double~彼岸荘の殺人~ (文春文庫 あ 87-2)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167921743

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの彩坂美月さん。
    おもしろかったんだけど〜、、、、、、
    怪奇現象が起こる謎の館で怖いシーンが続くものの正体が分からず。
    で残り30ページくらいから突然謎解きが始まってちょいついていけなかった(^_^;)

  • 息子や美しい少年たちを殺し、標本にした…大学教授の独白で始まる湊かなえの最新ミステリ『人間標本』ほか4作を紹介 | レビュー | Book Bang(小説新潮 2024年3月号 掲載)
    https://www.bookbang.jp/review/article/772908

    彩坂美月さん「double~彼岸荘の殺人~」インタビュー 幽霊屋敷ホラーの新機軸に挑む|好書好日(2024.03.16)
    https://book.asahi.com/article/15198236

    Works | Mayu Yukishita
    https://www.yukishitamayu.com/

    文春文庫『double〜彼岸荘の殺人〜』彩坂美月 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167921743
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    やっぱり読めないかも

  • Amazonの紹介より
    本年度最高のホラーミステリ登場!
    洋館で繰り返された残虐な事件・・・・・・
    うごめく恐怖、悲しい記憶から
    私たちは逃れられるのか?
    少女の頃に念動力で世間を騒がせて以来引きこもるようになった紗良を、幼馴染のひなたは見守ってきた。しかし紗良の噂を聞きつけた富豪から「幽霊屋敷」の謎を解き明かして欲しいとの依頼が入る。屋敷にはテレパス、サイコメトリストら超能力者が呼び寄せられていた。二人を待ち受ける恐怖の日々。書き下ろしホラーミステリ。



    ホラーミステリーということなので、摩訶不思議な出来事が起きるので、犯人を当てるというよりは、今から起きる出来事を楽しむというのがこの作品の醍醐味かなと思いました。

    もちろん、意外な真実が隠されているのですが、屋敷で起きる様々な怪事件を味わうことで、恐怖心がそそられるので、ホラー好きな人にはたまらないかなと思いました。

    一応、いわくつきの洋館に閉じ込められるということで、クローズドサークルものではありますが、屋敷が擬人化して・・という展開なので、本格ミステリーとは違うかなと思いました。たしかに途中殺人事件⁉︎が発生するのですが、不可能殺人の要素があるので、ちょっと違うかなと思いました。

    読みどころとしては、恐怖に怯える登場人物達の鬼気迫る精神状態が、とても表現されていて、世界観に引き込まれました。あたかも自分もいるかのようでした。

    招待客が超能力者達ということで、次々と不可解な出来事が起きるのですが、単なるホラーだけでなく、登場人物達の隠された秘密も垣間見れて、面白かったです。
    それぞれの登場人物にスポットを当て、その人視点で、今どのように思っているのかを描いているのですが、緊張感がこちらにまで伝わってくるので、恐かったです。

    期限は3日間。その期間、屋敷から生き延びることができるのか?それぞれの登場人物の心理を利用して、追い詰めていくのですが、自分がこの洋館にいたらと思うと、精神状態はかなりヤバいと思います。

    そこをついていく屋敷。所々、超能力が発揮されるのですが、屋敷との攻防戦は迫力がありました。
    主役の紗良とひなたの2人が、いかにして脱出していくのか?恐怖に怯えながらも、サバイバルな日々を送る状況は、手に汗握る展開で、楽しめました。

  • ホラーやSFのガジェットを借りてクローズドサークルを形成するというのは、「屍人荘の殺人」以来、もはや定番になりつつあるけれど、これもその一つ。作中にも言及があるが、超能力者を集めて「幽霊屋敷」の謎に挑むという「たたり」や「ヘルハウス」を思わせる設定で、一行は超自然の力で屋敷に閉じ込められてしまう。それ以降、ホラー展開が続くが、ホラーでなくてあくまでホラーミステリなのがミソ。純粋なホラーとして見れば、正直、少し緩い感じであまり怖くない。逆に、ミステリとしてみれば特殊設定のフーダニットで、鮮やかに決まる。結末も爽やかで、ホラーらしくないというか、ホラーの人はこんな結末は大嫌いでしょうね(^0^)。

  • ミステリー×ホラー×超能力の三重奏がうまく調和していた作品。怪奇現象が起きる彼岸荘という閉ざされた空間で
    、殺人事件が発生する。それは目に見えない何者かの仕業なのか、それとも人による殺害なのか。そこに集められた者たちが常に見えないものに恐怖し疑心暗鬼になりながらストーリーが進んでいくのでドキドキしながら目が離せなかった。超能力を持つ者の悲しい過去や葛藤なども見れて、非常に心をつかまれた作品でした。

  • ホラー × サイキック × ミステリ!
    彩坂美月さんの文庫書き下ろし新作は、三重奏の面白さでした。
    死亡事故や行方不明者が頻発しているという洋館を調査すべく集められた超能力者たち。
    超常現象が起る館の様子は、本当に怖い。
    世の中にはホラーと銘打たれていてもそれほど怖くない小説もありますが、本作は怖いです。
    館の超常現象によって閉じ込められてしまう中で起きる異常な殺人事件。本作は、クローズドサークルのミステリとしての面白さもあります。
    そして、異なる能力を持つ超能力者たちの個性がまた面白いのです。
    彩坂美月さんの作品を読むのは、「金木犀と彼女の時間」と「向日葵を手折る」に次いで3作目でしたが、いずれの作品も面白く、彩坂美月さんは注目すべき作家です。

  • 主要の登場人物のほとんどが超能力者で、それぞれ特殊な能力を持っているという設定。
    ホラーミステリーというだけあって、幽霊屋敷とうたわれる彼岸荘にて遭遇する怪異の数々は本当に恐ろしかった。加えてただ恐怖だけでは終わらず、そのメカニズムに対する裏付けもしっかり行われていて良かった。

  • 洋館で繰り返された残虐な事件・・・・・・
    うごめく恐怖、悲しい記憶から私たちは逃れられるのか?
    少女の頃に念動力で世間を騒がせて以来引きこもるようになった紗良を、幼馴染のひなたは見守ってきた。
    しかし紗良の噂を聞きつけた富豪から「幽霊屋敷」の謎を解き明かして欲しいとの依頼が入る。
    屋敷にはテレパス、サイコメトリストら超能力者が呼び寄せられていた。
    二人を待ち受ける恐怖の日々。
    (アマゾンより引用)

  • 映画「ホーンティング」(原作シャーリー・ジャクソン「山荘奇談」)にミステリー要素を加えたような内容。
    トリックも面白いし、ダブルヒロインによるシリーズがあればと読みたいと思った。だけど、少々粗削りな部分が惜しい。
    間に一回くらい推理パートを入れていればしっかりとしたミステリー作品になると思った。

  • 『娯楽』★★★★★ 10
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》76 B

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著者プロフィール

山形県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。『未成年儀式』で富士見ヤングミステリー大賞に準入選し、2009年にデビュー(文庫化にあたり『少女は夏に閉ざされる』に改題)。他の著作に『ひぐらしふる』『夏の王国で目覚めない』『僕らの世界が終わる頃』『サクラオト』『思い出リバイバル』などがある。本作『向日葵を手折る』が第74回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

「2023年 『向日葵を手折る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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