- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167915834
作品紹介・あらすじ
自分の字の汚さに、今さらながら愕然とした著者(52歳)は考えた。
なぜ自分の字はこんなに汚いのか、どうすれば字はうまくなるのか、字のうまい人とヘタな人は何が違うのか、やっぱり字は人を表すのか……。
そんな素朴な疑問を晴らすべく、字の汚さには定評のあるコラムニストの石原壮一郎氏、女子高生みたいな字を書くライターのゲッツ板谷氏、デッサン力で字を書く画家の山口晃氏、手書き文字を装丁に使うデザイナーの寄藤文平氏らに話を聞き、作家や著名人の文字を検証し、ペン字練習帳で練習し、ペン字教室にも通った。その結果、著者の字は変わったのか……!?
息をのむような「ヘタ字」の実例や、涙を禁じ得ない古今東西の字がヘタなことによる悲劇で埋め尽くされた世界初、哀愁漂う「ヘタ字」本。果たして著者の字はどこまできれいになったのか?
美文字になりたくてもなれないすべての人に捧げる、手書き文字をめぐる右往左往ルポ!
【目次より】
■子供の頃から「字が汚い」と言われていた
■石原壮一郎さんの字の汚さは“病気レベル”!?
■編集者からの手紙の文字も千差万別
■『30日できれいな字が書けるペン字練習帳』に挑戦!
■当代随一の絵師・山口晃さんの文字は……?
■ポイントは〈道具・メリハリ・ひと手間〉
■悪筆ナンバーワン作家は誰だ!
■筆跡を変えれば性格も変わる!?
■丸文字はいつどのようにして生まれたのか
■“いい感じの字”は図形的に書くべし!
感想・レビュー・書評
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自分の字の汚さに、今更ながら著者は考えた。なぜこんなに字が下手なのか。今からでも字は上手くなるのか。
「下手な字」をめぐるルポ。
「自分の字」って誰でも多少なりコンプレックスを抱えているものだと思うんですが、そんな字の下手さに真っ向から向き合った本。
何故こんなに字が汚いのかを考え、練習すれば上手くなるのか確認するためペン字練習帳で練習をし、筆跡診断をしてもらい、ペン字教室に通って他の受講者からもアンケートを取り……。とおよそ字の練習で考えられることを一通りやってみている印象。実際、(著者さんは満足できないようですが)本の最初と比べると最後の方にはかなり上手くなっている気がします。
昔の丸文字やヘタウマ文字、ゲバ字など当時の流行りの文字の解説や、有名人の手書き文字も色々見られて面白い。昔の文豪の手書き原稿や、芸能人の凝ったサインなど好きなので、図を見ているだけでも楽しかったです。
肝心の字の上達について、色々な上達のためのポイントが書いてありますが、道具の選択から線の引き方、全体の構造、自分の理想とする字をしっかりイメージする、などコツをつかまないと、なかなか字は上手くならない……らしいです。
読みやすくて自分らしい字がのびのび書けたら一番いいよね。私は自分の字、うまいとは思わないですけど嫌いじゃないです。 -
こういう企画本も編集者が結構楽しんで作っている気配が伝わってきて面白い。いろいろな人や主題の手跡が写真掲載されている中で、「ゲバ字」が、「おおw」と腑に落ちた。路上観察学の筆跡版ともいえる。
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いい感じの字を目指そう
字を図としてとらえる -
自分の字を受容する(諦める?)ための考察の書。
私も子供の頃はちゃちな字と言われ傷ついた記憶があるし、大人になったら自然に大人の字を書けるのかもと秘かに期待していたけど裏切られたので、つい手に取ってしまったけど、まぁ同病相哀れむ一冊でした。
日ペンの美子ちゃんとか70年、72年のりぼんの執筆陣の名前に郷愁を誘われた。田淵由美子、好きだったな。 -
字もデザインで、どんな字を書きたいか、その理想を明確にしないと上手くならないらしい。
丸文字しかりゲバ文字しかり、そういうことなのか。
きれいな字を書きたいなぁ。 -
<閲覧スタッフより>
自分の字の汚さに愕然とした著者が”なぜ字が下手なのか?”という疑問に立ち向かう。字の下手な作家先生の話やゲバ字や丸文字などの流行り廃りの話。著者自身も
実際ペン字教室に入学してみたり、書家の意見を聞いてみたり。いろんな角度から”いい字って何?”をフォーカスします。
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所在記号:728.9||シン
資料番号:10256013
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