澪つくし (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167675028

みんなの感想まとめ

テーマは哀しみと恐怖が交錯する不気味な世界で、日常に潜む不可解な出来事が描かれています。複数の短編から成り、特に印象的なのは、記憶を失った妻と運転手の男の物語や、不思議な力を持つ女性の存在が描かれる話...

感想・レビュー・書評

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  • 終始雨が降ってるような作品。
    または曇り。
    非現実的な話なんだろうけど、現実っぽく思ってしまう。
    不思議な世界観

  • 初めましての作家さん。
    本の紹介にある通り、哀しみと恐怖に溢れる作品ばかりですが
    本作は、読んでいる途中で不可解な恐れが湧き上がってくる。
    いわゆる不気味という奴ですね。
    不可解な事って、それだけで怖いでしょ。
    幽霊のソレとは違う、わからない事への恐れっていうのかな?
    同時に、そこには哀しみが寄り添っている。
    そして、温かさもあるからたまらない。
    日常の中で気付いたらそこにあったという
    そういう怖さの構成が絶妙な作品達です。

  • これもあげます本からゲット。どのお話も読後は粛々とした気持ちになるよなぁ。あの世界とこの世界はそんなにも近かったのか、と思う。家を買う時は、本当その土地を調べないとだめだな、って思った。短編集ってたいてい私読んだそばからよほど印象が強くないと忘れてしまうけれども、読後タイトルを見て「あぁいうお話だった・・・」と思い出せる印象の強さがある。

  • 現代の「陰翳礼讃」かな。
    元気で 明るく 清らかに
    の 真逆にある
    不健康で 暗く 陰なる
    ものたちを
    しみじみと 描き出すと
    この 小説群となるのでしょう

    自分の中にある
    「陽」を求める心と
    「陰」に親しむ心の
    双方に連れて行ってくれる
    一冊です

  • 地方に伝わる伝承や習わしなどをモチーフにしたホラー短編集。読後感は怖いというよりも、切なく悲しい。しかし、ほんのひとさじだけ、ぞわりとするような怖さを残す。

  • 1つ1つのお話はよくまっとまっていて
    面白かったです。
    ただ、私自身がこの手の話があまり得意でないので……
    そんなわけで★4ではなく★3にしました。
    異世界とかオカルト系の小説が好きなかたには
    お薦めです。

  • どれもこれもコワイ話でした。
    なんだけど、、読後感はなんか、、物悲しい感じがしました。

  • 最初の「かっぱタクシー」で背筋がゾゾってなった><
    ホラーと呼ぶほどではないけど、
    静かな怖さがある。

  • 不思議系短編集。。てゆーかホラー?
    「かっぱタクシー」、「三途バー」など。
    死にまつわる話ばかりかな
    ホラー短編として読むなら。。普通です。

  • 表題にもなってる澪つくしの2話がやっぱり好きでした。

  • 2011年8月24日読了。

  • 銚子などを舞台とした作品です。

  • あの世とこの世の境界線に迷い込んだ人々の物語。優しい思いに包まれる「三途BAR」、反対に憎悪の渦にのまれる「彼岸橋」、海を穢すという大罪を犯した「ジェリーフィッシュ」など、人間の愚かしいまでの弱さ、哀しみがさまざまな形で描かれている。かすかな物音にもびくつきながら、足元のおぼつかない道をたどる登場人物たちに共鳴し、読んでいるとじわりじわりと背中が汗ばんできた。

  • 明野照葉さんの本はこれが初めてでした。
    怖いとかいう感覚は私は感じなくて、ストーリー展開がすごくおもしろかったです。
    短編集なのですいすい読めて文章の魅力にはまってしまいました。
    これをきっかけに明野照葉さんを何冊か購入しました。

  • 雨の日の、じわじわじっとりとした生温いつめたさ。うす暗く、生々しい。

  •  やや不気味なイメージの著作が多いこの著者の短編集。。。
     「汝の名」などを何度か手にとって見たのだが,長編ばかりで,初めて読むのに,大きく外れてもイヤだなと思って,いままでまだ読まずにきていた。
     今回短編集ということもあって,買ってみた。
     女性らしい筆致の小説。民話やその土地にある言い伝えを下敷きにしたような展開のストーリーが多い。
     怖さはほどほどかな。。。。悪くはない。
     また機会があったら,別作を読んでみてもいいかな。

  • とにかく高橋克彦の解説がいちいちウザったい。
    「私ならここで終わりとするが、著者はその先を書く」とかってどうでもいいっつーの。この人、以前から明野照葉を絶賛してるけど、何かわけあり?

    それはさておき、幽霊譚や超自然的要素をからめつつも、人間の心が最も怖い―というモダンホラーでは既にいささか手垢の着いた概念を未だに、しかし明確に描き出すのは、やはり著者の筆力なんだろうなとは思う。

  • いろんなレビューを見ていると、
    この作者は当たり外れが大きいと書かれていたが、
    これはたぶん「当たり」の方でしょう。
    どの短編集もじんわりと怖さを醸し出していた。
    描写が巧みなので、容易に情景が目に浮かぶ。
    ただし、ちょっと説明がかった部分が多くてくどいかも。
    文章の中に組み込むよりは、
    あとで注釈でもつけるくらいでいいかなと。
    ホラーというカテゴリーなら、充分読み応えある一冊です。

  • 現代社会とは無縁と思われる習わしや言い伝え。その禁忌を破ったとき、平穏だったはずの世界が、恐ろしいものへと豹変する―。人の死にまつわる不思議な力を持つ家系に生れた女性の哀しみを描いた、著者のデビュー作「雨女」、その続篇となる表題作など、哀しみと恐怖に溢れる八篇を収録した短篇集。

    随分と民俗学的な短編の数々。
    いろいろ勉強されてる感じ。
    でもどうも中途半端な感じが否めない。
    「雨女」、「澪つくし」は結構面白かった。
    続編があることで、やっとまとまった感じ。
    これ、どこかモデルになってる舞台があるのか?
    それこそ沖縄辺りのどこかにありそう。

  • 現代社会とは無縁なハズの因習的禁忌を破った時、日常の狭間に顔を現す非日常。



    女性の怖さを描いた『汝の名』で知った作家さん。本作もホラーの体裁をとってるけど、基本的に描いているのは人そのものの怖さである。

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著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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