皇帝にもらった花のたね

  • 徳間書店
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627270

作品紹介・あらすじ

むかしむかし、花をあいする皇帝が、およつぎをえらぶことになりました。皇帝はくにじゅうのこどもに花のたねをわたし、たいせつにそだて、いちねんごとにみせにくるようにといいました。そのなかからおよつぎがえらばれるのです。花をそだてるのがだいすきなおとこのこ、ピンも、皇帝にもらったたねをまきました。ところが、どんなにせわをしても、たねからめがでてきません。とうとういちねんがたち、きゅうでんにいくひになりました。こまったピンは…?子どもの勇気と誠実さを描いた、愛らしくも緻密なイラストが魅力の絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 〝むかし、花を愛してやまない皇帝がいました。 ある日、花の世話をしながら「余も年をとってしまった。そろそろ世継を選ばねばなるまいな」・・・次の日、皇帝のおふれが国中に伝えられました。 <この国の子どもたちよ! 宮殿にて皇帝陛下より花の種を受け取り、その種を大切に育て、一年後に陛下にお見せするように。その子どもたちの中から、皇帝の世継が選ばれる!>・・・「皇帝から貰った種なのに、どうして花が咲かないの?」と、いつも美しい花を咲かせる<ピン>という男の子が、恥じながら宮殿へ・・・〟正直さと勇気を讃える訓話。

  • 読み聞かせながら私も学べました。子供のまっすぐな気持ち。

  • 正直者のピンが花の咲かなかった鉢を皇帝に見せて世継ぎになる話

    中国人の夫の話をもとに絵本にした作家のデミ
    端的に子どもに必要なことを伝えている絵本
    絵画に中国色が強いものの、子どもには自然と目に入り良いのかと思った

  • 何より絵が愛らしいです。
    最初のページで、桃がたくさんなっている庭でピンが大事そうに桃を両手に抱くシーンから、ほわっと幸せな気持ちに。

    色とりどりの服を着て、色とりどりの花を持つ子供たちの様子を一人ひとり眺めるのも楽しい。

    ストーリーはもとより、絵本は絵の力が大きいとあらためて感じた一冊でした。

  • 勇気と正直
    大事

  • 中国人の夫が語る昔話を、作者が再編して描いた絵本です。
    花を咲かせられなかったピンに対し、胸を張って皇帝に鉢を見せに行くよう諭した父親がすばらしかったです。
    当たり前のことのようですが、無欲に息子を信じていなければできないこと。
    子供だけでなく、親にも大事なことを教えてくれます。

  • 全国学校図書館協議会の課題図書の1冊で、絵も話も、中国の昔話のようでした。なによりカラフルです。

    でも親子そろって不快感が残りました。
    皇帝が子どもたちをだまして、最後に「お前は正直だ」と褒める展開がどうしても納得できません。誰よりも大嘘つきな皇帝を賢者だとはどうしても思えません。ただのずるい大人です。

    だからこの本が「課題図書」に向いているかは疑問に感じてなりません。
    私は子どもに読ませたくない絵本だと思いましたし、読んだ子どもも、二度と読もうとしませんでした。

  • 8歳10ヶ月の娘
    5歳9ヶ月の息子に読み聞かせ

    窓枠をくりぬいたような
    構図の絵もきれいですてき

    正直であることの
    大切さを教えてくれる

    語り継ぎたいお話でした

  • 正直な心を持つことは素敵だね、と思う。

  • 2023.10.18 4-3

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著者プロフィール

アメリカの絵本作家。東方芸術、仏教芸術への関心を反映したイラストで人気を博し、これまでに130を超える絵本を刊行している。日本で紹介された絵本に、『1つぶの おこめ』『フローレンス・ナイチンゲール』(ともに小社刊)などがある。

「2022年 『マリー・キュリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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