- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167920364
作品紹介・あらすじ
累計190万部のファンタジー「八咫烏シリーズ」の外伝第二弾!
とんでもない意気地なし、と噂の少年・雪哉に剣の指導を頼まれた
腕に覚えのある市柳は、おびえる雪哉に自信満々で打ち込むが、
まもなく違和感を覚え始める――(「ふゆのことら」)
貴族の少年たちが、父の跡を継いだ職人が、全身全霊で守りたい
ものとは何か。
山内に生きる人々の幸せを誓った彼、そして、権力闘争のはざまに育つ姫君の
心の奥にある思いとは。
読者の胸を刺し貫く魅力でベストセラーとなった異世界ファンタジーシリーズ、
震撼の第二部へと橋をかける必読の8編。
感想・レビュー・書評
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八咫烏シリーズ
前作で第二部が始まり、そのすぐ後の外伝短編集
第二部の続きではないのかぁ、と思いつつ読み始めてみると、一編ずつが何とも味わい深く、一編読むごとに お腹がいっぱい!
登場人物ひとりひとりに それぞれの人生が有り行動にも理由が有る。
作者は八咫烏の世界のすべての人々の心根や、喜び悲しみを描いてゆくのか?
これは終わりのない物語りかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
八咫烏シリーズの外伝第2弾。
読めば本編の世界観がより深まる物語が8編おさめられています。
コミカルなものもあれば、シリアスなものもあり。
1編ごとの感情の振れ幅が大きい短篇集でした。
「ちはやのだんまり」は兄妹の間に立たされた明留を少し気の毒に思いつつも、けらけら笑いながら読みました。
ものづくりを得意とする西領の、若き職人を主人公にした「おにびさく」もとても好きでした。
山内の市井の人が主人公の作品もいいなぁ。
しかし、8編すべて読み終えたときに、最も強い印象を残していったのは「はるのとこやみ」。
『烏に単は似合わない』を改めて読み返したくなる後味… -
外伝二作目。
第二部に入って衝撃的な展開が続く八咫烏シリーズ。ホッコリする物語から、表の事情を知っているからこそ裏事情が描かれている物語に、世界観の奥深さを感じる。
若宮、雪哉、その他の魅力的な登場人物の一面が読めるとなれば読むしかない。
おそらく来年には刊行される新作に備えて、外伝だけではなく、せめて第二部は読んでおきたい。
相変わらず面白い…。 -
よかった!!
本編で語られなかった各登場人物のストーリーを読むことによって、より物語に深みが増します。
紫の御前はどうして徹のことを好きになったのか、浮雲はどうして殺されたのか。こういった謎が明らかにされていくのは読んでいて楽しかったです。
個人的には「きんかんをにる」の章が好きでした。
雪哉と姫宮のあたたかく優しい時間が愛おしく感じます。
読めて良かったです。 -
かれのおとない/ふゆのことら/ちはやのだんまり/
あきのあやぎぬ/おにびさく/なつのゆうばえ/
はるのとこやみ/きんかんをにる
本というものによって著わされた世界には限りがある。
そこからこぼれていた事を時々見せてもらえるのは嬉しい。
私の住む世界にも、この身の回りという小さな世界がまずあって順々と広がっていく。ニュースなどで知る世界も地球上で起きたことのほんの一部でしかない。
知らずに過ぎていくことは、とても、とってもたくさんあると覚えておこう -
いろいろな人たちの想いや人生が、、、
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外伝を読んだあとに本編を読み返すと、この背景があったからあの時こう言ったのか! と気付きが多くて、また本編を読み返したり……。
読むたびに物語の深みが増して、この世界観にどっぷりと浸かってしまっています。 -
本編は絶賛鬱展開中なので、少しの閑話休題がよかった。
切ない系の話多めの短編集。