国会事故調 報告書

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (594ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198634865

作品紹介・あらすじ

原発事故は、決して「想定外」ではなかった。政府、規制当局、東京電力の「不作為」による「人災」こそが、シビアアクシデント(過酷事故)の根本原因だと断定した国会事故調の報告書全文を掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 福島第一原子力発電所の事故に関する詳細なデータを元にしてまとめあげられた報告書としてはかなり読み応えのある詳しい報告書。
    事故がなぜ防げなかったのかについて、事故について未解明の問題について、被害を大きくした要因について、事故当時の組織の物題点について、そして法的な整備の必要性についてそれぞれ章立てして丁寧にまとめた他、議事録のCD-ROMも添付されている。

    図面、チャートがカラー刷りになっており、落ち着いて時間を当てればある程度理解することができそうで、そろそろ集中的に読みたいと思っている本の一つ。

  • ざっと見ました。特に新しい情報はなかったですが、このメンバーで総括しているのが重要だと思いました。健康被害についても穏当で普通の(良い意味で)レビューだったと思います。

  • 2012年秋の入手から、毎日少しずつ読んでいたら時間が
    かかってしまった。

    福島第一原子力発電所の事故に対し、政府からも電力会社から
    も独立した民間人による事故調査委員会が組織された。

    2012年7月に衆参両院議長に提出した報告書のノーカット版。
    しかし、なんでこれを国民が金を出して買わなきゃいけないんだ。
    ブツブツ…。しかも、政府事故調の報告書は別にあって、そちら
    は6,000円超だよ。

    既に民間事故調の報告書も読んでいる。だが、出来ることなら
    東電の事故調査も含めて、4つの事故調すべての報告書に目を
    通したいんだよな。

    読み終わるのに時間がかかったのは、専門用語が多いのも
    あるのだが、そこは丁寧に読んで行けばある程度は理解出来
    るんじゃないかな。

    結論としては「福島第一原発事故は人災でる」ということ。まぁ、
    これは原発事故関連の作品のほとんどに共通することだね。

    「原発事故は起きない」という前提に立った電力会社の在り方
    が一番の原因だよね。だって、過酷事故を想定しての訓練さえ、
    「原発は安全です」との言い分で想定することさえ禁忌だった
    のだもの。

    そして、原発を擁する福島県の自治体としての災害に対して
    の準備の甘さも目についた。

    しかし、いくつもの事故調が参考人を読んで話を聞いても、
    肝心の原子炉内に入れていないので原因究明は出来ないの
    だよね。地震でどこかの配管が既に破壊されていたのか。
    東電の言うように「想定外の津波」がすべての原因なのか。

    先般、朝日新聞が事故当時の福島第一原発の吉田所長の
    調書をすっぱ抜いた。これに対し、現政権は元所長の上申書
    を公開し、証言の非公開を望んでいたと反撃した。

    記憶違い・思い違いがあるかもしれないという元所長の
    言い分も分かるのだが、あれだけの事故に対する証言を
    一個人の感情で封印していいのかは疑問だ。

    政府内では「吉田証言」を朝日新聞に渡した犯人探しが
    始まっているとも聞く。特定秘密保護法案施行後であった
    ならば、この証言流出は厳罰ものだったかもしれないわ。

  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。
    http://books-officehiguchi.com/archives/4206212.html

    「2011年3月11日の東日本大震災から約3年ぐらいすぎてから読むことができた。この本を通して、当時の東京電力の対応と独立検証委員会による今後の危機管理に対する提言がなされている。この本を通して、核セキュリティーに関する今後の研究の課題として、原発を標的としたテロ事件が起こった場合の政府のテロ対策と進捗状況について考えるきっかけにしたいと思った。」

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:543.5//To46

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