- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167658090
感想・レビュー・書評
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浪費地獄、借金地獄、悪口地獄、博打地獄、
もーぅ人ってヤツは。笑
だけど、
程度も規模も違うけど
人事じゃないんだよなあ、なんて思います。苦笑
今回は雑誌の掲載(?)のものもあるようで、
雑誌のテイストに合わせて書いているような感じのものは
今まで読んだうさぎさんの本のなかでは、
あっさり軽く書かれています。
だけど、
やっぱり鋭いものを持っていて
絶対賢者なのになあ。
衝動と欲望と「限定品」の言葉についお金が・・・・笑
でも、楽しそうだし
オバサンの定義だとか
自立だとか
自己責任だとか
ばっちりがっしりくるトコもあります。
好きなものを好き
嫌いなものは嫌い
甘いとこも
容赦ないとこも
併せ持っている、うさぎさん。
でもなんか。
やっぱり可愛らしくて、
文章はこれでもか!ってブッた切ってるのに、
なんか優しいんです。
だから好きなんです。
解説もマツコデラックスさん、
贅沢です。 -
「若いと幼いは違う」というフレーズが頭に残る。
私は教員だが、教員ぽくないとよく言われる。
若いというのもあるけれど(教員にしてはね!)
幼いからというのが本当のところだろう。
では幼いとは何か。
それは社会的自立ができていなかったり、社会的責任を負う能力のキャパの大きさだったりするのだろうと思う。
でもそれだけじゃないと思う。
一応仕事をこなし、自立した生活を送っている自分が
幼いかと聞かれたら、そういう点ではわたしは大人だ。
わたしは、私と私の就いてる職業という点を考慮に入れてその幼さを考えてみたところ、
他者の苦難や困難を受け止めてやるキャパが小さすぎるという点が幼いのだと思う。
自分のことしか考えられないという点が非常に幼いのだ。
人の痛みなんて、私は分かってやれない。だっていつも自分が一番のナルシストだから。
共感はしてやれる。そばにいてやることはできる。
でもそれ以上わたしは人に何をしてやれるのだろう。
誰かのために生きるとか自分を犠牲にするとか、
そんなこと私がするなんて思い上がりだと思ってしまう。
それがわたしの抱える大きな問題であり、
一生解決できないかもしれないって、
このひとの作品を読むと思うんだ。
何もかもかなぐり捨てて
誰かを思ってみたい。
重いと思われようがなんだろうが、
あなたなしじゃ生きていけないよって
心底思ってみたい。
できないんだよ。
ね、それ、自立した女だと思う?
違うね。苦しいんだよ。
誰かを思ってやれない、自分が一番を捨てられないのに、
誰かに思われたり、誰かを思う振りするのは
苦しいんだよ。
一人じゃ生きて行けないくせに、
自分が一番を、
何があっても最後の砦で、
それを失う選択ができないのは、
とても苦しい。
いったい何が、私をこのようにしたんだろう。 -
うさぎさんを知る一冊
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中村うさぎがこの5年間で巡った地獄の数々を4つに分類して読者の皆様に披露!
●第1章『浪費地獄』買い物、美容整形、海外旅行などなど、幸せ・悦楽を求めれば求めるほど填っていくのがこの地獄。
●第2章『借金地獄』『浪費地獄』に落ちた者を、次に待っているのがこの地獄。
●第3章『悪口地獄』自分のことは棚に上げ、他人のことは容赦なくこきおろす。嫉みに僻みに同族嫌悪、すべての憎悪を投影し、思うさま悪口言った直後に落ちる、著名人芸能人への揶揄と嘲笑と悪口三昧の地獄。
●第4章『博打地獄』著者の未だ落ちていない「他人の地獄」。しかし他人の不幸こそ、蜜の味…地獄めぐりの最後に到達するのは、「他人の地獄を眺めるVIP席」という極楽なのかもしれませぬ。
人間の普段抑えてるというかあまり明らかにしたくない部分でしょうか。
それを赤裸々に語ってありますね♪
ただ、庶民はそうそう簡単には出来ないことをみるとどうしてもひがみ根性として、君は売れてお金あるから。。。
なんて思ってしまう。。。やはり僕は小さな人間・・・ -
愛かわらず中村うさぎを読み続けている。
なんかとてつもないくらいに好き。
衝動のまま行き続けて、その先にあるのが
地獄でしかないのであれば、全力で笑いながら
突っ込んでいこうとおもう。 -
この人は大丈夫なんだろうか…
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借金 悪口 博打の地獄めぐり。
エッセイはやっぱりおもしろい! -
7/11 1999−2003に書いたエッセイ。やぱちょっと昔の方がおもしろかったし気持ち悪くなかったかも。マツコデラックスのあとがきがキモイと思った。なんか自意識のあり方とかが。