悩むことはない (文春文庫 か 63-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838843

作品紹介・あらすじ

御歳九十四歳。金子兜太が語る人生の心得昨日よりはラクな気持ちで生きるための、とっておきの知恵。あたかも散文詩集のような口調で語られる小気味よい人生訓をご堪能あれ。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、ちょっと想像していたのと違った。もっと金子兜太の人生訓みたいなことが述べられているのかと思っていたら、屁とか糞とかだいぶくだけた内容。まあ、てらいなくそういうこと言うのが金子兜太の持ち味なのかもしれないけど、人生に迷ったときの導が欲しいようなときには向かなかった。
    くだけていても、戦争はするもんじゃないということは確固たる思いとして伝わってくる。

  • 表紙の、この文字です、この文字。
    この文字が日本中を駆け巡っているのです。

    何だあれは、と、気づいた人も多かったでしょうか、国会前や全国各地の安保法案反対デモのなかにあって、ひときわ鮮烈に目に焼きついて離れない・・・・・

        「アベ政治を許さない」

    ・・・・・という、白地に墨のいたってシンプルな、プラカードというかポスターというか、そのたった九文字のインパクトの強さといったら、連綿と続くシュプレヒコールや、赤ちゃんを抱いたお母さんやヨボヨボ(失礼!)の後期高齢者の方々などの衝撃も、どこかへ吹き飛んでいってしまいそうなほどのものでした。

    この文字を書いたのが、なんと俳句界の大御所である重鎮の金子兜太 大先生であったのです。

    私は特別な熱狂的な読者ではありませんが、たまたま5冊の著書を読んでいて、NHKの俳句番組で、ほかの俳人とは全然違う、ときにきわめて感性豊かな文学的な、ときに胸のすく辛辣な言動にいたく感動した覚えがあります。密かにお慕い申しておりました。

    誰が描いたのかしら、とすぐに調べて判明して、俳句じゃなく文字だけで勝負した御大に大いに共感したのでした。

  • 【御歳九十四歳。金子兜太が語る人生の心得】昨日よりはラクな気持ちで生きるための、とっておきの知恵。あたかも散文詩集のような口調で語られる小気味よい人生訓をご堪能あれ。

  • 即物とは抱き合うこと。土喰らう暮らし。自由闊達とはこの人のためにある。

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著者プロフィール

金子 兜太(かねこ とうた)
1919年埼玉県生まれ。東京大学経済学部卒業。1943年日本銀行に入行。加藤楸邨に師事。1962年、同人誌「海程」を創刊、主宰。1978年埼玉県文化賞受賞、1983年、現代俳句協会会長、1987年より朝日俳壇選者、1988年、紫綬褒章受章、1996年、句集「両神」で詩歌文学館賞受賞。1997年、NHK放送文化賞。2005年日本芸術院会員、2008年、文化功労者。
主な著書「種田山頭火 漂泊の俳人」「小林一茶」「感性時代の俳句塾」「放浪行乞」「わが戦後俳句史」「一茶句集」ほか。句集「少年」「蜿蜿」「暗緑地誌」「遊牧集」「金子兜太全句集」「黄金子兜太句集」「皆之」「詩経国風」「金子兜太集」第1巻~第4巻ほか。

「2022年 『金子兜太 俳句の古典を読む ─芭蕉 蕪村 一茶 子規─ CD版 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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