- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198641870
作品紹介・あらすじ
通算2000安打達成の広島カープ・新井貴浩の野球人生を引き合いに、主砲・スラッガーの生き様とは何か、に迫るドキュメンタリー。2000本安打達成直後のインタビューも収録!
感想・レビュー・書評
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著者は広島在住の元大学教授で、長年のカープファン。ついでになぜか中学時代野球部で、あの山本浩二氏とチームメイトだった、という経歴の持ち主だ。
新井さん(敬意を込めてそう呼びます)は、涙を流しながらFA宣言をして阪神タイガースに移籍、その7年後に自由契約となり、カープに戻ったという劇的な野球人生を歩んでいる。
なぜ阪神に行ったのか、なぜ戻ったのか、そしてなぜ今カープであれだけ活躍できるのか。
それをカープファンの目線でたどる大作だ。
難を言えば、やはりスポーツライターとは違うので、それが客観的事実なのか、著者の見解なのかわかりにくいところがある。
ただ、長年見続けてきたファンにしか書けないこともあるので、割り切って読めば楽しめる。
(タイガース情報が自然に入ってくる地域に住んでいるので、この本の内容も新井さんの阪神時代の方が身近に感じましたが、阪神ファンにも精力的に取材されたようで、かなり信頼できるものでした)
カープファンや新井さんファンはもちろん、プロ野球ファンも楽しめる1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■プロ野球の打者、特に主砲と呼ばれる人に必要なのは打撃人としての「人間力」ではないかと思われる。その人間力というのは次の3つの要素で構成される。
・自らストーリーを創作して実践していく「自己構成力」
・相手心理の上をいく「状況把握と読み」
・失敗してもくじけない「しなやかな心」