シウマイの丸かじり (文春文庫 し 6-92)

  • 文藝春秋
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167912628

作品紹介・あらすじ

大好評の丸かじりシリーズ第39弾!毎年正月、新宿京王デパートで催される「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」に行くのを楽しみにしている東海林さん。今年の目標は〈牛肉系〉。頭のなかは牛肉でいっぱい、全身牛肉人間となって、いざ会場についてみると、牛肉弁当のあたりは大人気の長蛇の列。ふと横を見ると、崎陽軒のシウマイ弁当。思わず1コ購入。さあ、牛肉人間となっている内臓たちをどう説得するのか??ほか、「秋刀魚の歌」のさんまは/ブロッコリーはなぜ暗いか/海鮮丼の悲劇/改造版「カリフォルニア巻き」 /複雑な家庭、鱈一家/目玉焼きに味噌/それをやっちゃあおしまい蕎麦/味噌汁における「決断と実行」海苔弁のすっぽ抜け/スマホ時代のポテチ/茶わん蒸し厄介者説/おにぎりをお茶づけに?などなど。解説エッセイ・たかぎなおこ

感想・レビュー・書評

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  • はじめての「丸かじり」シリーズ。現在、私が住んでいるシンガポールはコロナウィルス対策のためのロックダウン中。レストランはデリバリー・持ち帰りのみが認められていて、Stay at Homeが求められている中、ランチのデリバリーが毎日の楽しみ。「丸かじり」に出てくる料理、食材の数々。。。普通の食材で普通の日本食を食べる喜び。日本人の食文化・食生活の普段気付かない「当たり前」を愉快に切り取っているこのエッセイは、とにかく空腹にさせてくれる。カタログギフトでどれを注文するか迷うのは、平和な日本の一場面じゃん。今は自粛自粛だけど、早く安全でフツーの生活に戻りたい。
    ★3つなのは、以前米原万里の書評で「抱腹絶倒」と評されていたけど、腹を抱えて笑うというほどではないかな、という感想だから。
    つぎは何の丸かじりにトライするか思案中。

  • 冬のドーナツと言ったら熱々のブラックコーヒーがマストなのだけど、なるほどココアとの組み合わせもわんぱくすぎる。

  • 鉄板のエッセイ。新しい文庫版が出るごとに買っていたが気がつけばしばらく中断していた。

    手にとってみて「これこれ」感でいっぱいになる。

    お返しのカタログギフトを貰い食品コーナーで迷う一編が出色の出来。

  • このシリーズを読むと新しい食べ物に出会うのですが(笑)今回はフライドポテト蕎麦にえっ!?カップおにぎり茶漬けにおう!と驚き実はかなり気になっています。

  • どん兵衛のポテトフライのせ、食べてみたいなぁ。

  • 定番シリーズ。上司とお昼を食べる時の話に共感した。注文したものが先に来てしまった時に気まずさ。かと言って遅れて来て、食べ終わりを待たせるのも辛い。正解は、同じものを食べる、のなのかな?

  • 2019年4月読了。
    東海林さだお先生も御年も81歳、押しも押されもせぬ大作家サマであらせられるが、食に対する興味関心は尽きる所を知らない。
    文春文庫に収まって書店に並ぶ度、たとえその時にどんなに手荷物を沢山持っていても、有無を言わさずに即購入している。末永い弥栄を願わずにはいられない。

    102ページ、カツ丼の上のグリンピース、私はなくても構わない派です。

    115ページ、雪の降る日にダウンジャケットを着てドーナツを買いに行く、このフットワークの軽さ。

    176ページ、「走れメロス」は檀一雄と温泉逗留していた太宰治が、途中で金がなくなって檀を温泉に残して東京に金策に行くもなかなか金が手に入らずに檀を旅館に待たせたという実体験がベースになっているとのこと。
    名作も裏を探るとなかなかの笑い話。

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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