闇狩り師 《新装版》 (TOKUMA NOVELS)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198508333

感想・レビュー・書評

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  • グロテスクでエロチック、でも続編が読みたくなる。

  • 20年以上前から書かれている物をまとめた一冊。短編集の集まりなので物足りない感があるが、九十九の活躍はファンとしてはうれしい。

  • 巨体の男、乱蔵。久しぶりに読んでみた。これも二冊の合本だね。リズミカルな文章の連作短編集。妖物にとりつかれた人間たちとの戦いだね…あのころはやってたもんなそういうの。

  • この作者なんだから、面白くない筈がない。そんな期待はまず裏切られないし、それ以上の読書興奮体験が約束されている。
    文章は痛快だし、主人公の「肉体派陰陽師」乱蔵はカッコイイし、相棒の猫又・シャモンは気ままで可愛いし。エピソードのひとつひとつが練りこまれていて、こりゃ短編じゃなくて長編でじっくり読まねばならんなあ、と妙な使命感を感じてしまった。

    ただ、万人にオススメは出来ない。エロティック?バイオレンス?まあ作者らしい描写なのだけど、駄目な人は駄目だろう。個人的にいうと、エロもグロも平気なのに、その中の「とある描写」だけが猛烈に苦手なため、ちょっとところどころ読むのがキツかった。抜群に面白いからそんな自分がふがいなくてたまらんのですが!でも駄目なんだ、あれだけは…という。

    長編読みたい!読まねばね!と思いつつ、一番読みたいのは巻末対談にあった老人ホームの話である。みんなのアイドルおミヨばあさんを助けるために、老人たちが立ち上がる!(動けないのもいるけど)

  • 巻末トークの最後の方の舞台老人ホーム、おばあさんが妖怪に憑かれて老人ホームの男どもが助ける話、読みたいなあ。笑。

  • 現代の闇の中で蠢く妖物を封じ、それを生業とする男-九十九乱蔵。
    猫又シャモンのコンビも面白い超伝奇アクション。

    闇狩り師シリーズの一作目。
    初めて読んだ夢枕獏さんの本です。
    乱蔵のなんともいえない魅力とシャモンの可愛さ、そして何よりも痛快な文章に見事にはまってしまいました。
    もうほんとに乱蔵かっこいい!
    内容はすべて短編ですが、飽きさせない面白さとテンポがあります。
    一話ずつ表紙があり、その裏に載っている文章(国語辞典から引いた言葉だったり、中国の神話だったり色々)も話に深みを持たせ、細かいところまで夢枕獏の『妖しい世界観』が満載です。

    唯一難をいえば読む人を選ぶこと。
    エロティックバイオレンス作家の異名をとる夢枕獏さんだけに、淫靡なエロスが随処に散りばめられています。
    お子様やそういうのが苦手な方には少しきついかも。
    それでも他作品に比べたら、初期作品のせいか表現はソフトだと思いますが。
    ちなみに私の所有は文庫ですが、現在は新装版がでているのでこちらを選んでみました。

  • ほんとは短編より長編が好きだから、長編で読みたいな。乱蔵がかっこいいー。

  • 「黄石公の犬」がおもしろかったんで、過去の作品も読もうかと思ったら、過去の「闇狩り師」の1巻と2巻を合本した新装版が出てたので買った。なんか、懐かしかったね。1987年と1988年に出ていたようだから、学生時代に一度読んだのかな。猫又シャモンを肩に乗せたいね、やっぱり。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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