「PISA型読解力」の弱点を克服する「ブッククラブ」入門

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  • 明治図書出版
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784183051172

感想・レビュー・書評

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  •  もう一つの『読解力が飛躍的に向上するブッククラブの実践入門』よりは、ブッククラブの理論的背景が説明されているようで、私には役に立つ。
     しかし、図書館から借りた本はやはり扱いづらいなぁ。線を引けないのがもどかしい。

     ブッククラブの理論的背景を少し理解できた。ヴィゴツキーの最近接発達理論とレイヴらの正統的周辺参加論に加え、クラッシェンの『読書はパワー』によって示された読書教育の効果についての研究が背景にある。クラッシェンとの関係を知り得たのは収穫である。
     ブッククラブは発問をすることが必要なようだ。その発問も、生徒が自発的にするようにし向けるのが必要である。そして、収束する発問と、発散する発問とを区別し、発散する発問は1時間に1,2個程度扱うのが精一杯とのこと。
     本書には具体的な教材における発問例も載せられている。これらの発問は、扱う教材によって柔軟に考えていく必要があるだろう。
     また、一つの教材を終えた後、関連する本を数冊読み、その類似点と相違点とをまとめさせるのは面白そうだ。
     もう少し、ブッククラブ関連本を読まないと、イメージがつかめないかな。

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著者プロフィール

日本ブッククラブ協会理事長

「2020年 『はじめての読書メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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