よくわかる学校現場の教育原理 教師生活を生き抜く10講

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  • 明治図書出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784181919139

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  • 様々な角度から現代の学校現場の問題や教師の在り方について記述されている。短くて読みやすいが、どの講もずっしりと重い。表紙に「世界観を広げる」とあるように、自分の考えがぐいぐいと広げられる。

    なるほどと思わされる以上に、そこまで考えなければいけないのかと、筆者の考えの深さ、広さ、視座の高さに圧倒されてしまう。
    自分は「学校的リアリズム」を未だ信じているのかもしれない。それは学校に長くいたのと社会経験が少ないからだと思われる。このスタート地点から始めていくしかない。

    あとがきで「自分の頭で考え、自分自身の信条に根ざした判断しかしてはいけないのではないか」と記している。未熟なりに自分の頭で考えることが必要だと痛感されられる。



    第一講〈HOW〉から〈WHY〉へ転換する
    第二講〈明後日の思考〉で考える
    第三講〈学校的リアリズム〉を体現する
    第四講〈織物モデル〉を指標とする
    第五講〈人柄思考〉から〈事柄思考〉へと転換する
    第六講〈補助線型思考〉を体得する
    第七講〈指導主義〉から〈感化主義〉へ転換する
    第八講〈十割主義〉から〈六割主義〉へ転換する
    第九講〈先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし〉の矢を自分自身に向ける
    第十講 眼差しを遠くに向ける

  • 1講1講が重い。読後に自身の甘さを反省してしまった。

    タイトルは「教育原理」とあるが、教員採用試験で出題される分野の一部ではもちろんない。現場で働くうえで必要な、言語されていない、教師として大切なことが書かれている。中には、初任研のような公的な研修では絶対に指導されないような、業務を遂行する上で必要な本音についても触れられている。気軽に読み切れるページ数ではあるが、1講1講のメッセージ性が高い。私は1日で読み切れず、結局は1日1講のペースで読み進めた。
     もっとも自身が反省したのは、自身の行うべき研究にせずに、授業セミナーに複数参加する教員について著者が指摘しているところである。少なからず自身と重なるところがあり、猛省した。

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