みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)

著者 :
  • 明治図書出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784182718168

作品紹介・あらすじ

『学び合い』は単なる授業方法ではありません。「一人も見捨てない」という強い思いと、それを実現するための方法論です。『学び合い』は、これから始められる方にとっても新たな試みですが、同僚や上司、子どもや保護者にとっても新しい授業です。同僚や子どもたちにとっても納得感のあるファーストステップを刻みたいものです。本書ではそのヒントを紹介しました。

感想・レビュー・書評

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  • 『学び合い』を始めるとしたら…
    どんな管理職や職場の同僚の中で、どのように進めていくことが望ましいのか。願いをもってしたたかに。負けないようにすること。相手を説得するのでなく、尊重すること。なんだか、『学び合い』に限らず、とても大事な社会での生き方のような気もする。
    社会学や経営学の例も出てきて、なるほどなぁと思う場面もあり。

  • 教育者に限らず、大きな志をなそうとする人を本気で勇気づけようとする書。具体的には、『学び合い』を味方がいない状況でも実践するために知っておくとよいあれこれが、かなり踏み込んで書かれている。こういった本は、今までなかなかなかったと思う。教育書としてはかなり異色で斬新な内容かもしれない。

  • 学びあいの入門書。
    第1章校長の協力を得るために
    第2章子どもとの接し方
    第3章保護者との接し方
    第4章同僚との接し方
    第5章授業のファーストステップ週一から始めよう1から始めよう
    第6章自分の志を保つために



    学びを始めるために必要なノーハウが網羅してある本。
    校長の協力を得る方法はあまり他の本に書かれていなかったのでとても勉強になった。

    一番問題になのが子供との接し方。
    これも勉強になる。

    保護者との接し方も勉強になった。
    子供同様保護者にも趣旨説明が必要。

    同僚との接し方も勉強になった。人に押し付けるのではなく隠れキリシタンのようにこっそりとはじめる。
    自分の他にあと2人味方をつけること。
    また保健の先生介助員などの先生から得る情報は有益。
    (この辺の先生は評価をつけないので子供たちの姿を探しやすい)
    週一からと思うとやりやすそう。

    仲間を広げるために会に参加したり情報を発信したりする方法はかなり具体的で勉強になった。


    13ページ
    反対者がいない状態は、とても不健全

    37ページ
    信頼と放任は違う

    48ページ
    『学び合い』を始める前に保護者に説明した方が良い。
    方法は保護者懇談会もしくは文書で説明

    ポイントは2つ
    第一は、中長期の話。子供たちが大人になったときの日本の状況、その中で子供が幸せになるためには何が必要なのかを説明すべき

    第二は、短期の話。現場はすべての子供にフィットする事業できないことを話すべき。保護者に自分が子供だった時、わからない授業のとき、何を思ったのか思い出してもらう。

    文章は多くの保護者を読まないかもしれない。
    しかし読む保護者が志ネットワークで広げてくれる。

    保護者は理屈では納得しない。今日は子供がニコニコ接続し、家に持って帰るテストの点数が高ければ納得する。結果を出さねば。


    139ページ
    落ち込むことが本当に怖い。
    落ち込まないためにも仲間を作ると良い。

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。1982年、筑波大学第二学群生物学類生物物理学専攻を卒業。1984年、筑波大学教育修士修了(教育学修士)。1985年、東京都高校教員。現在、上越教育大学教職大学院教授。2003年、博士(学校教育)(生物、地学/「巨視的時間の距離感形成に関する研究」)。科学教育研究奨励賞(日本科学教育学会)、教育研究表彰(財団法人 教育研究連合会)、理科教育研究奨励賞(日本理科教育学会)、理科教育学会賞(日本理科教育学会)受賞。主な著書に、『気になる子への言葉がけ入門』『クラスと学校が幸せになる『 学び合い』入門』『子どもが夢中になる課題づくり入門』『アクティブ・ラーニング入門』((明治図書)、『クラスが元気になる!『学び合い』スタートブック』『クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ』『学校が元気になる!『学び合い』ジャンプアップ』『すぐわかる!できる! アクティブ・ラーニング』他

「2022年 『部活動顧問の断り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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