- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167838430
作品紹介・あらすじ
酔った勢いで応募した「よびじほ(予備自衛官補)」。全身あざだらけの戦闘訓練、土砂降りのなかの匍匐前進、おまけに催涙ガスの実体験もしてしまう、女子による驚きと笑いの体当たり体験記。文庫版では予備自衛官にはじめて招集のかかった東日本大震災など、勤続6年を越えた著者によるスペシャル2章追加。
感想・レビュー・書評
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知名度の低い予備自衛官補について実際に入隊した体験、50日間の過酷な訓練を描く。自衛隊に対する暖かな視点が何よりの魅力。
27歳、酔った勢いで応募した予備自衛官補の試験。まさかの合格から過酷な訓練。普段体験できない自衛隊の過酷な訓練について面白おかしく描く。あまり顧みられることのない自衛隊員の日々の努力について、実際の体験から肯定的に語る。マニアでない一般人の視点が良い。
発砲から25キロ行進など、厳しい40日の訓練を通じて筆者の心も成長していく過程は感動的。
災害派遣など自衛隊の話題を見た多くの人に自衛隊の姿を本書を通じてもっと知ってもらいたい。 -
今まで知らなかった「予備自衛官補」についてだったり自衛隊についてだったり、とても読みやすかった。
ただ、ちょっと文章のクセが強いなって…。 -
表紙のイラストとご本人が・・
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普段あまり意識することのない自衛隊を女性目線でやわらかく紹介。男が気付かないところに目が行き届いていて女性のしたたかさを感じる。自衛隊というどこかお堅いイメージをまるで感じさせないのが狙いなのだとしたら大成功。脱線した話の方が面白かったりして、でもしっかり中身は詰まっていた。
新入社員の研修で自衛隊に体験入隊した記憶が蘇った。自衛隊は平時は遠い存在だったりするけれど、実は災害発生時に一番に駆けつけてくれる重要な存在。常に人命と結びついているのだから相当なストレスだと思うのに、縁の下の力持ちに徹する姿に脱帽します。 -
予備自衛官のことが解る 一冊。
空砲の威力にびっくりした……。SDFヌードル、美味しそう。 -
酔った勢いで資料請求し、30手前にして予備自衛官補になってしまった著者。そこから50日間の訓練を受け、予備自衛官になるまでの体験と、自衛隊への熱い想いが詰まっている。文章が軽妙でわかりやすいし、押し付けがましくないのが良い。一冊一気に読んでしまった。
宿舎での生活から実弾射撃まで、実際にどのような訓練が行われているのか知ることができる。自衛官や予備自衛官の心構えには頭が下がる思いがする。そして戦争に絶対反対だからこそ、過酷な訓練が必要だし、それが全く無駄になることを心から願っているという気持ちが伝わってくる。
文庫版では東日本大震災で初めて現実になった、予備自衛官招集についても触れられている。 -
しょうもな・・
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文章は読みやすくて軽い感じですが、予備自衛官という一般的には知られていない制度ががよくわかります。というか私もこの本を読むまで知らなかった。
著者は酔った勢いで申し込みをして受験し合格→採用→予備自衛官補→訓練→予備自衛官となり毎年所定の日数の訓練を続けているそうです。
自衛隊内でしか買えないカップラーメンや年度末になると各自トイレットペーパー持参でトイレに行くなどコミカルな話から東日本大震災での初の予備自衛官召集など真面目な話も取り扱っていて最後まで楽しく読めました。
著者の自衛隊への愛のあふれる文章もよかったです。