妄想刑事エニグマの執着 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638771

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです! 三章からなり、事件は各章に一つではないのですが、それぞれが特異で、なおかつ従来の捜査では一人の容疑者も浮かんでこない。そんなとき妄想刑事の出番なのです。ミルクほうじ茶スカッシュとかアーバン・レジェンドとか(!)、小道具が素敵すぎます。アーバン・レジェンドの文字を見たとき、よかった廃刊になってなかったんだ、と安心しました(笑)この雑誌は事件の核心に迫る助けとなりますが、犯人逮捕につながるかというと…(「死亡フラグ」の世界に同じく)。でもきっとこのままでは終わらないはず(笑)次の巻へと続く予感がします!

  • 読みやすく面白かったです。

  • 妄想刑事、エニグマが困難な事件を、大胆な推理?妄想?で解決まで導くという刑事話。作者は女性の刑事が好きらしい。ドS刑事までのインパクトが無いのが残念。ユーモアで面白かった。

  • 一般に、
    ミステリー小説の、基本的な役割として、
    探偵は、犯人を暴く者であるのに対して、
    刑事は、犯人を立証する者であり、

    ゆえに、警察による犯罪捜査における、
    統計学を基礎としたプロファイリングと、
    それを立証するための地道な捜査の様子は、
    警察小説でも、その一角を成しましたが…、

    それも、今や、犯罪小説の題材としては、
    目新しさが無くなってしまぃ、最近では、
    物理学や化学などによる科学的な立証が、
    警察小説でも、探偵小説でも、主流です。

    そのよぅな中、本作品で描かれた、
    一見、意味のなぃ記号や数字から、
    犯人やトリックを暴くパターンは、
    探偵小説の古典的な王道ですが…、

    これを、警察官が行ぅとなると、
    ユーモアミステリーと言えども、
    ちと、違和感が感じられたかも…。

    あと…、本作品は、
    『ドS刑事』の作者さんによりますが…、
    本作の主人公の女性刑事のインパクトは、
    とんがり具合がなぃため、弱かったです。

    なので…、キャラクター、お話ともに、
    最初の2作品は、ギリ及第点でしたが…、

    最後の作品は、
    設定からは、ほんの少し外れてましたが、
    お話としては、面白かったと思います…。

    シリーズ化するんなら、こちらの路線かな?

    (評価は、ギリふつぅで…)

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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