだと判断している。しかし、この三つの要素のうち大切なのは見たり聞いたりではなく、「試したり」ということが一番判断の資料になる。
•日本人はやはり学校で教育をたくさん受けているからまぁ理屈屋なんだね。相当いろいろなことを知っている。ただ悲しいかな、いつも俺が言ういちばん大事な「見たり聞いたり試したり」のなかの、「試す」知恵がないんですよ。 -
本田宗一郎さんからホンダの社員さんへのメッセージが綴られた一冊です。
本田宗一郎さんの気持ちが伝わってきます。
時には社員を怒鳴り、頭をひっぱたくほどの頑固おやじだけど、愛情をもって社員を一人の人間として接していたからこそ、多くの人が本田宗一郎さんについていき、ついには世界のホンダに成長したのでしょう。
意外にも、本田宗一郎さんは読書嫌いだったんですね。 -
本田宗一郎が社内に向けて書いた社内報をテーマごとにならべたもの。
簡単に読めておもしろい。
本田宗一郎の他の本が読みたくなる。
でも結構『私の履歴書』の後半とかぶっている。
また、この本を読んで若いうちにたくさん失敗しておこうと思った。
しかし、もし自分が働いている会社でこんな社内報が送られてきたら、素直に感心できるかな。 -
本田宗一郎による短めのコメントがテーマごとに掲載された一冊。社会人の方には余計響くのでは。これから社会に出る自分にも手軽に触れられるビジネス訓。