満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~ (文春文庫 も 29-24)
- 文藝春秋 (2022年11月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167919542
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計30万部突破!待望の第4弾。
大きなエネルギーを持ち「変容」を司る冥王星が水瓶座入りする日、満月珈琲店のメンバーは北海道の音楽祭にいた。
転職で札幌にやってきた小雪は、かつて三毛猫のマスターに出会ったことがあるという紅茶専門店のマダムに会いに行く。マダムから小樽の昔話を聞いて……。
美しいイラストと響き合う書き下ろし小説。短編「幸せなシモベ」も収録。
感想・レビュー・書評
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お馴染みの満月珈琲店。
北海道を舞台に少しずつ繋がっている短編集。
可愛く洒落た極上スイーツは健在だ。
占星術の表も載っており興味を引かれる。
シリーズ一貫して「自分と向き合うこと」の大切さが描かれる。
時代の変化と個人の変化とあるようだが、どんな時代でも生きていける強さを持っていたいなと思った。
これまでの登場人物たちも出てきて嬉しかった。
運も縁もそこにあることに気付けばこそ。最後の最後は自分次第。
背中を押してくれる一冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「変容」を司る冥王星がテーマということで、ちょっぴり重めのテーマだった。
でも、満月珈琲店のメンバーと美味しそうなメニューはいつも通りでほっこりした。
今までの登場人物も出てきたけど、自分でも恐ろしくなるくらい忘れていて…
シリーズものは間をあけるとダメだなぁ。-
巻数、私もよくわからなくなってます^_^;
忘れんぼうは、へぶたんさんみたいにシリーズものは連続で読むのがいいですね!
巻数、私もよくわからなくなってます^_^;
忘れんぼうは、へぶたんさんみたいにシリーズものは連続で読むのがいいですね!
2024/05/01 -
2024/05/01
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2024/05/01
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シリーズ4作目。
今回もとても癒されて、感動しました。
今回は表が一緒に載っていて前回より読みやすくなっていて、より楽しめました。
桜田千尋さんのイラストも綺麗ですばらしかったです。本の間に挟まっていたカード?もとても嬉しかった!
短編「幸せなシモベ」も収録されてました。
じんわりほっこりでしたり
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inoさん、こんばんは!
今、満月珈琲店のアクリルボールチェーン~空と海~
5種類あるんですけど、
ガチャガチャで(ガシャポン?ガチャ...inoさん、こんばんは!
今、満月珈琲店のアクリルボールチェーン~空と海~
5種類あるんですけど、
ガチャガチャで(ガシャポン?ガチャ?)で、販売中ですよ♪
1回300円もしちゃうけど、
2回も結局しちゃった(^^;)
結果、「水平線のサイダー」と「波のソフトクリーム」
ゲットしましたっ(^^)/
涼しげで、おいしそうで癒されます♪
ちょっとした情報でした。2023/06/12
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シリーズを通して話が深まっていくので、どんどん引き込まれて行きます。満月珈琲店に訪れて前に進んで行った様々な人物のその後を知れてよかったです。
初めのエピソードがここに繋がるのか、少し切なさを感じましたが、とてもよい読後感です。
ホロスコープは全くわからないので「冥王星が水瓶座入りする」と言われてもピンときませんが、冥王星星座の表を見たらなんとなく頷けてしまう部分もあり、今月この本を読めてよかったです。 -
もうこれが最終巻なのかも。と思うくらいに今までのいろんな事が繋がって心温かく読み終えた。
最後の短編も好きだったな。 -
星詠みシリーズ四作目。
今回は、冥王星〜破壊と再生を司る星。
決して元には戻れないというもの。
前の状態に戻すことができなくても工夫したり、理解したり、時に傍観したりすることで生きやすくなるとあったが、確かにそうだなと感じる。
今回は、北海道の出版社兼広告代理店に勤務する鈴宮小雪のことで、上手くいかずに足掻いていた自分が経験した話。
そして、その繋がりでリラの館のマダムと知り合う。
縁とは不思議なもので、そこから北海道に行くことになり、就職も決まる。
ともすれば、不運な方へと流されてしまいそうだが、やはり導いてくれるものがあったのだろう…と
それって星周りだけではないのだろうか。
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今回の舞台は北海道。前の作品たちとはまた違った雰囲気。"集う"という言葉が頭に浮かぶ。今までの登場人物たちが総出演してるし、星の遣いたちも集まった。満月珈琲店で元気を貰った人たちのその後が分かって良かったな。みんな前を向いて生きてる。読んでて私も元気を貰えた。
何かのきっかけで人生が変わる。そのきっかけに気付くのは、自分自身。自分を見つめ直し、自分がどうしたいのか、何が必要なのか考えること。目標に向かって努力する。私自身はどうだったんだろうか?などなど毎回考えさせられる。
私は、このシリーズは『猫の恩返し』がメインテーマだと勝手に思ってるんだけど、今回はとくにそう思った。藤森光子こと"マダム"の話がせつなすぎる。飼い猫"ミーコ"の「どうか、彼女を、姉を助けて。」が泣きそうになった。家で読んでたら絶対に泣いてた。シリーズに出てくる猫たちの想いで、毎回私は潤んでしまう。
この『メタモルフォーゼの調べ』でシリーズ終了なのかと思ってたけど、新刊が出てるみたい。楽しみ。 -
この作品にも癒やされました!表紙は「天の川鉄道」、すっごく幻想的でいい感じ♪表紙をドキドキしながらめくるとカラーの満月珈琲店自慢の逸品の数々、そして舞台の北海道らしいお花畑に囲まれた満月珈琲店と三毛猫のマスター、ホント「いい感じ!!」です(^^)
今回メインで登場するのは、前々作の「満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~」で登場した鈴宮小雪、満月珈琲店にお客さんとして入ったことで「本当の願いごとを忘れない」と自らに課して生きてきた…ふとしたことで、満月珈琲店の存在を知っている人が他にもいることを知ることになる…。
星詠みの場面はやっぱり難しく思えとっつきにくく感じちゃうけれど、満月珈琲店に関わることでその後の人生を前向きに捉えられるようになるストーリーはやっぱり素晴らしいです!! -
2作目の鈴宮小雪のその後を知れた今作。過去作の人たちの今がちらっとわかり、舞台も北海道で嬉しくなった。
小雪が本当の願いごとを忘れずに進む中で出会ったマダム。高校生だったマダムが絶望する中で現れた満月珈琲店。マスターとの対話から『自分を律し、自分で立つ』彼女の姿に、誰しも生きる力は備わっている事が伝わる。
シリーズ重ねるごとにこれまで響いた言葉がより一層刻まれるんだよなぁ。ヴィーナスの明かされた過去にも心温かくなる。
年々油断するとすぐに億劫になってしまうが、『変化を厭わず』生きたいなと改めて思う。