- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167919405
作品紹介・あらすじ
<シリーズ累計180万部突破>
「八咫烏シリーズ」新章スタート!
新宿の片隅でたばこ屋を営む青年・安原はじめ。7年前に失踪した父から「山」を相続した途端、「山を売ってほしい」という依頼が次々と舞い込み始める。そこへ現れたのは、“幽霊”を名乗る美しい女。山の秘密を知るという美女に導かれ、はじめはその山の“中”へと案内される。
その場所こそは、山内と呼ばれる異界。人の形に変じることのできる八咫烏の一族が統治する世界だった――
猿との大戦(『弥栄の烏』)より20年の時を経て、物語は現代の風景から始まる。
舞台は次第に「山内」へと移り、動乱の時代を生き抜いた八咫烏たちの今、
そして新たなる世代の台頭が描かれる。
第1部以上のスケールで展開される、傑作異世界ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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大好きなファンタジー
八咫烏シリーズ8巻目
第二部が始まった!
第一部6巻目で終わりかと思ったら、外伝的な7巻目のあとがきに、第二部に続きます、とあったので楽しみにしていた。
けれど、文庫版に時間がかかり、この頃の記憶力低下のせいか、読み始めのうちは、千早?誰だったかな……
読み進めるうちに思い出したけれど、雪哉の変わり方にはびっくり!
しかし それも終盤、次の巻で明らかになりそうな予感。
20歳で、1巻目を書き松本清張賞!
今31歳位で、段々上手くなっている。
これからが、とても楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
八咫烏シリーズ第二部。
作者さん、どこまで想定していたんだろう。
八咫烏の住む山内の権利を、現実世界の人間が父親の失踪によって譲渡される所からのスタート。
八咫烏側としては、人間たちに勝手に開発されては困るわけで。
なんとかして、はじめの持つ権利を奪いたいと考えている。
そんな所で、中年雪哉の登場!
なんか、やってること見てると、鎌倉殿の義時を彷彿とさせるんだよね……。
恐らくは山内の維持のために、露悪的に振る舞う様子とか。陰謀に陰謀を重ねて、相手をゲームセットに持ち込んじゃう所とか。
そうして、今部のテーマとは何なのか。
ラストにバタバタと明かされる情報だけでは、まだまだ見通しが立たないんだけど。
とりあえず一年に一度の楽しみは継続。嬉しい。 -
八咫烏シリーズの第2部開幕とあって、ファンの期待を背負った形での発売だ。1部の登場人物がこぞって現れ前作から20年後の世界が描かれる。山内と人間界との関わりが明かになり、烏と猿、人間、天狗、そして新たな登場人物たちの思惑が交差して事件が起きる。
八咫烏シリーズはファンタジーという形を成した政治の話だも思う。そんなこと考えていたのかお前は!!と話が進むにつれて明かされるこの20年の出来事と、さらにこれから。
ここは本当に楽園なのか?、何をもって楽園なのか。
あっという間に読みきってしまう面白さはさすがだ。 -
新章の幕開けを感じさせられた!
すべて博陸侯の手の上かと思っていたらまさかの大どんでん返しに最高に痺れました。
このシリーズは本当に毎回面白い。
そして読み進めるたびに雪哉の雰囲気がガラリと変わってしまう。彼への評価はバラバラだし、今回の非道な言動含めてますます彼がわからなくなりました。
山内を守るため、が真意なのか、あえて悪役じみたことをしているのか。
そこも含めて続きが楽しみです。 -
面白かった!
舞台が前作から20年後で、安原はじめが主人公というストーリーが新鮮だった。
最後の文章で、空白の20年に一体何があったのかと思わずにはいられません。
次巻は過去編とのこと。
読むのが楽しみです。 -
全然違う話になってる。八咫烏の世界はどうなるの?
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山内のシステムを別な視点から補間する.これまでの内容に張られていた伏線が綺麗に回収されつつ,社会的テーマも輻輳する,読み応えのある本作が益々層を厚くする.単なるエンターテインメントとしての物語だけでない深みが今後も楽しめることが嬉しい.
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いやー、おもしろかったな。雪哉がこうなるのか。失礼を承知で言えば、十二国記と彩雲国の二番煎じ的な見方をしていたところがあったのだけれども、ここに来て俄然結末に興味が湧いた。ふたつの世界のつながりを現在進行形で濃くして、どこに落としどころを持っていくか? 続きが楽しみ。