小隊 (文春文庫 す 27-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.15
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本棚登録 : 502
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167918774

作品紹介・あらすじ

★新芥川賞作家の衝撃作&デビュー作が合本で文庫化。

「ブラックボックス」で第166回芥川賞を受賞、元自衛官という異色の経歴をもつ作家が放つ、類を見ないリアリティで迫る戦争小説3篇。

【収録作】
「小隊」(第164回芥川賞候補)
「戦場のレビヤタン」(第160回芥川賞候補)
「市街戦」(第121回文學界新人賞受賞)

表題作は日本とロシアが戦争に突入、その最前線となった釧路での中間管理職的自衛官が見た戦場の地獄を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 20240425

  • 「小隊」はよかったけど、後の2作は刺さらなかった。
    戦争に至る背景とかもっと詳しく書いてほしかったかも…

  • 芥川賞受賞作
    「ブラックボックス」 を読む前に。
    非日常を日常とした若者の一人語り。
    といった感覚。
    たぶん再読はしないです。

    3篇収録されていて
    表題の「小隊」 は非常に読みやすく、
    デビュー作である 「市街戦」はもうろうとした意識の中の 展開のため少々読みにくさはある。
    とはいえ1冊通読するのに5時間程度。
    ふむ。

  • 小隊・・・安達3尉は釧路27連隊の小隊長。侵攻を開始したロシア軍に対抗するため別保付近で陣地を構築し待機していた。膠着状態で侵攻が嘘だったのではないかと思ったある日、第59独立自動車化狙撃旅団の進軍が始まり、凄惨な戦闘が始まった。
    戦場のレビヤタン・・・Kは民間警備会社の傭兵、イラクの拠点の警備についていた。
    市街戦・・・Kは陸上自衛隊幹部候補生学校の候補生、最終行事の行軍訓練で局限下に置かれて入隊までの人生と現実が精神的に交錯する。

  • こりゃだめです。
    全くの期待外れ..自分には合いませんでした。

    元自衛官の芥川賞作家が放つ衝撃作!
    と帯にあおられ、
    「ロシア軍が北海道に侵攻したときの自衛隊は?」っと期待満々で読みましたが、全くの期待外れでした!
    感動もメッセージ性も感じられない、淡々と語られる物語。

    ロシア軍の侵攻に対して、日本の法律内で自衛隊でできることがこれだけで、その中、国民を救うため、一人のの自衛隊員が..とか
    ハリウッド映画のような戦闘シーン..とか
    自衛隊の熱いが..とか
    その中の隊員たちの葛藤が..とか
    そんなのを期待して読む方には全くお勧めできません(笑)

    3つの短編です。
    ■小隊
    ロシア軍が北海道に侵攻。戦闘シーンがありますが、正直、武器ふくめて、専門すぎて全然理解が出来ません(笑)
    で、それを迎え撃つ小隊の指揮官の物語。

    ■戦場のレビヤタン
    中東で傭兵として戦闘に参加しているKの物語

    ■市街戦
    自衛隊の幹部候補の男の物語。現実と夢想が入り混じって読みにくい

    ということで、自分の期待とは大きく外れた物語でした。
    残念。

    • ことぶきジローさん
      全く同感。期待外れでした。
      全く同感。期待外れでした。
      2023/09/16
    • masatoさん
      ことぶきジローさんコメントありがとうございます。
      帯に煽られました!
      感動、自衛隊の在り方、戦争の悲惨さ、なんかを期待してたんですけどね。
      ことぶきジローさんコメントありがとうございます。
      帯に煽られました!
      感動、自衛隊の在り方、戦争の悲惨さ、なんかを期待してたんですけどね。
      2023/09/17
  • 私は(今を生きている日本人の多くがそうだろうが)現実の戦争を体験したことはない。
    この小説では、今考えうる限りでの「戦争のリアル」を描いている。

    著者自身も、戦争を体験していない世代だが、自衛官としての経験がある分、一般の人より戦争を肌身で感じていると思う。

    戦史の大きな流れの中では見えない、末端の末端での撃ち合い・殺し合いの中で起きている(起きる)であろうことを切り取った小説。

    個人的に、少し話が分かる立場にいるので、読んで暗くなった……。

  • つまらない

  • これが芥川賞候補というのなら、純文学というのはよく分からん・・・

  • 北海道へロシアが軍事侵攻してきて自衛隊が食い止めなくてはならなくなった日本。戦争が始まるという実感がなく戦闘が始まる瞬間まで現実逃避をするリアリティとか、頭は上の空なのに訓練で作られた身体が勝手に動く緊迫感とか元自衛隊員の著者だから書けた話で圧倒された。

  • 題名:「小隊」他二編の短編集。

    「小隊」は北海道にロシア軍が上陸し、釧路付近で地上戦になる話。
    この話が全編続くと思っていたら、すんなりあっけなく終わる。

    土地勘があるので、物語は生々しく思える。

    「戦場のレビヤタン」、「市街戦」はKが一人称で登場する。

    「市街戦」からの「戦場のレビヤタン」 なのかと邪推してしまう。

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著者プロフィール

1990年、大阪府生まれ。神奈川大学卒業。元自衛官。現在、地方公務員。2016年、「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞。他の著書に『戦場のレビヤタン』『臆病な都市』『小隊』がある。

「2022年 『ブラックボックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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