- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198638931
作品紹介・あらすじ
ある冬のさむい日、ビスワ川の氷が、海にむかって流れていきます。たいへんです、氷のうえにいっぴきの犬がいて流されていくのを、町の人たちが見つけました。消防士がたすけようとしましたが、流れがはやすぎて、犬はすぐに見えなくなってしまいました。二日後、バルト海にいた海洋調査船「バルト号」の乗組員がその犬を見つけ……? 2010年1月、ほんとうに起こった、ニュースでも報道されたできごとをもとにした、心あたたまる絵本です。
感想・レビュー・書評
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実話をもとにアメリカの女性図書館員が描いた絵本。 中井貴恵さんの優しい訳が素敵です。
寒い冬の日、ポーランドのビスワ川を氷に乗った
一匹の犬が流されていました。
消防士たちが助けようとしましたが、流れがとても速くて無理でした。
二日間流され続けた犬は、バルト海沖合で海洋調査船によりやっと救出されました。
「バルト」と名付けられた犬はバルト号の一員となり、今日もみんなと一緒に調査に出かけています。
ビスワ川からバルト海までの地図がわかりやすい。
流氷の上で震えている犬の姿や、じぶんを助けてくれた船乗りにしっぽをふる様子が上手く描かれています。
雪に覆われたポーランドの町グルジョンツ。
消防士たちは、ビスワ川を流されていく犬を助けようと冷たい川に入って行きます。2ページにわたる絵がとても好きになりました。
心温まる良いお話ですが、表紙の絵が寂しすぎないかと気になりました。
もうひと工夫あれば、多くの方に手に取って読んでもらえるのではと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
30年度 6-2 仲よし高学年
6分 -
ポーランドのグルジョンツという街にビスワ川という川があった。
ある冬の日、水の上に浮く氷の上に犬が乗っている姿が目撃される。
消防に通報して助けようとするものの氷は海まで流されて届かなくなってしまった。
犬を乗せた氷は2日間海を漂い、たまたま通りかかったバルト海の調査船が発見する。
船が近づくと波で犬が海に落ちてしまう。
そこで、小さなボートを出して犬を救出することに成功する。
体の弱っていた犬だが、温めてなんとか回復した。
今ではその犬はバルトと名付けられ、調査船の一員として海を渡っているのだった。
2010年に実際にあった話を絵本化したもの。
世界中で報道されたらしいけれど、知らなかった。
助からない場合もあるんだろうけれど、助かってよかった。
本当の犬の名前はbalticらしいけれど日本で分かりやすくするためにバルトに。 -
本当にあったお話。
人間って、いいな。
子どもたちにも、読み聞かせしよう。 -
すごく感動的なお話だと思うのだけど、絵のタッチが軽いせいか、とっても軽いお話になっている。
バルト海をさまよったバルトの辛さ、バルトを救うためにした船員たちの苦労があまり伝わってきませんでした。