もうひとつの日本は可能だ (文春文庫 う 13-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717179

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  • ☆☆☆2019年12月☆☆☆


    内橋氏による新自由主義批判。
    頷けるところが多い。
    より良い社会を目指して。宇沢氏や内橋氏のような考えの人がもっと増えればいいと思う。

  • 1

  • アメリカが持ち込んで経済界が都合の良いところだけ取り入れているシステムに感じる違和感が説明されていて、すごく納得できる。マネーではなく人間が中心の経済。

  • 一つ重要な指摘を抜粋。
    『「事前規制から事後チェックへ。」を正当化しているある経済学者は「市場がいい企業とそうでない企業を選別する。それでいいではないか。」と主張した。犠牲者はどうなるのか。我々は問わざるを得なかった。』
    誰もが思いつく問いであるが、なぜか今メディアを通じてこの問いに対する答えをきかない。

  • ◎トービン税
    ◎FEC自給圏[アウタルキー](F=フーズ、E=エネルギー、C=ケア)
    ◎ミルトンフリードマン=世界市場化推進者
    ◎イスラム銀行、利息がない、労働の対価以外の報酬を受け取ってはならない
    ◎「商品責任」「社会的責任」「適正利益」=アイスクリームの米国企業、ベン&ジェリー社、当然のことが新鮮な喜びを共有
    ◎「技術の社会化」
    ◎商売の原点=手渡しの文化
    ◎シェアする=分ちあう=消費者と生産者

  • それでもなお、根拠や展開に物足りなさを感じる。

  • もう一つの日本は可能だ、というやや挑発的なタイトルに惹かれて読み始めました。前半、(というよりは大部分が)間違った方向に進んできた日本の経済政策を以前から批判していた事実、そしてなぜそう考えるのかの説明に費やされています。ミルトンフリードマンの経済理念など、なるほどと思わされる部分が多いです。けれども、ではもう一つの日本とはいかなるものか?どうしていくことを提言するのか、といった本書を読み始めた目的に達した頃には、ほとんど最後の章でした。肝腎な部分に関しては中途半端な言説でしか語られていません。そしてその批判内容も半分以上が、過去の新聞や著作に書かれたものを再掲載しています。内橋氏の主張には概ね賛成ですが、このような著作を出版していると、彼が批判している側にとっては、放置しておいて程度の批判としか映らないと思います。そう考えると評価は低くならざるを得ません。

  • 内橋克人ファンの私。内橋氏のものの見方・考え方が大好きです。

  • 毎日を誠実に生きる人々の視点から発する社会に対する深い警告の書。リーマンショック以後改めて読み返すと深い洞察に驚かされる。警告に留まらず今後の方向性まで指し示す名著。

  • 2008.1.14購入即読了。柄谷行人の本でも出てきていた内橋克人の本。昨今の自由化・格差社会にいち早く警鐘を鳴らし、21世紀の未来図を描いてくれる数少ない真の知識人たち。少数派にこそ真理があり、未来を視る視点がある。われわれ少数派はその信念の元に生きていくしかないじゃないか。実家へ

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