THE 学級崩壊立て直し (「THE 教師力」シリーズ)

制作 : 山田 洋一 
  • 明治図書出版
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本棚登録 : 19
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784183475176

感想・レビュー・書評

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  • 一度崩れた学級を立て直すのは非常に困難。
    16人の先生が学級崩壊立て直しについて、それぞれの思いを綴った本。

    共通して説かれていること。
    問題行動を起こしている子でなく、ちゃんと当たり前をできている子どもに着目し、褒める。ちゃんとできる子の支持を獲得し続けられるかが、崩壊するかの分かれ目だと言える。

    学級での成功体験のない子供たちは、自信をなくしている。
    自信を持たせ、成長している実感を持たせることが重要。
    計算、詩の暗唱、漢字、行事など
    達成感が持てるものに取り組ませ、価値付け、自信をつける
    学級通信などで褒めるとより効果的。

    目標をもたせ、成果を価値付け、子供に自信をつけること。
    教師の仕事はこれが全てともいえるのかもしれない。

    今後生かしていきたいこと。
    学級のネガティブな部分でなく、良いところに着目することを日頃から心がける。厳しさ、とは一度言ったことを変えないということ

    点が線になるのを待つ。すぐに成果は出ないかもしれない。これではダメとまた新しい試みをしても、大抵失敗する。
    変わろうとする瞬間は本気。その点が、継続して線になるまで待つ。

    問題行動を起こす子には、1、2度注意はする。それでダメなら聞く気がないということ。深追いしない。注目を獲得することに成功し、問題行動がエスカレートする。良い行動ができたときに逃さず褒める。適切な行動で認められる嬉しさを実感させる。

    今年度、自分のクラスは崩壊しかけた。
    なんとか「凌いで」3月を迎えた。
    キレて大暴れする子が何人もいた中で、最後まで持ちこたえたのは、
    ちゃんと頑張る子たちの支持を失わなかったこと。この一点に尽きると思う。
    支持を得続けるには、
    ①ちゃんと頑張る子供達の学習権を保証する
    ②褒めまくる
    (問題がある子は、当たり前ができたことを。頑張る子供は、感謝と賞賛を。)
    ③一緒に遊ぶ(シンプルだけど、決定的に重要)
    だったと思う。

  • 学級崩壊について、たくさんの先生達が色々なことを書いている。どれも参考になったが、特に私が参考にした(自分でアレンジも加えた)内容は下記。

    ①掃除は免許制で、認められた子供にしかさせない。

    ②給食は、全員で全員のものを準備する。アレルギーの子は、ナフキンをきれいにする。配膳はアレルギーの子の分、先生の分ができたら、配膳台から遠い席から置かせていく。


    困った教師=困っている教師
    困った子供=困っている子供
    その困っていることを聞き出して、解決法を一つ一つ教えてあげることで、困らなくなるのではないか。

    崩壊したクラスを持たされた担任の先生には、いいと思う。

  • 静かに、深刻さを増す学級崩壊。だれかを「悪者」にしているうちは、状況は好転しません。本書では「立て直しのエキスパート」が、そのノウハウを直接指導します。OPAC → http://t.co/qtLfh8cPbp

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